【セーブが出来ない】スーパーファミコンソフトの内蔵電池を交換します！

スーパーファミコンとは1990年に任天堂より発売された家庭用ゲーム機。発売から30年以上経っているいわゆるレトロゲームです。

それでも現在も根強い人気があり、レトロゲーマーなら今も遊んでいるという方は多いでしょう。

当時発売されたゲームソフトも同様の年月が経っています。なかには故障してしまって遊ぶには不便な状態になっていることも…。

しかし「古いから仕方がない…」と諦めてしまう前に、朗報です。

実はレトロゲームの故障も、修理で改善する可能性があります。

スーパーファミコン【天外魔境ZERO】ソフトの電池交換

先日ご依頼を頂いた天外魔境ZEROを例に、ゲームソフトの修理についてご紹介します。

天外魔境ZEROは1995年に発売されたRPGゲームです。

セーブが消えるゲームソフト

ひとつのゲームを1日でクリアすることはありません。

セーブをしながら少しづつ進めていく方が多いかと思います。

ましてやRPGとなると、一層ゲームのセーブ機能は必要になるでしょう。

セーブデータがある日突然消えていたら……！？考えるだけでぞっとします。

しかし…『セーブが完了しましたと表示されるのに、次の日に起動してみるとセーブデータが無くなっていた！』

というのはレトロゲームのあるある。

何十時間、何百時間の努力も、一瞬にして水の泡になってしまう瞬間です。

原因は内蔵電池の寿命

こういったセーブできない問題のほとんどは、内部電池の寿命です。

発売から30年も経てばどこかに寿命が来ます。

今回はそんなスーパーファミコンの電池交換をしていきます。

こちらが修理品の【天外魔境ZERO】です。

ファミコンの分解には特殊ドライバーが必要なので、改めて用意するとなると初期費用はちょっと掛かります。

ネジが外れたらメイン基板1枚を取り出すことができます。

左上にあるのが今回交換するボタン電池です。

はんだで固定されているので、はんだこてを使って取り外し行います。

外して────

装着完了───!!!

電池交換後は実際に動作確認してみましょう

さて、交換が終わればもちろん実際にセーブができるか確認しないと終われません。

ここで要注意。ゲームが起動してセーブをした後は、本体からゲームソフトを抜きましょう。

本体にささったままだと電源共有がされたままなので、正しい結果が得られない場合があります。

ではもう一度ゲームソフトを挿して電源を入れます。この時点でセーブが残っていれば成功です。

今回お預かりしたソフトは、ソフトを抜き差しした後もしっかりとセーブデータが残っていました。

念のため1日放置し翌日も続きから遊べる確認が取れてからお返しとなりました。

電池交換後はデータリセット！是非初めから楽しんで

スーパーファミコンのセーブデータは、電池内に保管されています。

そのため、電池交換をすると今までのデータは全て無くなることになります。

しかし今後はセーブが可能なので、是非初心に戻ってゲームを楽しんでください。