豆知識
Xperiaの過充電はバッテリーの劣化を招く!?対策はある? | スマホスピタル
Xperiaなどのスマートフォンを充電するとき、寝ている間に充電しておいて、起きたら充電器から外す…という習慣を実行している人は非常に多いのではないでしょうか。
しかし、実はこの「寝ながら充電」は、ときにバッテリーへ負荷を与え、寿命を縮めてしまうことがあるのです。
今回はXperiaの「寝ながら充電」の危険性についてご紹介します。
寝ながら充電がダメな理由
スマホ用バッテリーは、0%の状態から充電開始したとして、おおよそ2~3時間で100%まで充電されます。(機種や環境によって誤差は生じます)
一般的な人の睡眠時間が約8時間だと仮定して、満充電したあと5~6時間はケーブルが挿しっぱなしの状態に計算になります。
この「満充電されているけどケーブルは挿しっぱなし」という状態が、”過充電”と呼ばれる現象を引き起こすことがあります。
”過充電”とは、100%まで充電されているバッテリーへさらに充電を行ってしまう現象のこと。
すでに容量が一杯のバッテリーへ無理やり電力を流し込むため、バッテリーの劣化が早まったり、発熱したり、最悪の場合破裂や発火などの事故を招くこともあります。
…とはいえ、近年のスマホの電力制御技術は発展目覚ましく、初期のバッテリーほど過充電の危険性は少なくなっています。
端末と充電器が連携し、端末が必要な電力を計算、充電器は要求された分だけの電力を供給する…という技術がすでに確立されています。
Xperiaでは「いたわり充電」がそれに該当します。
100%が近くなると速度を抑えて充電することで負荷を軽減する方法が実現しているため、過充電したからと言って、即バッテリーが破裂・発火する可能性は限りなく低いと思ってよいでしょう。
とはいえ、過充電による負荷は完全にゼロになったわけではありません。
充電状態にしたまま放置していると、様々なデメリットがあるのです。
次に過充電にしているとどのようなことが起きてしまうのかご紹介しましょう。
過充電しているとどのようなことが起きる?
先ほども少しお話ししましたが、Xperiaには過充電を防ぐ「いたわり充電」という機能がXperia XZ以降の機種に搭載されています。
なので、過充電によるダメージは少ないといえるのですが、中にはXperia XZよりも前に発売された機種を使っている、いたわり充電をオフにしている、などで過充電のダメージを受けてしまう可能性があります。
ここでは、過充電をしていると起こり得るリスクについてご紹介します。
熱によるダメージ
バッテリー残量が100%近くになると供給電力が絞られ、充電速度が遅くなるのは先ほど説明した通りですが、絞られた余分な電力は熱として放出されます。
バッテリーは熱に弱いという弱点を持っているため、過充電状態を長く放置していると、熱によるダメージがバッテリーへと蓄積、寿命が短くなってしまう可能性があります。
更に、本体も熱には弱いので、様々な不具合を合併して起きてしまう可能性があります。
例えば、本体の動作が遅くなったり、バッテリーの消耗が非常に早くなったりなど、様々な不具合が起きてしまう可能性があります。
100%になっても充電は止まらない
一度バッテリーが100%になっても、スマホが動いている間は常に電力が消費されます。
そのため、充電器を挿しっぱなしにしていると「わずかに電力が減る→充電される→減る→充電→減る→充電…」という動作を繰り返し続けることになります。
例えば、通知などで画面が明るくなるとそれだけでも電力は消費されます。
操作していなくても、知らず知らずのうちに電力を使っているのでこのようなことが起きてしまうのです。
バッテリーは充電を繰り返すごとに劣化する性質があります。
この充電開始と停止の無限ループは、バッテリーの寿命を確実に削ることになるでしょう。
過充電を起こさないために
過充電を起こさないようにするためには、寝ながら充電など「100%になってもケーブル挿しっぱなし」という状態をなるべく避けることが必要です。
ではその具体的な方法についてご紹介しましょう。
満充電時に通知させる
Xperiaの場合、機種によっては満充電時に通知音を鳴らすよう設定することができます。
iPhoneなどは充電が完了しても通知音が鳴りませんが、指定した容量に達すると通知音を鳴らしてくれるアプリもありますし、それらを活用して「充電が終わったらケーブルを抜く」という習慣を身に着けておきましょう。
一般的な満充電時の通知設定は以下になります。
設定>ユーザー補助>満充電時に音を鳴らす
で満充電時に通知してくれます。
いたわり充電をする
冒頭でもご紹介しましたが、このいたわり充電は非常に役に立ちます。
簡単にご説明すると、バッテリーの充電速度を調節して過充電を抑止してくれます。
iPhoneでもバッテリー充電の最適化という機能がありますが、そのような機能になります。
いたわり充電の設定方法は以下になります。
設定>バッテリー>いたわり充電
で確認できます。
「自動」「手動」「常時」の中から「自動」を選択すると、先ほどご紹介した「いたわり充電」ができます。
設定していた方がバッテリーには良いので、是非とも設定してみてくださいね。
いたわり充電って効果ある?
皆さんの中には充電速度を調節する「いたわり充電」なんて意味があるの?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、海外の方でこの「いたわり充電」について検証された方がいらっしゃるんです。
その検証結果が実に興味深いのでご紹介します。
Xperia 1でいたわり充電を検証
その方はXperia 1を2台用意し、1台はいたわり充電をオン、もう1台をオフにして1年半使用したとのことです。
すると、9か月ほどでバッテリーの最大容量に差ができ始めるのです。
「いたわり充電」オンが99%に対して、「いたわり充電」オフが93%という結果に。
最終的には1年半後には「いたわり充電」音が99%に対して、「いたわり充電」オフが93%という結果になりました。
もちろん、イレギュラーな充電などがあったとのことですが、ほとんど同じ条件で使用していても差ができるとは興味深いですよね。
このことから、いたわり充電は十分効果があるといえるのではないでしょうか。
いたわり充電はすぐには効果が出ない
先ほどの検証結果からもわかるように、「いたわり充電」をしたからといって、すぐに効果が実感できるわけではありません。
効果に差が出始めるのが9か月ほど経過しないといけません。
なので、数年「いたわり充電」を続けて、初めて目に見えるような、効果が出ると思います。
もし、Xperiaを購入して間もない方などは、今後のために是非とも「いたわり充電」を有効化してみてくださいね。
まとめ
一度や二度過充電してしまったからといってすぐにスマホが壊れるわけではありませんが、ちょっとした習慣の積み重ねがバッテリーの寿命を左右します。
なるべくいたわって、長く使ってあげるようにしましょう!
そのためには今回ご紹介した「いたわり充電」がお勧めです。
ですが、過充電に気を付けて大事に使っていても、いつかはバッテリーの寿命を迎えます。
減りが早い、残量がまだあるはずなのに電源が落ちる…など、バッテリーに関するお悩みがある方は、ぜひお気軽にスマホスピタル天王寺店までご相談くださいませ。
当店でしたら、Xperiaのバッテリー交換修理もデータそのままで当日修理が可能です。
皆様のご来店お待ちしております。
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