iPhoneの珍しい故障について
古いiOSから最新にアップデートをすると起きる可能性が高い!?リンゴループとは | スマホスピタル
毎年新しいiPhoneが発表されそして発売されているのと同時に、
iPhoneのシステムや中身とも言える《iOS》も日々進化していっているのはご存知かと思います。
今現在であれば一番最新のiOSバージョンは14.4になります。
日頃からアップデートが来ているか等をこまめにチェックされている方であればバージョンアップをしていると思いますが、
長い間バージョンアップを放置している方が多いのも事実になります。
iOSを常に最新にする…ということが決して正解かと言われるとバグが多かったりすることもあるので難しい所ではございますが、
あまりにも古いiOSのままにしておくのもあまりオススメできるものではありません。
古いバージョンのiOSはそれこそセキュリティ面での脆弱性が出てきたり、
根本的にアプリが古いiOSに対応しなくなってきたりもするのである程度でバージョンアップはしなくてはいけません。
…と紹介をさせて頂きましたが、ここで注意点が一つあります。
古いiOSから最新のiOSにアップデートをする際に気を付けなくてはいけない故障が“リンゴループ”になります。
「リンゴループって何?」ってなる方も多いと思いますので今回は原因や症状などをご紹介します。
リンゴループとは?起きる原因
原因としてはアップデートの失敗が多い
古いiOSから最新のiOSにアップデートする際に非常に多く発生しており、
当店にお持ち込みされる場合もこのパターンが多いです。
iPhoneのアップデートは基本的に自動で更新される設定している方が多く、普通であれば深夜帯の皆様が寝ているタイミングに更新されることが多く
自動アップデート設定にしている場合“夜中+充電器を挿している+wi-fiが繋がっている”場合に更新がされます。
そのタイミングで行われる理由としては使用をしない時間帯だから、ということになります。
iOSをこまめに更新していても大型のアップデートファイルの場合iPhoneの空き容量が1GB~多ければ2GBほど必要な場合も多く、
iPhoneのストレージがいっぱいになってしまっている場合やギリギリの状態の場合全てのデータが入りきらないということが起きてしまいます。
iOSがしっかり入りきらない状態では例えば①~⑩の起動プロセスを踏まないといけないところ、①~⑦までの中途半端な状態になってしまうと
不完全な状態になってしまいます。
その状態ではプログラムファイルなどがちゃんと入っていないので起動ができなくなってしまい、
起動時に出てくるAppleのロゴマークが出たり消えたり、または出たままになってしまいホーム画面まで立ち上がらなくなってしまう故障、この状態のことを“リンゴループ”といいます。
古いiOSから最新のiOSにアップデートする際に起きやすい原因としては《一気に上げる際にその途中のバージョンが多ければ多いほど必要なデータが多くなる》ことで、
間が空けば空くほど必要なデータ空き容量も増えてしまいます。
普段からギリギリのストレージで使用されているiPhoneの場合は更新データを入れることすらできなくなってしまう為リンゴループが起きてしまう可能性が高まります…
普段からこまめにアップデートをしている場合でも常に空き容量などは確認する必要がありますし、ギリギリで使用されている場合はさらに注意が必要です。
アップデートをする前には必ず必要なデータであったりは保存しておく(バックアップ)を取ってからする方が万が一の備えにもなりますので、
日頃からのバックアップは大事という事になります。
初期化をする前に!リンゴループが起きてしまっても改善できる可能性も!?
リンゴループが起きてしまった際、基本的な改善方法としてはiTunes(PC)を使っての修復作業をすることから始めることになります。
この方法であればご自身でPCなどをお持ちである場合、ある程度同じような作業をすることもできるのでそれだけで改善できる場合もございます。
が、ここで注意すべきことが一つありまして“復元”をしないことになります。
リンゴループが起きてしまった場合そのままでは起動できなくなってしまい、起きてしまってからではバックアップを取ることすらできなくなってしまう為
まずはこのリンゴループの状態から脱出する必要がございます。
もしアップデートや更新で無事起動できるようになった場合はデータもそのままで起動するように戻すことができますが、
その前に一度でも復元をしてしまっている場合は既に手遅れになってしまっています。
ここでいう復元とは=初期化のことで、工場出荷状態(何もデータが入ってない状態の事を指します)に戻してしまう為
中身の写真や個人データなども全て真っ新になって消えてしまいます。
ご自身でPCを使って治す場合は“復元は最終手段で初期化で何も残らない”ということを覚えておいてくださいませ…
やり方などはネット検索をすれば出てくるものにはなりますが、
普段から触っていないと見てもわからなかったりそもそもPCが無い方も非常に多いと思います。
リンゴループから修復をする場合はPCが必須になりますのでPCが無い場合は手段がないという事になります。
当店スマホスピタル高槻店ではこのリンゴループからデータそのままで修復できたケースもたくさんありますので、
もしわからない場合やお任せいただける場合はお気軽にご相談くださいませ。
2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。
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