iPhoneの珍しい故障について
「iPhoneのホームボタンを修理するとTouchIDが使えなくなる」って本当? | スマホスピタル
根強い人気を誇る「iPhoneのホームボタン」
iPhoneX以降、
ホームボタンが排除されたデザインのiPhoneが主流になってきました。
ホームボタンに搭載されていたTouchID(指紋認証機能)の代わりに、
FaceID(顔認証機能)が標準装備され、
生体認証機能の主流も変化しました。
しかし、そんな中で発生した
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大。
マスクをするのが当たり前となった今、
FaceIDってなかなか使いにくいですよね。
結局は画面ロックのパスコードを入力せねばならず、
FaceIDの手軽さが活きにくい状態が続いています。
そんな今だからこそ、
TouchIDを搭載したホームボタンの手軽さが
改めて見直されているようです。
今年の3月に発売されたiPhoneSE(2020年版)の人気も、
ホームボタンを搭載していることが一因のようです。
Contents
繰り返し押すボタン…だから、故障事例もあります!
そんな便利なホームボタンですが、
使用頻度がとても高い部品の一つです。
一日に何回も繰り返し押されるボタンですから、
使用年数が長くなってくると、
どうしても摩耗・劣化して、故障しやすくなってしまいます。
また、iPhoneを落としてしまった時の衝撃で、
ボタン部品自体が割れてしまったり、
内部のケーブルが断線してしまったりして、
故障してしまうこともあります。
そのため、スマホスピタルでも、
ホームボタン修理のお問い合わせ・ご依頼は
数多く寄せられているんです。
iPhoneのホームボタンをApple以外で修理すると指紋認証機能が使えなくなる?
当スマホスピタルでも、
iPhone各機種のホームボタン修理を承っております。
しかし、特にTouchID搭載のホームボタンを修理する際、
お預かり前に必ずお伝えしていることがあります。
それは、
「ホームボタン部品を交換すると、TouchIDが使えなくなる」
ということ。
TouchIDは一種のセキュリティ機能であるためか、
非常に精巧な仕組みになっており、
オリジナルのホームボタンと本体がセットになって初めて、
動作できる構造になっています。
そのため、
Apple以外の修理店であるスマホスピタルで
ホームボタンを交換してしまうと、
それ以降は指紋認証機能が使えなくなってしまうんです…。
スマホスピタル以外の修理店さんでも、
同様の注意書きを掲載しているお店がほとんどのようです。
ホームボタン自体が無事なら、TouchIDそのままで修理できる可能性あり?
「iPhoneのホームボタンを修理したら、
TouchIDが使えなくなっちゃうのかあ…」
というお話なのですが、
これはあくまでも
「ホームボタン部品自体を交換した時」
のお話です。
実は、ホームボタン周辺の構造は
iPhoneの機種によって大きく異なります。
修理内容によっては、
TouchIDはそのままで、
ホームボタンの不具合が改善する可能性があるんです!
そこでここから先は、
機種毎の構造の違いをご紹介しつつ、
TouchIDが残ったまま修理できる可能性を
ご紹介いたします。
iPhone5s・SE(初代)の場合
初めてTouchIDが搭載されたiPhoneが、iPhone5sです。
そして、2016年に発売されたiPhoneSEも、
TouchIDを搭載していますが、
iPhone5sによく似たデザイン・構造を有しています。
iPhone5sと初代SEのホームボタンは、
ドックコネクター部品を経由して、
本体に接続されています。
そのため、ホームボタンの機能に問題が発生した時、
・ホームボタン自体の交換が必要
・ドックコネクターの交換が必要
・ホームボタンとドックコネクター両方の交換が必要
と3通りの修理が可能性として挙げられます。
このうち、
ドックコネクターの交換
のみでホームボタンの機能が改善した場合は、
TouchID機能もそのままお使いいただける可能性があります。
ドックコネクターの交換費用等につきましては、
のページをご覧ください。
iPhone6・6Plusの場合
薄型化が進んだiPhone6と6Plusは、
発売から年数が経過しても、
未だに多くのユーザーを抱える人気機種です。
この2つはサイズこそ異なりますが、
ホームボタン関連の構造はよく似ています。
iPhone6も6Plusも、
ホームボタン部品は「コネクティブケーブル」
という線を経由して、本体に接続されています。
そのため、この2つの機種において、
ホームボタンの機能に不具合が出た場合は、
・ホームボタンの交換が必要
・コネクティブケーブルの交換が必要
・ホームボタンとコネクティブケーブル両方の交換が必要
と、やはり3通りの修理が考えられます。
このうち、
コネクティブケーブルの交換
のみで問題が解決した場合は、
きっとTouchIDも引き続きお使いいただけることでしょう。
コネクティブケーブルの交換につきましては、
店舗まで直接お問い合わせくださいませ!
iPhone6s以降の場合
iPhone6s以降の機種では、
6s・6sPlus・7・7Plus・8・8Plus・SE(2020年版)で、
ホームボタンが搭載されています。
いずれも構造はちょっとずつ異なるのですが、
ホームボタン関連の構造の仕組み自体には
共通点が見られます。
(画像はiPhone7の画面部品)
これらの機種では、
ホームボタン部品は画面部品を経由して、
本体と接続されているのです。
そのため、6s以降の機種でホームボタン機能に問題が発生している場合、
・ホームボタン自体の交換、修理が必要
・画面交換が必要
・ホームボタンと画面両方の修理が必要
と、これまた3通りの修理が考えられます。
このうち、
画面交換
のみでホームボタンの機能が改善した場合、
TouchIDも継続してお使いいただける可能性があります。
画面部品が原因でホームボタン機能に問題が出ている時、
内部のコネクター自体が傷ついていたり、
画面の破損が激しくてホームボタン用ケーブルが断線していたりすることが
ほとんどです。
そのため、画面修理の中でも、
ガラス+液晶交換修理(重度)
でのお取り扱いとなります。
修理費用はご紹介ページをご覧ください。
ホームボタンの不具合が、TouchIDそのままで改善する可能性はあり!
ここまで機種毎に構造をご紹介してまいりましたが、
お持ちいただくiPhoneの状態によっては、
TouchID機能をそのままお使いいただける状態で
修理が可能であるケースも存在しうるというわけです。
もちろん、お持ちいただいたiPhoneの内部を点検してみないことには、
確かなことはお伝えできません。
ホームボタンの動作に不具合を感じておられる場合は、
ぜひお気軽にスマホスピタルまでご相談ください!
2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。
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