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Googleから締め出されてしまったHuawei・・・これから先Huawei製品はどうなるのか | スマホスピタル

スマートフォン業界で販売台数首位を狙う「Huawei」この会社にとって大打撃となる事件が発生した！！なんとAndroidOSに関する技術サポートを行っている「Google」から締め出されてしまったのだ！！これは米中貿易摩擦の影響や、米トランプ政権の保護主義的方針などで国家安全保障を脅かす存在として名指しされてきたHuaweiを、アメリカ国籍の企業に取引を禁ずる企業のリストへ入れてしまったことが原因とされている。ではこのリストに入れてしまったのは一体何者なのか・・・実はアメリカ政府。アメリカ政府が情報通信技術とサービスのサプライチェーンの保護に係る大統領令に署名たことで、このリストにHuaweiの名前を入れることになってしまったのだ。

しかしGoogleから締め出されて何か問題でもあるの？と思う方もいるかもしれない。まずスマートフォンに搭載されている「Android」というOS。これはそもそもオープンソースではあるものの、スマートフォンを販売しているメーカー各社はAndroidをカスタマイズして自社ブランド端末に搭載している。そのためGoogleからのサポートが無くなると、現バージョンのOS以降のアップデート提供を受けられなくなり今後の拡張性やセキュリティー的に大きな問題が生じることが考えられるのだ。またGoogleからのサポートが受けられなくなる影響はこれだけにとどまらない。今後HuaweiがAndroidをOSとして使い続ける場合、オープンソースプロジェクト版のAndroidしか使うことができない。オープンソース版のAndroidはGoogle製のアプリやサービスと切り離されているため、YouTubeやGoogle Maps、Gmail、アプリプラットフォームのGooglePlayストアさえも使えなくなる恐れがあるのだ。つまり今我々が使っているアプリがほぼ使えなくなる可能性もあるということ。ただ5月20日に発表されたGoogleの情報によると既存のHuaweiユーザーにはGooglePlayストアを引き続き利用できるようにするようだ。これだけでも現在Huawei製品を使用しているユーザーは一安心出来るのではないだろうか。またGoogleがTechCrunchに寄せた声明によると、既存のHuawei端末にはGooglePlayProtectを通じたセキュリティアップデートも配信されるとのこと。GooglePlayProtectとはマシンラーニングを利用してマルウェアを検知し排除するAndroid内蔵機能となっている。なお、ファーウェイは具体的にどのAndroidスマートフォンがAndroidのアップデートを受けられるのかは明らかにしていないので今後の発表に注意が必要だろう。

しかし今後HuaweiがAndroidを使い続けるとは到底思えない。というのもファーウェイが独自のOSを準備しているという話題は実は2012年頃から情報が上がっており、今年3月にも発表があったばかりなのだ。事前にこのような準備を行っていたということはHuawei側もこうなることを予測していたのかもしれない。新たに開発しているOSの名前は明らかにされていないが、今後OSを搭載するであろう機器はスマートフォンにとどまらず、コンピューター、タブレット、テレビ、自動車など多岐にわたるようだ。既存のAndroidアプリやWebアプリケーションは動作するように作られているようで、ユーザーが深刻なアプリ不足に悩まされることはないとのことだが実際に公開されてからどこまでカバーされているのか検証が必要だろう。

最近スマートフォンの端末自体の金額が高騰している中で、Huaweiが提供するスマートフォンは格安で高性能だと話題にもなっていた。ユーザーとしては高性能で安く手に入る端末は願ってもないことなので、この状況を打開してまた我々を驚かせるようなスマートフォンが発売されるのを期待したい。