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有機EL(OLED)にしか採用されなかった技術「ディスプレイ埋め込み指紋認証」が液晶ディスプレイ(LCD)にも採用可能に!? | スマホスピタル

現在スマートフォンと言えば安価なものから高価なものまでありますよね。その中でも、一部のスマホにしか搭載されていない「ディスプレイ埋め込み指紋認証」は技術的な面やコスト面からなかなか採用が難しいのですが、今回はその「ディスプレイ埋め込み指紋認証」が安価な液晶ディスプレイ(LCD)にも搭載可能になるかもとの情報が入ってきました。

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最初にこの技術を採用したのが中国メーカーVIVOになります。「ディスプレイ埋め込み指紋認証」を搭載するには、有機EL(OLED)のディスプレイにしか搭載することができず、液晶ディスプレイ(LCD)には搭載することができませんでした。液晶ディスプレイ(LCD)はバックライトを必要としない有機EL(OLED)とは異なる為、ディスプレイ下にバックライトを搭載する必要がある為だったそうです。

しかし、中国のディスプレイ企業BOEが発表した新技術により、従来の液晶ディスプレイ(LCD)にも指紋認証の埋め込みが可能になるとの事なんです!現在では徐々に有機EL(OLED)へと切り替わりつつあるのですが、2018年に出荷されたスマホ約14億5,600万台の約85%が液晶ディスプレイ(LCD)採用のスマホとなっており、やはりコストの低い液晶ディスプレイ(LCD)の方が好まれる傾向にあるようです。ただ、ディスプレイ企業BOEによると今年の2019年終わりぐらいまでには埋め込み指紋認証センサーに対応した液晶ディスプレイ(LCD)の生産に取り掛かるとの事で、2020年頃には液晶ディスプレイ(LCD)に指紋認証が埋め込みされたスマホが出てくるのではないでしょうか。

そもそも「ディスプレイ埋め込み指紋認証」には2種類の方式があり、光学式と超音波式の2種類となっています。光学式は光学センサーを使って指紋を読み取る方式となっており、もう1つの超音波式は超音波を利用して指紋を読み取るものとなっています。光学式はチップセットメーカーSynapticsがスマホ向け製品を投入しています。2018年1月に中国メーカー「vivo」から発表された、世界初ディスプレイ埋め込み指紋認証搭載のスマホもSynaptics製のセンサーが採用されていますね。また、超音波式はQuallcomが生体認証の標準規格「FIDO」に準拠した製品をスマホメーカー向けに提供しています。超音波式は指紋を立体的に読み取ることになる為認証精度が高いのも特徴で、水の中での指紋認証に対応したりジェスチャー認識や心拍計測機能も備えた高機能な製品となっているようです。2つを比べると、恐らく超音波式の方が高額となり、サムスンが開発しているGalaxy S10にはこの超音波式のディスプレイ埋め込み指紋認証が採用されていますね。

いかがでしょうか。今回のこの新技術により、低価格でも高機能が搭載されたより多くのスマホが手に入るようになるでしょう。その時が楽しみですね(*^^*)

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