iPhone水没修理について
水没反応あれこれ。水に濡らした覚えがないけれど…? | スマホスピタル
お客様と修理についてのお話をさせていただくときに水没という言葉を私達はよく使います。本来の意味としては地上にある物が水に沈んでしまうことを指すので、水没反応があれば~というお話を受付の際にしますが、水に沈めたことがなければもちろん今までそういうのはないです!と返事をするのが普通だと思います。水没反応はあくまで水没反応シールが反応しているかどうかとなりますので、実際に水に濡らしたことがあるかどうかは関係ないこともあります。
逆に濡らしたことがあるのに水没反応シールに反応がないこともあったり…その場合は目に見えない部分に浸水してしまっている可能性も十分考えられますが。
今回は水没反応についてご紹介したいと思います。わかりやすいiPhoneを例にしていきますね。
こちらはiPhone SEです。わかりやすく水滴が付いていますね。画面側と本体側にある赤いシールが水没反応シールです。通常であれば白色で、水気に触れると赤くなります。機種によってこのシールの位置や数も変わってきます。
こちらの端末は雨で少し濡れた程度で電源が入らなくなったと伺っていますが、防水性能がそもそもないのもあってがっつり浸水となってしまっています。少しだけ、と思っていても実際はこういった状態になっていることもよくあります。雨に関しては直接濡れなくても、鞄に入れておいてその鞄が濡れてしまい…というパターンも多く見受けられますね。
こちらは海に落としてしまったiPhone 7です。落としてしまってから数ヶ月経ってしまっているとのこと。海水の場合、塩分により端末内がショートしてしまいやすく、こちらに関しては時間が経っているのもありこのような有様に…。
ネジも一部は完全に錆びてしまっています。ここまでとなると復旧はかなり難しいものになります。水没後、早めに修理を!と謳っているところが多いのはこの為です。
水没場所として多いのは海、プール、トイレの3箇所です。海はもちろん海水ですがプールも大抵消毒のため塩素が散布されています。なので実際に統計は取っていませんが、トイレの方が復旧率高いかも…?まあトイレはトイレで汚れがありますが…。
こちらは画面交換修理でお持ち込みされたiPhone 7です。水没反応シールは問題なかったもののバッテリーとその下のバイブレータの辺りに浸水跡がありました。水に濡らした覚えがないとのことですが、気付かないうちに液体が掛かってしまったのでしょうか。雨や食事中にテーブルの上に置いておいた際等が考えられますね。
こちらがそれぞれiPhone 7、iPhone SEです。こちらの2台も画面交換やバッテリー交換でお持ち込みされたものになります。上のiPhone 7の方は右下(スピーカー部分)の方に若干跡がありますが、両方とも内部は綺麗なのにも関わらず水没反応シールが赤くなってしまっています。こちらも水に濡らした覚えがないとのことですので、可能性としては汗や湿気、お風呂の蒸気等が考えられます。
iPhone 7以降の機種に関しては防水機能があるのでお風呂で使用される方もいらっしゃいますが、現状iPhoneの防水機能はあくまで常温の真水での動作保証となります。真水以外、常温以外の液体に関しては浸水を防げない可能性があります。お風呂で使ったからといってかならずこうなるわけではありませんが、長く使っていると防水機能も劣化してしまうこともありますので注意が必要です。基本的には水場に持ち込まない、持ち込む場合は防水ケースを活用する、もしもの場合に備えてこまめにバックアップを取っておくのが好ましいですね。
水没後は早めに修理店へ持ち込みいただくのが良いですが、夜中だったり遠方だったりで難しいこともあると思います。その際はまず端末の電源を切るようにしてください。通電によるショートの可能性があります。もちろん充電するのもNG!
また端末を振って水を出そうとするのも同じくNGです。逆に水が隅々まで入り込んでしまう危険があります。ドライヤーで乾かすのも、精密機械ですので熱に弱くこちらもNG。基本的にはタオルで水気を拭き取る程度にしてください。
iPhoneの場合、Apple公式サイトには
>iPhone を乾かすには、Lightning コネクタを下に向けて手のひらに置き、優しく叩いて、余分な水を排出させます。
>風通しのよい乾いた場所で iPhone を自然乾燥させてください。
>iPhone を扇風機の前に置き、Lightning コネクタに直接涼風を当てると、乾きが早くなる場合があります。
>Lightning ケーブルでの充電や Lightning アクセサリの接続は、最低 5 時間は経ってから行ってください。
と記載があります。
自然乾燥推奨ですが、ジップロックや密閉容器に端末と一緒にお米や乾燥剤を入れて置くのも効果があると言われていますね。あくまでも応急処置方法としては覚えておいて損はないかと思います。
iPhoneが水没してしまった際の復旧はスピード鍵となりますので出来るだけ早くお近くのスマホスピタルへご相談ください!下記よりお近くの店舗にご相談ください。またお電話が難しい場合は飛び込みでのご来店も大歓迎です。
更新日:2023/05/18
2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。
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