電話中に相手に声が届かない！？近接センサーに問題があるかもしれません。

1/11(火)は電話中に相手に声が届かなくなるというiPhone8の修理についてです。

最初に症状をお聞きした時は、マイクに問題があるのかと思ったのですが、動作確認をしてみると特に問題はなく、説明の行き違いで相手の声が聞こえづらいのかとも思いましたがそちらは問題ないとのことでした。

では何が問題だったのかというと…

通話中に勝手に消音状態になってしまうということでした。

iPhoneでの通話画面で消音ボタンを押すと自分側から相手側に届けている音声が届かないようになります。

相手からの音声はそのまま聞こえるので、マイク側の不良と混同しやすいところですね。

では、何故勝手に消音になってしまうのかというと、近接センサーというものが働かなくなってしまったからです。

通常、電話中は画面に顔を近づけた際に近接センサーというものが働き、画面を真っ暗な状態にすることで誤動作を防ぐようになっています。

こちらに問題があったようですね。

では、実際の修理へと移りましょう。

近接センサーは液晶画面側に固定されているので、まずは液晶画面を取り外してしまいます。

液晶画面を取り外すと、上の方にフロントカメラやイヤースピーカー、近接センサーがあります。

スピーカーは一つの部品として分離しているのですが、フロントカメラと近接センサーはセットになっているので、一緒に取り替えることになります。

交換後、動作確認をすると近接センサーが働くようになり、通話中に画面に顔を近づけると画面が暗くなるようになりましたので、修理完了です。

なお、フロントカメラを交換するとFace IDが使用出来なくなります。

ホームボタンのTouch IDなども同様なのですが、フロントカメラやホームボタンはその端末の基盤と紐付けられているようです。

これは、フロントカメラやホームボタンの部品側に認証情報が記録されているため、交換したことで一部部品の交換によりセキュリティーを突破することが出来ないようにと言われています。

Face IDやTouch IDをどうしても使いたいという方は、データのバックアップを取ったうえで、Appleや正規修理店に持ち込むか買い替えをして頂くしかないのが現状です。

修理の際にはコチラからもご案内は致しますが、ご自身の使用スタイルに合わせて、修理や買い替えをご検討頂ければと思います。

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