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iPhone水没修理について

iPhoneやSwitchをお風呂で使った末路!機械は水が入ると何故壊れるの? | スマホスピタル

 

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お風呂に落としてしまった・トイレに落としてしまった・飲み物を溢してしまった

精密機器を日常で使うにあたって水濡れ(水没)のリスクは避けられません。

iPhoneを水に落としてしまった時、皆さんはどうしてますか?

本日は精密機械と水没について深く掘り下げていきますので咄嗟の時に役立てて頂ければ幸いです♪

 

iPhone水没、特に多い事案5選

 

我々修理店には様々な故障で修理をご依頼して頂きますが、1日に1件は必ずあるのが

「水没復旧」です。

最近はお家時間も増え、アイフォンなどのスマートフォンだけでなく

iPad等のタブレットやスイッチなどのゲーム機の水没も随分増えました。

当たり前ですが水没させてしまう原因というのは「水の近くで使う事」です。

本日は特に多い事案を5つご紹介します。

心当たりのある方は今後水没の危険性がありますので気をつけて頂くポイントです!

 

お風呂で使用中に落とした

 

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堂々の一位です。リラックスタイムに・長風呂のお供に

スマホやゲームを使いたくなってしまう気持ちは非常に分かるのですが、

水没の6割はお風呂で使用した事が原因です。

落とさなくてもシャワーがかかってしまったり

蒸気に当てられただけでも故障の原因となる事があります。

 

トイレに落とした

 

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これはズボンの後ろポケットにスマホを入れていて下ろす時に落としてしまった

という事故が非常に多いです。気づかずに用を足してしまったなんて話も時々聞きます…。

 

飲み物(ジュースやスープ)を溢した

これはお子さんのいる家庭で多いケースですが、

大人でもスマホやゲームに夢中になっていたりお酒の席だったりするとあり得る事です。

たとえ溢したのがお酒であっても、放っておけば気化する訳ではないのでご注意を!

 

海・川・プールに落とした

夏になると急増する水没事案です。

最近のスマートフォンはカメラの性能も格段と上がり

レジャーとは切り離せない存在となりました。

しかし水場での使用はそれだけリスクが上がります。

特に海に落としてしまった場合は海水の塩分による腐食・錆も招いてしまう事になります。

 

雨による水没

こう聞くと水溜りに落とすなんて事が想像できますが、

雨の中使用しただけでも水没になるケースはあります。

実際どしゃぶりの雨の次の日に水没復旧の修理が多くご依頼される事も珍しくありません。

後は濡れた鞄やポケットの中にスマホを入れっぱなしにしていて

水没したというケースもございます。

 

水以外の液体にはこんな注意点も

 

先程海水に落としたケースでもご紹介しましたが、

真水以外に落とした・溢したケースは少し厄介です。

例えば「ジュース」

ジュースには砂糖や塩分等の成分が必ず含まれています。

表面を拭き取っても中を乾燥させても取り切れないことがあるんです。

そうすると機械内部の金属が腐食してしまい(進行します)

基板を傷めてしまったり接触不良の原因となってしまいます。

これは先程ご紹介したお酒にも同じ事が言えます。

 

しかし、ここで誤解してはいけない事があります。

 

落としたのが水道水でも問題はある

 

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そう、水なら問題ないという訳では無いのです。

何故なら私たちが普段使用する水には不純物が含まれているから!

この不純物の中には「電解質」というものが含まれています。

精密機器の内部にこの電解質を含んだ水が入ってしまうと

なんと本来流れてはいけない所に電気を通してしまうんです。

ちなみに私達の行う水没復旧には基板の洗浄というものがありますが、

この時使用するお水にはイオンや有機物(電解質)が含まれていない

精製水という物を使っています。

精製水は電気を通さないので洗浄に使っても問題はないのですが、

日常で使うお水ではありません。

つまり日々の生活の中で水没してしまったら、

それがただのお水だとしても故障の原因になるという事を

覚えておいて頂けたら嬉しいです。

 

そもそも何故水が入ると壊れてしまうのか?

 

電解質や腐食のお話をしましたがこれらが影響するのは内部の「メイン基板」です。

水没して修理屋に持っていくと店員から必ず

「基板・ショート・腐食」のワードが出てくるかと思います。

「水が入ってなんでいきなりキバンの話?」となる方も多いと思います。

水や不純物が基板にどう影響するのか、少し深掘りしていきます。

 

そもそも基板とはなんなのか

 

機械に詳しくない方でもなんとなく大事な部分という認識ですよね。

基板というのは人間で言う「脳みそ」の部分です。

信号を送ったり電力を送ったり、沢山の機能を制御している部分です。

例えばiPhoneXで見ると

 

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メイン基板に17箇所ものコネクターが繋がっています。

これらのコネクターはそれぞれバッテリーや画面、カメラなどのコネクターです。

これらが繋がっている大本だという事は

制御・コントロールしているのが基板だという事です。

つまり基板が生きていなければそこに繋がっている数々の機能も

使えないという事になってしまいます。

もちろんデータを取り出すことも出来ません。

 

水分は基板の回路に影響する

 

電力を必要とする機械・精密機器は

本来流れるべき所に適切な強さの電気を流して、

電気が流れてはいけない所は絶縁されていなければなりません。

そして本来流れるべき箇所は

適切な強さの電気(負荷)には耐えられるように作られています。

そこに水が入ってしまうと、電解質により絶縁されているべき所に電気が流れてしまったり

本来ではありえない強さの電気が流れて大きな負荷がかかってしまったりします

 

電流が大きいと言うことはそれだけ「熱量」が大きくなります。

大きな電流は最大で発煙したり火花が散るほどの熱量を生み出します。

つまり基板なんて簡単に焼けてしまうんですね。

これがいわゆる「基板のショート」と言われる現象です。

(ちなみに腐食や錆も基板ショートの原因になります。

こちらも正常に電気が流れるのを妨げてしまうのです。)

 

水没したらすぐに電源を切る!というのは基板に電気を通さないで!

というショートを防ぐ為のアドバイスなのです。

 

iPhoneは防水じゃない⁈

 

ここまでアイフォン内部に水が入る危険性や危険な環境下についてお話してきましたが

何故ここまで水の側で使う人が増えたのでしょうか。

それは多くの人が「iPhoneは防水だ」と認識しているからです。

しかしアイフォンは厳密に言うと「耐水」であり防水性能はありません。

AppleのホームページにもiPhone7以降に搭載されたのは

防沫・耐水・防塵性能だと記載されているんです。

国際電気標準会議で定められた保護性能を表す規格ではIPX7等級に位置するiPhoneの耐水性能は、

一時的な水没には耐えるが継続的な水没には耐えられる仕様では無いとされています。

 

特に注意すべき環境

 

一時的な水没とは30分・水深1メートルの条件下に水没を指します。

しかしこの条件には水温や入浴剤などの不純物は考慮されていません。

ですからお風呂にiPhoneを落としてしまったとき、それが一瞬だとしても

耐水性能が上手く機能してくれる保証はないのです。

 

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さらに、普段から浴室でアイホンを使用している方は

その時の水蒸気によって継続的な水没に該当してしまう事もあります。

特にiPhoneX以降、ホームボタンがなくなった事により

気密性が高まり内部の水分が蒸発しにくくなりました。

毎日お風呂で使っているうちにジワジワと水没していき

いきなり故障するという可能性も非常に高いのです。

従来のものに比べて耐水性能はどんどん上がっています。

しかしそれをあまり過信しすぎない事も端末を長く使っていくには必要な事だと思います。

 

それでもあった方がいい防水シール

 

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店頭では分かりやすく防水シールと呼ばれていますが

こちらも厳密に言うと耐水シールです。

7以降のiPhoneにはこの耐水シールが画面と本体の間に貼ってあります。

こちらのシール、修理の際分解の過程でどうしても剥がれてしまう為、

必ずお客様に新しいものを貼られないかご案内するのですが

先程紹介した様にこれを貼ればお風呂で使っても絶対に大丈夫という物ではありませんし、

完全防水じゃないならいらないと感じてしまう方も多いかと思います。

しかし決して意味のない物ではありません。

iPhoneは生活の中で使っている以上、必ず水濡れのリスクがあります。

そんな時、少なからず守ってくれる・ある程度は防ぐ事ができる物です。

完全防水に比べたら多少頼りなく感じてしまうかもしれませんが

必ず水没故障のリスクを下げてくれます。

事実iPhone7以降(耐水性能が搭載されて以降)、故意じゃない水没端末は随分減りました。

ですのでもし修理に出して頂く機会がありましたら

是非また新しい耐水(防水)シールを貼る事をオススメ致します^^

 

水没は黙っていてもバレてしまう?

 

例えばアイホーンを水に落として電源がつかなくなってしまった時、

まず気になるのが直るかどうか…そして修理のお値段かと思います。

特にApple care Plusに加入している方は保証で直して貰えるのか不安ですよね。

しかし残念ながら、水没した端末は基本的にメーカー保証が利きません。

そうなると高額の費用がかかってしまうため、ついつい水に落とした事を黙っていれば

バレないんじゃないかという考えが過ぎる方もいらっしゃいます。

(気持ちは非常に分かります><)

ただ水没した端末は黙っていても必ずバレてしまいます。

外側の水分は拭き取ってしまえば見た目には分からなくなります。

しかし精密機器の内部にはしっかりと水分の形跡を辿る工夫

施されているので必ず分かってしまうのです。

 

水没かどうかどうやって見分けているのか

 

精密機器の修理は必ず分解して内部を見ることになります。

その際に水没しているかどうか見極めるポイントがあり、それが水没シールです。

液体侵入インジケーターとも呼ばれる水分を感知すると

赤く反応するシールが中に貼られており、このシールが赤くなっているか否かで

水没の形跡があるかどうかを見極めています。

 

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↑左がiPhoneXの右がNintendo Switchの水没シール

(Switchに関しても水没したものはメーカー補償の対象外です。)

一度赤くなったシールは例え内部が乾燥しても戻らない為、

水没から日が経っていても形跡として残るようになっています。

元々はメーカーさんが見分けるために付けられたものですが、

今では我々にとっても大事な指標となっています。

例えばバッテリー交換修理でお持ち頂いてお客様の意識していない所で

水没していたケースでは、様々な故障を招く可能性がある事を

修理後にスタッフからお知らせする事が出来ます。

 

ちなみに水に落として無くても雨の中や多湿な場所、結露しやすい環境

使用した場合の少量の水分にも反応するため、特にお風呂で使用している方は

落としていなくてもシールが赤くなっている事が多いです。

それだけ水分が中に侵入しているという事にはなるんですが、

別にまだ動いているのにAppleの保証でバッテリー交換をして貰おうと思ったら

「水没してるので保証では出来ません」と言われてしまいます。

保証が効かなくなる…そう言った意味でも水の近くで使うのは

あまりオススメ出来ないと言えます。

 

スマホスピタル池袋なら安価ですぐ対応

 

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先程ご説明した通りメーカーでは高額の有償修理か本体交換

となってしまう水没した端末やゲーム機。

急な出費もデータもなんとかしたい!そんな時にご相談頂きたいのが

我々町の修理屋です。

スマホスピタル池袋ではなるべく安く、そしてなるべく早く

その日のうちにお返し出来るような水没復旧作業を行なっています!

 

データを取り出せる段階まで持っていく修理なので

わざとデータを消してしまう様な事もございません。

とにかくデータを救い出してすぐに新しい機種に乗り換えられる場合は

水没復旧後のデータ移行も承っております。

安さと早さが売りではありますが復旧率は80%以上!

かなり多くの端末を救ってきました。

お店の宣伝になってしまいましたが、町の修理屋さんに持っていくと

必要な所の修理を必要なだけやってくれるのでメーカーさんで実費でやるよりも

安価で済むのは本当です。

是非困ったときの選択肢に入れていただけたら嬉しいです。

 

いざ水没した時はどうしたらいい?

 

さて、ここからは水没してからのお話です。

気をつけていても水没事故は突然やってきます。

正直パニックになってしまうと思います。

しかしそんな時、落ち着いて対処する事で復旧の確率が上がる可能性があります。

水没した時にした方がいい事してはいけない事、本日はこの2つを

ご紹介しますので是非参考にしてみて下さい。

 

水没した時にした方がいい事

 

・電源をすぐに切る

→これは絶対にやって下さい!

つい大丈夫か確認したくなるところですが、電源を入れていると先程ご紹介した

「基板のショート」を招く事になります。

水に落としたら必ず1番最初に電源を落として下さい。

 

・タオルなどで水分を吸い取る

→内部に入った水分を吸い取る事は出来ませんが、

これ以上侵入しない様にする為に丁寧に拭き取って下さい。

ケースが付いている場合はケースと本体の間に水が溜まっている事もあります。

ケースやイヤホンなどのアクセサリは必ず外してから拭き取りましょう。

 

・カード類を抜く

→iPhoneならsimカード、SwitchならソフトやSDカード、

AndroidもSDカードなど抜けるカード類は全て抜いて下さい。

これは水濡れによるカード類の故障を防ぐ事と、本体内部を乾燥させるにあたり

内部に空気を通しやすくする意味合いがあります。

また、カード類が濡れてしまっている場合もしっかりと乾燥させる必要があります。

 

水没した時にしてはいけない事

 

・充電する

→水没するとかなりの確率で画面が真っ暗になり動かなくなる事があります。

そんな時、電源を入れたり充電器に繋いだりする事は絶対にやらないで下さい。

電源を入れる事や充電する事はつまり「通電させる」というです。

通電させる事でショートし、基板にトドメをさす事になるかもしれません。

 

・ドライヤーで乾かさない

→ご家庭にある乾燥させる物といえばドライヤーですが、熱によって

水蒸気となった水分が回路を傷つけたり基板をショートさせてしまう可能性があります。

 

充電口に綿棒やティッシュを入れない

→ここに入った水分を手取り早く取り除きたいところですが、

異物を入れてしまうとドッグコネクター(充電口)を傷つけてしまう事があります。

自然乾燥かエアーで水分を飛ばすのがオススメです。

 

・傾けたり振ったりしない

→隙間から内部の水分を出そうと行いがちな行為ですが、水が移動する事によって

さらなる故障に繋がる可能性があります。

損傷が広がればそれだけ復旧の確率も下がってしまいますので、

水没後激しく動かすのは控えましょう。

 

よくある対処方法…でもちょっと待った!

 

ネットで【スマホ  水没 どうする】なんて検索すると色々な対処法が出てきます。

中でも多いのが

・ジップロックにシリカゲルと共に入れて乾燥させる方法

・ジップロックにお米と共に入れて乾燥させる方法

の2つです。

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要するに乾燥剤と一緒に密閉する事で内部の水分を乾燥させるといった方法ですね。

どちらも意味が無いわけではありません。

ただそれだけだど充分では無いように思います。

耐水性能が上がったという事はそれだけ気密性も上がった事になります。

一度内部に入った水分はやはり分解して乾燥させる事が

どうしても必要になってくるのです。

もし乾燥が充分ではない状態で電源を入れてしまったら

その瞬間に基板がショートする事も考えられます。

ネットで紹介されている方法はあくまでも応急処置として、

最終的には修理店に持っていく事をオススメします。

 

まとめ

 

今回は修理件数の多い水没故障についてご紹介致しましたがいかがでしたか?

スマートフォンやタブレット、ゲーム機にも保存されている皆さんの大事なデータは

水没によって簡単に消えてしまう可能性があります。

1番大事なのは小まめにバックアップを取っておいて頂く事ですが、

もしバックアップを取っていない状態で水没してしまった・故障してしまった場合は

是非諦めずに水没復旧をご依頼ください。

我々スマホスピタル池袋が全力を尽くします!

 

ご予約を頂ければスムーズにご案内出来ますが、緊急の場合は飛び込みでも歓迎です。

(池袋北口より徒歩2分)

 

お店に行くには遠いな、コロナ渦で外出したくないなという方には

 

以上、ここまで目を通して頂きありがとうございました。

スマホスピタル池袋でした。

 

MK

 

 

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