今回はカメラが映らなくなったiPhone8の修理事例のご紹介です
修理前端末がコチラ
バックカメラ(外カメラ)を起動すると画面は真っ暗に・・・
フロントカメラ(インカメラ)は通常通り撮影ができる状態です。
バックカメラとフロントカメラは全く別のパーツで
別の場所に搭載されているので、今回のように
片方だけが起動しない・異変がある場合がほとんどです。
ではなぜカメラが故障してしまったのでしょうか。
1、カメラが故障してしまう原因で最も多いのは
落下による衝撃の原因によるものです。
落下してすぐに症状が出る時もあれば
すっかり忘れたころに症状がですこともよくあります。
「落下していないのにカメラが壊れた」と認識されていても、
実は過去の落下が原因を生んでいて、症状につながったのが今という事も中にはあります。
2、次に多いのは
レンズの割れから
バックカメラの場合はカメラレンズ
フロントカメラの場合はフロントパネル(画面)
が割れてしまうと、そのすぐ下にあるカメラも故障してしまうことが多いです。
特にバックカメラで、レンズが割れてしまった場合は
黒っぽい点々が映りこんでしまうことがあります。
これは汚れがついてしまったのではなく、すでにカメラ自体のレンズにも
傷が入ってしまった現象。
こうなるとカメラ自体も交換が必要となります。
そして今回は、、、
3、分解してみると水没反応があり、
水分が乾いた跡もカメラ部分を中心に広がっています。
バックカメラが故障してしまった原因はこの水没である可能性が高そうです。
修理前の動作確認でもイヤースピーカーの一部が故障していました。
ちょうどどちらも近くにあるパーツなので、同様に水没してしまった可能性が高いです。
一度水没してしまうと、
すぐに症状がでるときと、今回のように後々症状が出てしまう可能性とあります。
なぜすぐに出ないのかというと、
水没してすぐに症状がでる場合は、入った水分自体が基板やパーツに直接影響してしまった状態。
対して、後々出るのは、内部で乾いた水分も、徐々に内部で腐食を進めてしまいます。
進行していくうえで1つまた1つと故障個所が増えてしまったり、
突然電源が入らなくなるということもあります。
さて!修理後の端末がコチラ!
バックカメラを起動すれば、元通りきれいに映像が映るように改善!
これでまたお写真を撮っていていただけます!
ただ水没は取り消すことができないので、
そちらはお客様にご説明し、iPhone8はお客様のお手元に帰りました。
できるだけ長く使用できますように!