Switchの充電口交換費用が11880円と安い！修理方法を写真付きで解説！

Nintendo Switchが充電できなくなってしまった、という故障は非常に多くご相談を頂きます。

先月だけでも20件は修理ご依頼を頂きました。

SNSで調べてみても…

Switch充電できない。
本体のほうの問題っぽい
(´Д｀)
iPhoneに続き息子災難。

懸賞で当たるといいな。笑

— あおぞら (@nononon_12) April 1, 2020

急にswitchが充電できない状態に。。。昨日まで機嫌よく動いてたでしょ！？昔の家電のようにぶっ叩いて直るものじゃないしインできないじゃん…＿|￣|○

— エクレール＠DQ10 (@EclairDQ10) January 1, 2021

充電不良に関する書き込みが散見されます。

スマホスピタル町田ではSwitchの充電口を即日交換出来るのですが、今回は交換修理方法を解説いたします！

※難易度はかなり高いので分解経験が無い方にはおススメ出来ません※

①外装を剥がす

今回、充電が出来ない原因は充電口のピンの折れでした。

大切な接点が折れて中で潰れてしまっています。

これでは充電できるはずがありません。

では早速分解していきます！

まずは背面パネルを剥がす作業です。

・上辺のプラスネジ1本

・下辺のプラスネジ2本

・両側面の5本の内真ん中のプラスネジ1本ずつ

・背面四つ角のYネジ4本

・SDカードトレイ部分のプラスネジ1本

これらを全て外すことで背面パネルを剥がすことが出来ます。

Yネジは潰れやすいので注意が必要です。

背面パネルを剥がせたら銀板が出てくるので、銀板を止めているプラスネジ7本を外します。

銀板を剥がすと基板が剥き出しになります。

この時点でバッテリーコネクタを抜いておきます。

問題の充電口パーツがこの部分です。

基板を取り出さないと修理出来ない構造になっています。

②基板を取り出す

基板を取り出すには基板に繋がったコネクタをネジを外す必要があります。

・冷却ファン

・ソフトトレイ

・ヒートパイプ

・バッテリー

・左右スピーカー

・液晶画面

・電源ボタン

・Wi-Fiアンテナ

・左右スライダー

これらのコネクタを全て外し、プラスネジを合計6本外します。

これら全てのコネクタ、ネジを外すことで…

このように基板を取り出すことが出来ます。

基板には熱伝導をよくさせる為のグリスが付いています。

手に付くとなかなか取れないので、テープなどで覆うか拭き取ります。

ただし、拭き取った場合は後からグリスを塗り直す必要があります。

 
③充電口を剥がす

ここまで来てやっと充電口を取り出す作業に取り掛かれます。

まずは充電口を取り出しやすくする為の工夫です。

画像は基板を裏返した状態です。

充電口は無数にはんだ付けされているのですが、はんだ部分に低温度はんだを溶かし込むことで比較的簡単に充電口を剥がせるようになります。

基板背面の4点に低温度はんだを溶かし込みました。

後は接点部分にフラックスを塗り、ヒートガンを使います。

ヒートガンで充電口に熱風を当てます。

焦って充電口を剥がそうとすると基板が損傷してしまいます。

焦らずゆっくりと熱風を当てていると…

このようにぽろっと充電口が取れました。

ちなみにヒートガンの温度設定は400度で、熱風を当てる時間は約30秒～1分といったところでしょうか。

Switchの充電口は2重構造になっています。

これが難易度が高いと言われている所以です。

はんだ小手ではまず取れない構造なのでヒートガンは必須と言えます。

外側の接点が充電、内側の接点がTV出力の役割です。

④新品の充電口を取り付ける

新品の充電口をつける前に、余分なはんだを除去する必要があります。

はんだ吸い取り線を使って充電口パーツを本体に固定していたはんだを除去します。

除去が終わったら接点洗浄で綺麗にクリーニングを行い…

このように充電とTV出力部分以外にはんだが付いていない状態にします。

新品の充電口も外側と内側にそれぞれ12本、合計24本の接点が付いています。

これらを全てぴったりとはんだ付けしないと充電できなかったりTV出力されません。

充電口を剥がすのもそうですが、付けるのもかなり難しい作業です。

はんだがくっつきやすいように接点部分にフラックスを塗ります。

ここから再度ヒートガンの出番です！

ヒートガンで充電口パーツに熱風を当てて、ピンセットで上から押さえつけます。

この際、接点がこのようにずれていないか注意が必要です！

ズレを調整しながら慎重にはんだ付けします。

しっかりとくっついたら…

充電口を固定する周りのはんだ付けをします。

固定するはんだが足りないと、充電器の抜き差しで充電口のはんだが剥がれてしまう恐れがあります。

今後のトラブルを避けるため、しっかりとはんだ付けを行います。

充電口のはんだ付けが終わったら本体をある程度組み立てて動作確認を行います。

このように折れていたピンが完璧に直っています！

充電器を挿してみると…

この通りしっかりと充電されるように改善していました！

充電を完全に使い切って電源が入らない状態だったのですが、しっかりと充電が溜まって起動できるようになっています。

当然、あつまれどうぶつの森などの本体内部に保存されていたデータも全てそのまま残っている状態です。

ドックに接続すると…

しっかりとTV出力もされています！

今回は充電口を交換することで、充電＋TV出力が今まで通りお使い頂ける状態となりました。

ただ本体の状態によっては充電口ではなく基板修理になることもあります。

また、充電口を直したとしてもTV出力されないこともあります。

今回ご紹介させて頂いたように、スマホスピタル町田なら充電口の故障で充電が出来なくなってしまったSwitchの修理を行えます！

例え基板の故障だとしても修理可能ですので、お持ちのSwitchの充電が出来ない症状でお困りの際はぜひ当店へお持ちくださいませ！