発売から半月、水没したXiaomi Mi Note 10の修理をした話【伊丹市のスマホ修理店】

お電話で相談があったのは先月発売されたばかりのXiaomiの修理について。

11月15日に発売されたばかりのXiaomi Mi Note 10を購入して1億画素数超えのカメラで風景を撮りたかったらしい。

バイクのホルダーに装着してナビにして運転していると突然の雨。

雨足はどんどん強くなっていくがバイクを止められるような状況では無かった為

そのまま仕方なく走り続けていたそうだ。

濡れてから1日はなんともなかったように見えたがよく見るとカメラのガラスは曇ってきており

その日の夜には電源も入らなくなった様だった。

みんなスマホは防水だから平気って思っている人が非常に多いけれどスマホの防水なんて全然大した事ないから

ちょっと濡れたら一大事くらいに思わないと危ないよ。

あと↑に書いた状況の様に突然の雨でスマホが濡れる事を防げない場合は

事前に電源を切っておけ。

そして電源を安易に入れないようにしよう。

水に濡れた後どうすればいいかはその後ネットで調べたりして考えるといい。

保険に入っているか、データのバックアップが出来ているかなど色々な要素で最適解は変わるから

ここでは最適解は案内しない。

さて発売から2週間の新スマホ、1億800万画素というとんでもないカメラ性能なシャオミMiNote10

これで使えなくなって買い替えになるのは流石にかわいそうだと思った。

何でもお客様曰く、保険的なものは加入していない為、直すか買い替えかの二択しかないらしい。

ここは何としても直してあげたいところだが、残念な事にこの機種の替えのパーツというのはもちろん無い。

新発売されたばかりの機種の修理パーツというのは流通していないから修理屋といっても無い物は手に入らないのだ。

しかし水没の場合はパーツを使わずとも出来る事がある。

それが水没復旧作業だ。

という事でさっそく分解してみよう。

私もXiaomiの機種を開けるのは初めてだからちょっと楽しみだった。

とりあえずバックパネルが開きそうだったのでバックパネルから開ける。

その辺のAndroidと特に変わりはない。

シールで止めてるだけだからすぐに開いた。

予想通りだけど↑の画像よく見ると水でびちゃびちゃです。

次にミッドフレームのネジを全部外してフレームを取る。

フレームの下ももちろんずぶ濡れだ。

特に変わった部分はないので普通に基板を外して水を取り除く。

バッテリーの下に入った水が鬱陶しいのでバッテリーを一度めくる。

専用のシールが貼ってある為すごく簡単にバッテリーが裏返った。楽。

目に見える水は全て除去。

画面側にいった水はこの状態で温かくして自然乾燥。

そのあいだに基板の腐食を取り除いていく。

処置前の基板はこちら。

明らかに腐食している部分があるのがわかる。

水濡れの腐食というのは特徴的で青色とか青白くなるから見るとすぐにわかる。

この腐食があると小さなチップやコンデンサーを覆うようにこびりついて、通電の妨げやショートになる。

そういう事が起こらないように綺麗にする。

処置後の基板はこちら。

良い感じに取れた。

このまま乾燥しやすい環境を作って1時間以上自然乾燥させる。

乾いたから基板を装着して電源を入れてみる。

電源ついた。

残ったパーツも組み立てて元の状態に戻す。

ばっちり。

直ってくれてよかった。

カメラも破損なかったから綺麗な写真を撮る事が出来ると思う。

それにしてもXiaomi初めて触ったけれど、画面内指紋認証とかちょっとかっこいい。

かっこいいけれど割れたりした時面倒な気がする。

画面に凝りすぎるのもどうなのかなと個人的には思った。

単純な感想は修理代が高くなりそう。

あとカメラ50倍ズームみたいな事が出来たけれどとんでもないなシャオミ。

私は50倍を使う事はないが人によっては重宝するのかな？

とりあえず発売したばかりのシャオミMiNote10触れてとても楽しかった。

おわり。