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iPhoneの珍しい故障について

スマホの電源が入らない原因と対処法!修理費用やデータ移行も解説 | スマホスピタル

スマホの電源が突然入らなくなってしまった…。

スマホを買い替えるにしてもデータ移行ができない…。

修理するにもいくらかかるのか、そもそも直るのか知りたい…。

このようなことでお困りではありませんか?

本記事では、スマホの電源が入らない原因と対処法をはじめ、機種別の修理費用、電源が入らないスマホからのデータ移行についても解説していきます。

スマホの電源が入らない原因と対処法

スマホの電源が入らない主な原因は、次のとおりです。

  • バッテリー切れ
  • バッテリーの劣化
  • 充電器の故障
  • 充電ポートの故障
  • 水没による故障
  • 基板の故障
  • OSの不具合

バッテリー切れ

もっとも単純な原因は、バッテリー残量がゼロになっていることです。

スマホはバッテリーが完全に空になると「過放電」という状態になる場合があり、充電ケーブルを繋いでもすぐには反応しないことがあります。

例えば、Google Pixelはバッテリーがゼロになると充電ケーブルを接続してもすぐに起動せず、赤い充電ランプが点滅する状態になります。iPhoneの場合もバッテリーが空だと起動に時間がかかり、30分以上充電するようにAppleではアナウンスされています。

いずれにしても電源が入らない時は、まず最低30分〜1時間ほど充電して様子を見ることが重要です。

参考:
Google Pixelが充電されない、または電源が入らない問題を修正する – Google
iPhoneの電源が入らない場合や画面が真っ黒な場合 – Apple

バッテリーの劣化

バッテリーが劣化していると、充電が十分にあっても電源が入らないことがあります。

スマホのバッテリーは消耗品であり、経年劣化で徐々に電池機能を失っていきます。初期症状としてはバッテリー持ちの悪化など軽度なものですが、劣化が進行すると起動など瞬間的に大きな電力を必要とする動作に対し、十分な電力を供給できず起動不良に陥るようなこともあります。

とはいえ、バッテリー劣化は最もよくある故障内容であり、基本的にバッテリー交換で元の状態に戻ることがほとんどです。

充電器の故障

充電ケーブルやACアダプター側の問題で、スマホが充電できず電源が入らないこともあります。

具体的には、充電ケーブルが断線していたり、ACアダプターの故障で電力の出力不足などが挙げられます。また急速充電に非対応のケーブルや不適切なACアダプターを使った場合、充電が極端に遅くなったり、できなかったりすることもあります。

さらに、充電ケーブルやACアダプターそのものの互換性(品質)問題も疑われます。特にiPhoneは、MFi認証(Apple基準に適合した製品)のケーブルでないと、正しく充電できないケースがあります。

いずれにせよ充電をする際には、そのスマホに付属していた純正品またはメーカー認証品の充電ケーブルを使用し、加えて適した出力規格のACアダプターを使用することが肝心です。

充電ポートの故障

充電ポートの接触不良や故障は、スマホが充電できず電源が入らなくなる原因になります。

充電ポート内の汚れ(埃やゴミ)が充電ケーブルに干渉したり、内部の端子が破損したりすると、いくら充電ケーブルを繋いでも充電は開始されません。その結果、既にバッテリー切れになっているスマホは充電しても電源が入らない状態になります。

充電ポート内の汚れが原因の場合は、清掃によって症状が改善することがあります。ただし、お手入れ方法がそれぞれ異なる点には注意しましょう。

充電ポートが壊れている場合については、修理が必要になります。具体的には、純正品またはメーカー認証品の充電ケーブルを挿してもしっかり固定されない、一向に充電が始まらない場合は充電ポートの故障を疑いましょう。

水没による故障

水没はもちろん、ちょっとした水濡れが原因でスマホの電源が入らなくなることもあります。

具体的な原因としては、電子回路のショートや腐食(錆び)による故障です。最近のスマホは防水性能を持つ機種も多いものの、完全ではなく浸水により基板上の回路がダメージを受けることがあります。いずれにしても水没したら早めに電源を落とし、十分に乾燥させることが肝心です。

なお、残念ながら一度水没したスマホは完全に復旧できないのが実情です。各メーカーにおいて水没は基本的に全損扱いとされており、修理ではなく本体交換での対応が基本です。この際、水没スマホからデータ移行は行われないため、本体交換と同時にデータ損失となってしまいます。

何とかデータを残したいという場合は、街のスマホ修理店のみが対応している「水没復旧」により、水没スマホからデータを救出できる可能性はあります。ただし、水没スマホそのものは完全に復旧できない点では変わりありません。

基板の故障

スマホの基板(ロジックボード)が故障すると、電源ボタンを押しても起動しなくなります。

基板はスマホの中枢であり、そこに搭載されたICチップが動作しなければスマホは動きません。基板故障の原因は様々ですが、経年劣化によるはんだクラックや、落下・衝撃・水没などを原因とする電子回路やチップの損傷が挙げられます。

ちなみに基板故障は最も重篤な状態であり、修理できるかどうかは故障状態に依存します。また、水没と同様に、完全に直せない状態であるため、メーカーでは本体交換での修理対応が基本です。

データの取り扱いについても同様であり、データ復旧を最優先する場合は街のスマホ修理店が提供する「基板修理」が第一候補です。ただし、損傷の程度によってはデータ復旧が不可能なこともある点には、予め留意しておきましょう。

OSの不具合

ソフトウェアの不具合、特にOSの破損でスマホが起動しなくなることがあります。

これは筆者自身の体験談ですが、iPhone 13を非純正の充電ケーブルでPCに接続し、iTunes経由でバックアップとiOSアップデートを行ったところ、アップデートに失敗してOSが破損したことがあります。

画面にはリカバリーモードが表示されるも一切操作はできず、PCで復元作業も試みましたが再度エラーで失敗しました。そこで充電ケーブルをApple純正品またはメーカー認証品に変えて同じ手順を試したところ、無事にアップデートを含め復元完了。このケースでは非純正ケーブルがOS破損の原因になりました。

このようにOS更新中に何かしらのトラブルで起動不能に繋がることがあります。その場合はシステムの修復が必要になりますが、幸いにもiPhoneはiTunesで簡単に修復が可能です。一方、Androidは機種によって修復ツール自体が存在しないため、メーカーサポートへの相談が必要になる場合もあります。

電源が入らないスマホの修理費用

スマホの電源が入らなくなった場合、その原因に応じて修理が必要になります。

修理費用は故障したスマホの機種や、依頼先が「正規店(メーカー等)」か「非正規店(街のスマホ修理店)」で大きく異なります。

ここでは主な機種別に、正規修理と非正規修理それぞれの大まかな費用(いずれも有料保証プラン未加入の通常価格(税込))を紹介していきます。

  • iPhoneの場合
  • Pixelの場合
  • Xperiaの場合
  • Galaxyの場合
  • AQUOSの場合

iPhoneの場合

故障内容 正規店(メーカー等) 非正規店(街のスマホ修理店)
バッテリーの劣化 11,200円~19,400円 4,980円〜14,980円
充電ポートの故障 37,400円~131,800円 6,480円〜34,800円
水没による故障 37,400円~131,800円 4,980円〜12,800円
基板の故障 37,400円~131,800円 23,800円〜50,000円

※正規店:Apple(バッテリー・その他損傷の料金)/非正規店:スマホスピタル 新宿店の各種料金 (2025年11月時点)

電源が入らないiPhoneの修理費用は、4,980円〜131,800円が目安です。

Appleの公式修理では細かい部品交換修理には対応しておらず、充電ポートや基板修理は全て「その他損傷」と呼ばれる修理メニューが適用され、本体交換での対応となります。新しいモデルほど高額であるため、場合によっては機種変更も検討されます。

Pixelの場合

故障内容 正規店(メーカー等) 非正規店(街のスマホ修理店)
バッテリーの劣化 14,080円~26,180円 9,800円~11,800円
充電ポートの故障 12,980円~44,660円 要お問い合わせ
水没による故障 48,180円~140,140円 9,800円〜
基板の故障 48,180円~140,140円 50,000円~

※正規店:iCracked(バッテリー交換・基板交換・その他パーツ交換の料金)/非正規店:スマホスピタル 新宿店の各種料金 (2025年11月時点)

電源が入らないGoogle Pixelの修理費用は、9,800円~140,140円が目安です。

Googleは公式修理サービスを提供しているものの、具体的な費用については非公開となっています。上記は正規サービスプロバイダ(正規店)「iCracked」の修理料金であり、Google公式修理サービスの料金とは異なる場合がある点にはご注意ください。

Xperiaの場合

故障内容 正規店(メーカー等) 非正規店(街のスマホ修理店)
バッテリーの劣化 10,450円~22,000円 9,900円〜
充電ポートの故障 非公開 要お問合わせ
水没による故障 非公開 9,800円〜
基板の故障 非公開 50,000円~

※正規店:Sony(バッテリーを交換したいの料金)/非正規店:スマホスピタル 新宿店の各種料金 (2025年11月時点)

電源の入らないXperiaの修理費用は、9,800円~50,000円が目安です。

Sonyでは故障内容ごとの細かな料金体系は公開されておらず、症状別の料金体系として公開しています。「電源が入らない/起動しない」という症状については、56,100円〜110,000円以上という価格になっており、金額から本体交換での対応が予想されます。

Galaxyの場合

故障内容 正規店(メーカー等) 非正規店(街のスマホ修理店)
バッテリーの劣化 7,469円~13,090円 9,900円〜
充電ポートの故障 非公開 要お問合わせ
水没による故障 非公開 9,800円〜
基板の故障 非公開 50,000円〜

※正規店:Samsung(バッテリーの料金)/非正規店:スマホスピタル 新宿店の各種料金 (2025年11月時点)

電源の入らないGalaxyの修理費用は、9,800円~50,000円が目安です。

Samsungでは画面修理とバッテリー交換の修理料金のみの公開となっており、その他の故障については具体的な金額は公開されていません。ただし、基本的には難易度の高い修理(充電ポート・水没・基板の修理)は本体交換になる可能性があり、金額もモデルによって10万円を超えることが予想されます。

AQUOSの場合

故障内容 正規店(メーカー等) 非正規店(街のスマホ修理店)
バッテリーの劣化 11,000円~17,000円 9,800円〜
充電ポートの故障 13,000円~15,000円 要お問合わせ
水没による故障 非公開 9,800円〜
基板の故障 24,000円~63,000円 50,000円~

※正規店:SHARP(電池交換・充電コネクタ交換・メイン基板交換の料金)/非正規店:スマホスピタル 新宿店の各種料金 (2025年11月時点)

電源の入らないAQUOSの修理費用は、9,800円〜63,000円が目安です。

AQUOSは使用中の機種によって、修理先が変わる点に注意が必要です。具体的には次のとおりです。

・SIMフリー/楽天モバイル機:SHARP公式修理サービス

・ドコモ/au/ソフトバンク機:各キャリアの修理サービス

・使用中の機種を問わない:街のスマホ修理店

仮に修理対象外モデルを各修理先に依頼しても、受付してもらえないことには注意しましょう。

電源が入らないスマホのデータ移行について

電源が入らないスマホからデータを取り出し、新しい端末に移行するのは極めて困難です。

スマホはセキュリティ対策の観点から、第三者が容易に内部データへアクセスできないように設計されています。具体的には内部ストレージ(記憶媒体)は基板に直付けされ、さらにデータも暗号化されているため、仮にチップ単体を取り出せたとしても中身を読み取ることはできません。

このような事情から電源が入らないスマホのデータを取り出すには、まずスマホ自体を操作可能な状態にする以外に方法はありません。修理でスマホを再び使えるようにすれば、バックアップを取ったり新しいスマホへのデータ移行の操作もできるようになります。

なお、故障機からバックアップ(写真などを含むフルバックアップ)を取っていた場合については、新しい端末でもデータの復元ができます。バックアップをとった時点でのデータにはなってしまいますが、完全なデータ損失は避けることができます。

スマホスピタルの電源が入らないスマホの修理実績

スマホスピタルではスマホの電源が入らない症状の修理実績が豊富にあります。今回はその中でも3つの事例をご紹介します。

  • 事例1.電源が入らなくなっていたXperia Z4の修理対応
  • 事例2.電源が入らないAndroid One S1の修理対応
  • 事例3.落として電源が入らないiPhone SE(第2世代)

事例1.電源が入らなくなっていたXperia Z4の修理対応

1つ目は充電できなくなったXperia Z4です。使用期間は3年以上で今までバッテリーの交換をした事がないとのことでした。

背面パネルを剥がしてバッテリーの交換を行っていきます。新しいバッテリーに交換して、無事起動する事と充電が出来る事を確認できました。データも残ったまま起動する事ができました。

>>「電源が入らなくなっていたXperia Z4の修理対応」の詳細はこちら

事例2.電源が入らないAndroid One S1の修理対応

2つ目は充電ができないAndroid One S1の修理対応です。電源が突然切れてから、電源ボタンを長押ししても充電器を挿しても無反応ということでした。

Android One S1は新品のバッテリーを入手できませんが、スマホスピタルでは中古のバッテリーも取り揃えているため、無事交換ができました。電源が切れる直前の状態のままとのことでお喜びいただけました。

>>「電源が入らないAndroid One S1の修理対応」の詳細はこちら

事例3.落として電源が入らないiPhone SE(第2世代)の修理対応

3つ目は落として電源が入らなくなってしまったiPhone SE(第2世代)の修理対応です。また画面割れも気になるということで、画面交換も一緒にご要望いただきました。

画面にたくさん割れが見られ、電源も入らない状態でしたが、バッテリーと画面の両方を交換して、無事起動が確認できました。

>>「落として電源が入らないiPhone SE(第2世代)の修理対応」の詳細はこちら

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※修理実績はiPhone・スマホ・ゲーム機の数値

データは基本的にそのまま、修理に関しても最短即日で修理が可能です。ご予約不要で飛び込みのご来店でも無料相談・お見積りを承っております。ぜひお気軽にご相談ください。

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2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。

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