🌡 PS5で「本体の温度が高すぎます」と表示されるのはなぜ?
この警告は、PS5内部の温度が正常に使用できる範囲を超えて上昇した際に表示されます。
つまり原因を大きくまとめると、本体内部で発生した熱を十分に外へ逃がせていない状態です。
実際に表示される「PS5本体の温度が高すぎます」という温度警告画面です。
✅ PS5の温度警告で考えられる主な原因
- ヒートシンクや吸排気部分への埃詰まり
- 冷却ファンの回転不良・故障
- 液体金属の偏りや接触状態の悪化
- ヒートシンクへ熱が正常に伝わっていない
- その他、基板や電源系統などの異常
特に重要なのは、「PS5が熱い=ファンが悪い」とは限らないという点です。
PS5の冷却は、複数の部品が順番に熱を受け渡すことで成立しています。
PS5で一番大きな熱を発生させるのはどこ?
PS5内部で特に大きな熱を発生させる中心部品が、一般的にCPUと呼ばれる部分です。
正確には、PS5ではCPUとGPUなどを一体化した「APU」と呼ばれるチップが使用されています。
ゲームを動かす際には、このAPUが大量の処理を行うため大きな熱が発生します。
そのためPS5の冷却システムは、まずこのAPUで発生した熱を効率よく逃がすことを目的として設計されています。
💡 一般向けに言うと「CPU」、正確には「APU」
この記事では分かりやすさのためCPUと表現することがありますが、正確にはCPUとGPUなどが統合されたAPUが発熱の中心となっています。
PS5はCPUの熱をどうやって冷やしている?
PS5の冷却は、冷却ファンがCPUへ直接風を当てる仕組みではありません。
CPUで発生した熱をいくつかの部品へ順番に移しながら、最終的に本体の外へ排出しています。
CPU(APU)で発熱
↓
液体金属へ熱を伝える
↓
ヒートシンクへ熱を移す
↓
冷却ファンでヒートシンクへ風を通す
↓
本体外へ熱を排出
この流れのどこか一つでも正常に働かなければ、CPUの温度を十分に下げることができなくなります。
冷却ファンはCPUを直接冷やしているわけではない
冷却ファンの主な役割は、CPUそのものへ風を当てることではなく、CPUの熱を受け取ったヒートシンクへ空気を通して熱を逃がすことです。
つまり、CPUからヒートシンクへ熱が正常に伝わっていない場合、いくら冷却ファンが高速で回転しても根本的な冷却にはつながりません。
なぜPS5の埃を掃除すると熱暴走が改善することがある?
PS5の熱暴走対策として、「まずは埃を掃除しましょう」と言われることがあります。
これは間違いではありませんが、なぜ埃を取ると冷えるのかを理解しておくことが重要です。
ヒートシンクには多数の細かなフィンがあり、その間を冷却ファンから送られた空気が通過します。
ところがヒートシンクや吸排気部分へ大量の埃が詰まると、空気が正常に流れなくなります。
💡 埃詰まりで温度が上がる流れ
ヒートシンクに埃が詰まる
↓
ファンの風が通らなくなる
↓
ヒートシンクの熱を外へ逃がせない
↓
CPUの温度が上昇
↓
「本体の温度が高すぎます」と表示
つまり埃自体がCPUを発熱させているわけではなく、熱を逃がすための空気の通り道を塞ぐことで冷却性能を低下させています。
そのため、ヒートシンクに大量の埃が詰まっている場合は、内部クリーニングだけで温度が改善するケースもあります。
PS5の温度警告は冷却ファンを交換すれば直る?
「PS5が熱暴走するので冷却ファンを交換してほしい」というお問い合わせをいただくことがあります。
しかし、ファンが正常に回転しているのであれば、ファン交換だけで改善する可能性は高くありません。
もちろん、冷却ファン自体が故障して回転していない、回転数が異常に低い、異音がして正常に送風できないといった状態なら交換が必要です。
一方でファンが正常でも、CPUからヒートシンクへ熱を渡す部分に問題があれば冷却は成立しません。
⚠ ファン交換=熱暴走修理ではありません
重要なのは「どの部品が悪いか」ではなく、「CPUの熱がどこで止まっているのか」を確認することです。ファン・ヒートシンク・液体金属を含め、冷却経路全体を点検する必要があります。
PS5の液体金属にできる「ドライスポット」とは?
PS5の温度警告を点検する際、当店ではCPUとヒートシンクの間にある液体金属の状態も確認します。
その中で見られることがあるのが、液体金属が一方向へ偏り、一部の接触面に十分に広がっていない状態です。
修理現場では、このような液体金属がうまく濡れていない部分を「ドライスポット」と呼ぶことがあります。
修理前のAPU側です。液体金属が左側へ偏り、右側の一部には黒っぽくくすんだドライスポットのような状態が見られます。
ヒートシンク側の接触面です。こちらも液体金属が左側へ偏り、右側は液体金属が十分に広がっていない状態でした。
液体金属が残っていても正常に冷却できないことがある
上の写真を見ると液体金属自体は残っています。
しかし、CPU側やヒートシンク側の接触面へ均一に広がっていなければ、十分な熱伝導ができません。
イメージとしては、水を弾く表面へ水滴を乗せても均一に広がらない状態に近いものです。
液体金属を単純に寄せたり伸ばしたりするだけでは、黒くくすんだ部分へうまく濡れ広がらないことがあります。
⚠ 液体金属を追加するだけでは改善しない場合があります
問題は「液体金属の量」だけではありません。液体金属がCPUとヒートシンクの接触面へ均一に広がり、熱を正常に伝えられる状態になっていることが重要です。
液体金属のドライスポットはどうやって修理する?
液体金属の接触面にドライスポットが見られる場合、単純に液体金属を伸ばし直すだけでは十分でないことがあります。
今回のように接触面の一部が黒っぽくくすんだ状態になっていると、その部分へ液体金属を動かしても弾かれるようにうまく広がらないことがあります。
そこで修理では、APU側とヒートシンク側の接触面を確認し、ドライスポットになっている部分を適切に処理します。
黒くくすんだ部分を整え、液体金属が接触面全体へ均一に濡れ広がる状態に戻していきます。
ドライスポットを処理した後のAPU側です。修理前の偏りがなくなり、液体金属が接触面全体へ均一に広がっています。
ヒートシンク側も接触面を処理し、液体金属が全体へ均等に広がる状態へ整えました。
💡 液体金属修理で重要なのは「均一に濡れる状態」
- 液体金属の偏りを確認する
- 接触面にドライスポットがないか確認する
- 液体金属が弾かれる部分の表面状態を整える
- APUとヒートシンクの接触面へ均一に広げる
- 組み上げ後に温度警告が再発しないか確認する
液体金属に問題があるとファンを交換してもPS5が冷えない理由
PS5の冷却システムは、一つの部品だけで成立しているわけではありません。
CPUで発生した熱を液体金属がヒートシンクへ渡し、そのヒートシンクをファンで冷やすことで初めて正常な冷却が成立します。
正常な状態
CPU(APU) → 液体金属 → ヒートシンク → 冷却ファン → 排熱
液体金属部分に問題がある状態
CPU(APU) → 液体金属部分で熱が伝わりにくい → ヒートシンク → 冷却ファン
この状態ではファンが正常に回っていても、そもそもCPUの熱がヒートシンクまで十分に届きません。
言い換えると、CPUとヒートシンクをつなぐ「熱の橋」がうまく機能していない状態です。
そのため「温度警告が出るからファン交換」という判断だけでは、根本原因を解決できないことがあります。
PS5の「本体の温度が高すぎます」は液体金属が原因なの?
すべてのPS5で液体金属が原因とは限りません。
大量の埃がヒートシンクに詰まっているケースや、冷却ファンそのものが正常に動作していないケースもあります。
ただし、スマホスピタル埼玉大宮店で「本体の温度が高すぎます」という症状のPS5を点検した際、液体金属の偏りやドライスポットが見つかるケースも多くあります。
そのため当店では、単純にファン交換やクリーニングだけを行うのではなく、冷却経路全体を確認して原因を切り分けています。
「本体の温度が高すぎます」が出たPS5をそのまま使い続けても大丈夫?
温度警告が表示された場合は、一度PS5の電源を切り、本体が十分に冷えるまで使用を控えることをおすすめします。
警告が繰り返し表示される状態で使用を続けても、冷却性能そのものが改善することはありません。
特にゲーム中など負荷が高い場面で毎回警告が出る場合は、内部の冷却状態を確認したほうがよいでしょう。
⚠ 一度冷ましたら直った=故障が直ったとは限りません
本体温度が下がれば一時的に再び使用できる場合がありますが、埃詰まりや液体金属など根本原因が残っていれば、負荷が掛かった際に再発する可能性があります。
📍 大宮でPS5の「本体の温度が高すぎます」・熱暴走修理に対応
スマホスピタル埼玉大宮店では、PS5の「本体の温度が高すぎます」という警告や熱暴走について、内部クリーニングだけでなく冷却ファン・ヒートシンク・液体金属の状態まで確認しています。
- 🎮 PS5の熱暴走・温度警告に対応
- 🧹 内部クリーニング・埃詰まりの確認
- 🌀 冷却ファンの動作確認
- 🌡 液体金属・ドライスポットの状態確認
- 🔧 原因に合わせた修理をご案内
- 📍 大宮駅西口から徒歩2分
「ファンを交換すれば直るのか分からない」「自分で掃除したけれど温度警告が消えない」といった場合も、まずは原因を確認することが重要です。
PS5を含むゲーム機の修理料金については ゲーム機の修理料金一覧 をご確認ください。
PS5の温度警告・熱暴走でよくある質問
Q. PS5の「本体の温度が高すぎます」は埃掃除だけで直りますか?
A. ヒートシンクの埃詰まりが原因なら改善する可能性があります。ただし液体金属や冷却ファンなど別の原因の場合、クリーニングだけでは改善しません。
Q. 冷却ファンを交換すれば熱暴走は直りますか?
A. ファン自体が故障している場合は交換が必要です。ただしファンが正常なら、液体金属やヒートシンクなど他の冷却部分を確認する必要があります。
Q. 液体金属を足せば温度警告は改善しますか?
A. 液体金属は量だけでなく、CPUとヒートシンクの接触面へ均一に広がっていることが重要です。ドライスポットがある場合は接触面の処理が必要になることもあります。
PS5の温度警告は「どこで熱が止まっているか」を調べることが重要
PS5の「本体の温度が高すぎます」という症状は、単純に本体が汚れている、冷却ファンが弱くなっているというだけではありません。
PS5は、 CPU(APU)→液体金属→ヒートシンク→冷却ファン という順番で熱を外へ逃がしています。
埃詰まりなら空気の流れを改善する、ファン故障ならファンを交換する、液体金属の接触状態に問題があればドライスポットを処理するなど、原因に合わせて修理することが大切です。
特にクリーニングやファン交換を行っても「本体の温度が高すぎます」という警告が改善しない場合は、液体金属を含めた冷却システム全体の点検をおすすめします。
🔗 PS5・ゲーム機の修理料金と修理実績
PS5の熱暴走以外にも、HDMI出力不良・電源不良・コントローラーなど各種ゲーム機修理に対応しています。