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iPhoneの珍しい故障について

iPhoneSEで電話する時に、音や声が聞こえない症状でお悩みですか?どんな修理が考えられるのか、ご紹介いたします! | スマホスピタル

現時点で4インチサイズのiPhoneの最新機種である、iPhoneSE

手頃なサイズで、現在でも人気の高いモデルです。

そんなiPhoneSEですが、「電話の時に音が聞こえない」というご相談をいただくことがあります。

電話はご自身とお相手、双方のやりとりを行なうものですので、

「電話の音が聞こえない」というのも、二通りのパターンが存在します。(お相手の音が届いてこない・ご自身の音が届いていない)

電話の時、どちらの音が聞こえなくなっているかによって、修理の可能性も変わってきますので、

それぞれのパターンで考えられる修理の可能性をご紹介いたします。

(以下、お相手のスマホが故障しているわけではないという前提でお話を進めます。)

 

iPhoneSEで電話していると、相手の音が聞こえない!-どんな原因が考えられる?

まずは、「電話をかけてきたお相手の声が聞こえない」というパターン。

電話がかかっているのにお相手の声が聞こえないのであれば、返答のしようがないですよね・・・

 

iPhoneSEでは通常、耳元でお相手の声を聴くことができますが、

着信画面で「スピーカー」を選択すると、本体下のスピーカーから音が出るようになります。

耳元では音が聞こえなくなったがすぐに何らかの応答をしなければならない時は、

スピーカーを切り替えることで、ひとまず乗り切ることができるでしょう。(もちろん、その後、何らかの処置は必要になります。)

しかし、スピーカーを切り替えても音が出ないとなると、いよいよ返答が全くできなくなってしまいます。

 

iPhoneSEの場合、通話時にお耳が当たる辺り・画面の裏側に「イヤースピーカー」というスピーカー部品が設置されています。

IMG_9888

そのため、このイヤースピーカーが故障してしまうと、お耳元から音が出なくなってしまいます。

そういった場合は、イヤースピーカーを交換してしまえば、再び音が出るようになるでしょう。

 

しかし、このイヤースピーカーの動作不良については、注意点があります。

実はこのイヤースピーカー、単独では電気が流れない構造になっており、

フロントカメラ部品とかみ合うことで電気が流れ、機能する仕組みになっています。

IMG_9894 IMG_9890

したがって、フロントカメラ部品に不具合や故障があると、

イヤースピーカーに電気が正しく流れなくなり、結果的に音が出なくなってしまうことがあるんです。

そのため、「iPhoneSEで、耳元からの音が聞こえない」症状が発生している時は、

イヤースピーカーフロントカメラ部品のいずれか、または両方に故障や不具合が発生している可能性があります。

そんな時は、イヤースピーカー部品やフロントカメラ部品の交換を試すことで、

どの部品に原因があるかを調べることができます。

 

また、先程ご紹介した「スピーカーを切り替える」という手法ですが、

この場合、お耳元の「イヤースピーカー」から、本体下の「ラウドスピーカー」へと、スピーカーを切り替えることができます。

そして、本体下からのスピーカーからも音が出ないということであれば、

ラウドスピーカーの故障・破損が疑われます。

IMG_9891

 

そして、iPhoneSEの場合は、イヤースピーカーと同じく、ラウドスピーカーもそれ単独では電気が流れません。

ラウドスピーカーは、ドックコネクター(充電口部品)とかみ合うことにより、電気が流れて機能する仕組みになっています。

IMG_9892 ドックとスピーカー

つまり、イヤースピーカーとフロントカメラの関係と同じく、

ドックコネクター部品が故障していたり不具合を抱えていたりすると、

ラウドスピーカーへと電気が適切に流れなくなり、結果としてスピーカーからの音が出なくなってしまうケースも存在します。

そのため、「本体下からも音が出ない」場合は、

ラウドスピーカー・ドックコネクター部品のいずれか、またはその両方に問題が発生していると考えられるのです。

こんな時も、ラウドスピーカー・ドックコネクター部品の交換を試して、原因を調査することができます。

 

iPhoneSEで電話する時、自分の声が聞こえないと言われた!-どうしたらいい?

次は、「こちらが電話をかけた時に、こちらの音が聞こえない」パターンです。

お相手の声や音は聞こえているのに、こちらの返答が通じない。これもまた、とても不便ですよね。

「音が聞こえない」という同じ症状でも、先程とは構造が全く異なります。

 

iPhoneで通話する際、かける側の声や音は、本体下部にあるマイクが拾ってくれます。

つまり、このマイクに異常があると、音を正しく認識できず、結果的にお相手がこちらの音声を認識できなくなってしまうのです。

iPhoneSEの場合、このマイクはドックコネクター部品と一体になっています。

ドックのマイク

そのため、マイクに異常があると疑われる時は、ドックコネクター部品を仮交換してみることで、動作を確認することができるのです。

新しい部品にして音を拾うようであれば、そのまま部品を交換してしまうことで、再びこちらの音声がお相手へと届くようになるでしょう。

 

 

また、過去には、マイクの集音部分にホコリなどの異物が詰まっていて、それが原因で音を正しく拾えなくなっていたという事例も存在しました。

その場合は、部品交換をしなくとも、内部の清掃を行なうことで、集音能力の改善が見られました。

 

「お電話時、こちらからの音声が相手に届いていない」場合は、

マイク部品そのものの不具合か・ほこりなどの外部要因かを疑って、内部を確認していくことになるでしょう。

 

まとめ

・相手の声が聞こえない時は、イヤースピーカーかフロントカメラのどちらか・両方の不具合が疑われる

・耳元から本体下部へとスピーカーを切り替えても音が出てこない時は、ラウドスピーカーかドックコネクターのどちらか・両方の不具合の可能性あり

・こちらからの音声がお相手に届いていない時は、マイク周辺にホコリなどの異物が詰まっているか、マイク部品そのものの故障が疑われる。

その時は、ドックコネクター部品で改善の可能性あり。

一言で「電話の時に音が聞こえない」と言っても、状態や症状により、これだけの可能性があるんです!

また、ここで挙げた事例は、不具合からのみ考えた修理の可能性です。

実際の端末を拝見した上で、別の故障・不具合が見つかる可能性も存在します。

 

スマホスピタル梅田2号店では、

iPhoneSEを始めとして、お客様がお持ちになったiphoneの症状をお聞きし、動作確認をしながら、

実際に必要な修理は何なのかを調べていくことができます。

お使いのiPhoneで、電話の時に音や声が聞こえない症状でお困りでしたら、

ぜひスマホスピタル梅田2号店までご相談ください!

2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。

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