iPhone水没修理について
水没したiPhoneの応急処置と禁止事項をご紹介! | スマホスピタル
最近のiPhoneは耐水性能が備わっており、水没しにくいような設計になっています。
ですが、だからといってお風呂場でiPhoneを使用したりなど、水没しやすい環境でiPhoneを使用すると、環境によっては簡単に水没してしまいます。
正しく処置をせず、水没したまま修理せずに使用したために、実は直ったのに故障してしまったなんてこともあります。
今回は万が一iPhoneが水没してしまった際の応急処置についてご紹介します。
Contents
iPhoneは完全防水ではない
よく間違った認識をされている方も多いのですが、iPhoneは完全防水ではありません。
あくまでも生活防水レベルとなっています。
機種によって若干の耐水性能の差はありますが、IPX7・IPX8になります。
IPって何?と思われる方もいらっしゃると思いますので、IPについてご説明します。
防水性能を表すIPとは?
IPとはInternational Protectionの頭文字になります。
2003年に国際電気標準会議によって定められた、電気製品の防塵・防水性能を表す規格になります。
IPXXの「X」に数字が入ります。
前の「X」は防塵性能が、後の「X」には防水性能の等級がそれぞれ入ります。
防塵性能は0~6までの数字で表示され、6になるにつれて防塵性能が強くなります。
防水性能は0~8までの数字で表示され、8になるにつれて防水性能が強くなります。
例えば、iPhone13はIP68等級になりますので、防塵性能が6等級、防水性能が8等級ということになります。
iPhoneの耐水性能一覧
では、iPhoneの防水性能がどのくらいのものなのかご紹介したいと思います。
- iPhoneSE(第2世代)
- iPhoneXR
- iPhoneX
- iPhone8
- iPhone8Plus
- iPhone7
- iPhone7Plus
上記のモデルはIP67等級で水深1mまで最長30分間
- iPhone11
- iPhoneXS
- iPhoneXSMax
上記のモデルはIP67等級で水深2mまで最長30分間
- iPhone11Pro
- iPhone11ProMax
上記のモデルはIP68等級で水深4mまで最長30分間
- iPhone13
- iPhone13mini
- iPhone13Pro
- iPhone13ProMax
- iPhone12
- iPhone12mini
- iPhone12Pro
- iPhone12ProMax
上記のモデルはIP68等級で水深6mまで最長30分間
となります。
同じ等級でも耐水性能は異なりますので、使用する際は注意してください。
iPhoneが水没しやすい環境とは?
いくらiPhoneが水没しにくいといっても、条件によっては簡単に水没してしまいます。
どのような環境でiPhoneを使用していると水没してしまうのでしょうか。
iPhoneを分解する
iPhoneの耐水性能は画面と本体フレームの間に粘着テープが貼られています。
その粘着テープによって、iPhone本体に水分が侵入しにくいような設計になっています。
iPhone内部は電子機器で埋め尽くされているので、水分が侵入してしまったら簡単に水没してしまいます。
iPhoneの耐水性能は本体内部に水分が入りにくくしているだけ、ということは理解しておきましょう。
このことを念頭に置いて、iPhoneを分解してしまうと、粘着テープが剝がれてしまいます。
なので、耐水性能は無いに等しい状態になってしまいます。
iPhoneを落としたり衝撃を加える
iPhoneを落としたり、衝撃を加えてしまうと、本体が破損したり、湾曲したりすることもあります。
特に、iPhoneの画面が割れてしまうと、画面割れの隙間からiPhone内部に水分が侵入してしまいます。
使用年数が長い
iPhoneの耐水性能は粘着テープによって施されているということをご紹介しました。
粘着テープなので、セロハンテープなどと同様に劣化してしまいます。
粘着力が弱くなるということです。
粘着力が弱くなると、iPhoneに隙間が生じてしまい、そこから水分が侵入して水没するリスクが高くなります。
iPhoneをお風呂場で使用する
お風呂場ではiPhoneに水がかかる危険性があるのはもちろんのこと、湿度や温度が高い環境になります。
粘着テープは熱に弱く、熱を加えると粘着テープが溶けてしまいます。
粘着力が弱くなり、水没するリスクが高くなります。
iPhoneが水没してしまうとどんな症状が起きる?
iPhoneが水没してしまうとどのような症状になってしまうのでしょうか?
画面に線やシミが表示される
iPhone内部に水分が侵入した際に、画面に水分が侵入してしまうと、表示がおかしくなることがあります。
水シミや水没痕などと呼ばれ、画面が非常に見にくくなってしまいます。
再起動ループが起きる
iPhoneが水没した際に様々なパーツが故障してしまうことがあります。
バッテリーなどのパーツが故障すると、起動できずに再起動を繰り返したり、シャットダウンしてしまうことがあります。
電源が入らなくなる
iPhoneの心臓とも言われている「基板」が水没によってショートなどが起きてしまうと、症状はかなり悪化します。
水没具合によって変化はしますが、この基板部分に水滴が徐々に侵食していって、基板以外のパーツが無事でも、復旧出来なくなる可能性が高まってしまいます。
水没直後は問題な動作していたiPhoneが後日いきなり真っ暗になってしまう現象は、水分が基板部分に徐々に侵食していってしまった結果になるのです。
iPhone水没した際の禁止事項
では、iPhoneを水没させてしまっても使い続けるために、やっていけない禁止事項を知っておくと大変便利ですのでご紹介します。
iPhoneを振ったり傾けたりする
水分がiPhoneの内部で拡散し、水で濡れてはいけない場所にも届いてしまいます。
iPhoneは左側にiPhoneの心臓とも言われる基板があります。この基板部分に水分が付着すると復旧率が下がります。
ドライヤーで乾かす
バッテリーが基板に繋がれた状態で高温にさらすと、熱で基板がやられてしまいます。
ここで、水以外のジュースやみそ汁、海水で濡れたときには特に注意です。
水分以外の成分が焦げてしまって、不純物が基板やパーツに付着してしまい、通電を妨げてしまいます。
それによって、復旧率は大幅に低下しています。
充電したり電源を入れたりする
iPhone内部に水分がある状態で通電するとショートを起こして故障します。
完全に乾燥するまでは電源をつけたり、充電をしなう方がいいでしょう。
そのまま使い続ける
電源が入っているからといって、そのまま使い続けることは後に電源が入らなくなることがあります。
水分が蒸発する際に、内部の金属部分が錆びてしまいます。
パーツが錆びてしまうと、通電できなくなり、水没してから時間が経過して不具合が起きることがあります。
使えるからといって、水没したiPhoneを使い続けるのはやめましょう。
修理業者に出すまで水に漬けて保存する
こちらに関しては過去にいらっしゃたお客様です。
ネットで水没したiPhoneは水に漬けておき、修理に出すと復旧するといった誤情報を見てしまい、復旧しなかったことがありました。
水に漬けておくことはやめましょう。
これらを守ればiPhoneが復活する確率がかなり上がります。
iPhone水没した際の応急処置
基本的にはiPhoneを水没させてしまった際に、早急に修理に出す方が良いのですが、それまでに応急処置をすることで復旧率は大きく変わります。
iPhoneの電源をoffにする
水没したiPhoneを電源を入れたままにしていると、ショートしてしまいます。
それを防ぐためには、iPhoneの電源をoffにしておくと、防ぐことができます。
同じく起動しないからといって充電も避けましょう。
スマホカバーやイヤホンジャックを外し水分を拭き取る
表面だけでなく、中身の水分も拭き取りましょう。
細くしたティッシュを充電端子やイヤホン端子から入れて、拭き取りましょう。
バックアップを作成する
バックアップが作成できるのであれば、バックアップを作成しておいた方が良いでしょう。
万が一修理に出しても復旧しなかった場合、データがなくなってしまいますが、バックアップさえ作成していれば、ある程度のデータは復旧することができます。
ただ、iPhoneの動作に異常が少しでもある場合は、修理に出した方がいいでしょう。
まとめ
iPhoneを水没させても、禁止事項をせず、応急処置をしっかりすれば不具合なく使えることが多いです。
早急に水没修理を行うことによって、少しでも基板への水滴侵食を防ぐことが、大きな鍵となってきます!!
そして、水没後に動作が確認できる場合でしたら、バックアップの作成も重要になってきます。
いつ起動しなくなるかわからない以上、備えておくべきなのはバックアップです。
バックアップさえ作成しておけば、万が一本体が起動しなくなってしまっても、替えの端末にデータをそのまま引き継ぐことが可能になるので、安心できます。
日頃からバックアップは取っておくことをオススメします。
もし、iPhoneが水没してしまった際はスマホスピタルまでご相談ください。
水没復旧作業はもちろんのこと、基板修理やデータ復旧サービスも行っております。
何かお困りのことがあればお気軽にご連絡ください。
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