スマートフォンに搭載されている「カメラ」アプリに潜む危険性とは・・・？ | スマホスピタル

スマートフォンに搭載されている「カメラ」機能、皆さん活用されていますか？最近のスマートフォンは高性能すぎて一眼レフのカメラにも引けを取らないものとなっていますが、実は最近とあるカメラアプリでとあるニュースが飛び込んできました。Googleが開発したAndroidアプリ「Googleカメラ」をインストールしている端末が、ユーザーが気づかぬうちに動画や写真を撮影し、サーバにアップロードする不正アプリに悪用されてしまうという脆弱性があったと報告されているのです!!この発表をしたのはイスラエルのセキュリティ企業Checkmarx。これは現地時間の11月19日、調査結果を添えて発表ているので信ぴょう性が高いものとなっています。しかもこの不正あアプリはGoogleカメラだけでなく、韓国Samsung Electronicsの発売している「Galaxy」シリーズのスマートフォンカメラや、その他のOEM製Android端末のカメラにも影響するという発表も併せて行われたため巷では大パニック!!どのような状況下で不正に使用されるのか詳しく見ていきましょう。

《今回の問題となっているのはアプリセキュリティ面の脆弱性》

まず第一にAndroidにインストールされたアプリは、アプリが端末のカメラやマイクにアクセスする際にユーザーに明示的に許可を求めるように設計されています。この承認を挟むことによって不正に使用されないようにセキュリティ対策を行っているのですが、Checkmarxの調査によるとこの承認を簡単に回避できる脆弱性があったようなんです!!この脆弱性を悪用すれば、ユーザーの許可なくカメラで写真や動画を撮影したり、端末に保存されている写真や動画をサーバにアップロードできるとのこと。スパイ映画さながら他人のスマートフォンのカメラ機能を使用して様子を伺ったり追跡できたりするってことですよね・・・怖っ!!!((((；ﾟДﾟ))))

また画像や動画にGPSデータが埋め込まれていれば、攻撃者はサーバに集めたデータからユーザーの位置を追跡することだって可能に・・・。実際にどのようなことが可能になっているのかリスクを実証するために、Checkmarxが不正アプリ（天気アプリになりすましたアプリ）を開発して確認したところ、以下のことが可能だったようです。

・端末がロックされていても、画面がオフでも、アプリが起動していなくても、写真や動画を撮影する

・端末に保存されている写真や動画のGPSデータを取得する

・通話を傍受して記録する

・シャッター音の消音

・端末内の写真や動画のサーバへのアップロード

・SDカード内の画像や動画のアップロード

ここまでくると個人情報だだ漏れですよ・・・これは早く対策してもらわないと困ります・・・。家の中が盗撮されたり普段の動きがばれてしまったら空き巣に入られる可能性だってあるんですから・・・。

Chekmarxは早速7月にGoogleとSamsungにこの脆弱性について報告してくれたので、この2社が開発した端末やアプリに関してはカメラアプリのアップデートで対処済みのようです。（Googleは8月1日にこの脆弱性を「CVE-2019-2234」として発行しています）今回Checkmarxはこの2社の許可を得たため、この脆弱性についてのブログを公開し世間に知れ渡ることとなりました。ですがGoogleとSamsung以外のどのOEMのカメラが影響を受けているのか、それらの修正が済んでいるのかには言及されていないので、Android端末を使用されている方は要注意の項目となるでしょう。ご自身の端末、また今からAndroid機種を購入されようとしている方はしっかりチェックしてくださいね。

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