おサイフケータイの仕組みとは？FeliCaはすごいシステムだった！ | スマホスピタル

おサイフケータイとは

おサイフケータイは、iPhone・一部Androidスマートフォンに搭載されている「スマートフォンでその場の決済ができるサービス」のことです。おサイフケータイに対応しているスマートフォンと、楽天Edyなどの電子マネー決済に対応している店舗ならばどこでもそういった支払いをすることができます。

おサイフケータイに使われている仕組みは、SONYが開発した「FeliCa」というシステムを使っています。これは、おサイフケータイだけでなく交通系ICカードや、電子社員証、電子チケット、電子会員証、家電製品などにも使用されているもので、「非接触ICカード技術」と呼ばれています。

この「FeliCa」を採用しているのは日本だけで、他の国は使用していません。海外で売られているスマートフォンに日本で使えるおサイフケータイの機能がないのは、FeliCaではなく「NFC」を使用しているからです。海外のスマートフォンメーカーが、日本市場でもスマートフォンを販売する際には、FeliCaを搭載します（そうでないと売れないので）。いわゆる、ガラパゴス機能と呼ばれているのも事実です。

たいていのスマートフォンは、「NFC」を搭載しています。「NFC」は、「FeliCa」で使われている技術でもありますが、規格が違います。「NFC」は、NXPセミコンダクターズ（旧フィリップスセミコンダクターズ）、Nokia、SONYが立ち上げたものですが、大きく分けてType-A、Type-B、Type-Fに分かれており、日本市場ではこのType-Fを採用しています。

日本ではもはや「NFC」と「FeliCa」は別物であり、それゆえ海外スマートフォンの「NFC機能」は日本では電子マネーの残高確認くらいにしか使用できないものになってしまっています。

FeliCaは遅れているのか？

日本でしか使われていないと言っていいほどのFeliCaですが、決してその技術が遅れているというわけではありません。

カード検出からデータの読み書き（決済）まで、だいたい0.1秒ほどで行うことができ、日本でとくに起こりやすい改札口での渋滞に大いに貢献しています。また、ICカードのチャージ中や決済途中にカードを離してしまっても、処理未了にはならず自動的にカード内で元のデータに戻すことができます。

FeliCaは、NFCとは違い言うなれば「OSを積んだNFC」と言えます。それ故、もし世界規格としてNFCが台頭したとしても、移行が簡単に行えます。

FeliCaは、深く踏み込んだ知識がなくても簡単にセキュリティセーブとデータの管理ができる、素晴らしいシステムなのです。

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