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防水スマホが水濡れで故障する5つの理由・原因を分かりやすく解説!水没リスクを格段に下げる方法を修理店スタッフが伝授! | スマホスピタル

水没するスマホ

購入するスマートフォンを決める基準に「防水(耐水)機能」を挙げる方は多いかと思います。

防水か防水じゃないかだと、どうせなら防水の方が安心ですよね。

ちょっとした雨でも安心して使っていいし、水で壊れる心配が無くていい!と思われていませんか?

防水機能の過信は禁物です!!!

実際に、防水スマホでも今まで数多くの水没復旧作業のご依頼を頂いてきました。

防水スマホなのに水没・・・?

と思われる方も多いかと思います。

そこで今回は防水スマホが水没してしまう理由・原因を細かく解説いたします!

 

 

防水機能の基準とは?

まずは防水機能について軽く解説いたします。

防水機能は0から8の全9段階に分けられています。

防水・防塵機能の階級は「IP68」などと表わされます。

IPは「International Protection」の略で、2003年の国際電気標準会議で決められたスマホやタブレットなどの精密機器の防水・防塵などの対する保護性能を表わしています。

[IP]は単位、そして防塵等級、防水等級という順番です。

例えばIP68の場合、6は防塵の等級で、8は防水の等級を表わしています。

つまりIP68は6級の防塵機能と、8級の防水機能ということになります。

 

 

防水スマホが水没する理由その①

【水没テストでは実施していない想定外の状況】

防水というのは常温の真水にさらされてしまったということを想定しています。

・お風呂場など水の温度が高い

・海など塩分濃度が高い

・ジュースやお茶など含有物が多い

上記はほんの一例ですが、そもそも水没テストでは想定されていない状況での水没が考えられます。

例えば真水以外の、海水やジュースに水没してしまった場合、充電口やイヤホンジャックなどの隙間に多くの不純物が残ってしまいます。

それらは簡単に除去することが出来ないので、充電口が錆びてしまったりスピーカーから音が出なくなってしまったりと、致命的な悪影響を及ぼすのです。

 

それに防水テストでは○分間耐えることが出来る、という時間が指定されています。

当然、その時間を越えてしまった場合も水没するリスクは高くなります。

 

ちなみに、防水ケースというものも過信しない方が良いかと思います。

「防水ケースに入れていたのにいつの間にか水が入っていて水没した」とのことでお持ち頂いた例は数えきれません。

 

 

防水スマホが水没する理由その②

【経年劣化による防水機能の低下】

防水スマホは何年も防水機能を保ち続けると思っていませんか?

防水機能は本体内の接着などによって外部から水分の侵入を防ぎます。

ただ、防水を保つための粘着は年々弱まるんです。

実際に長期間使用されているスマホは、新品のスマホに比べて粘着が弱くなっているので分解が簡単です。

使用状況によって期間は変わってくるのですが、約1年半~2年も経過すれば防水機能は著しく低下していると思われます。

防水スマホの発売当初は水没復旧依頼はほとんどありませんが、発売されて一定期間が経てば水没の依頼が増えてくるんです。

 

 

防水スマホが水没する理由その③

【破損などにより本体に隙間が生じている】

防水を保つには本体内が完全に密閉されていないといけません。

通常使用で本体に亀裂が入ることはなかなかありませんが、破損してしまっては話は別です。

画面破損や背面破損、そしてカメラレンズ部分の割れやバッテリー膨張などによって本体に隙間が生じると防水機能はほぼ無いに等しくなります。

防水機能を最低限保つためにも破損部分は早急に直すに限ります。

 

 

防水スマホが水没する理由その④

【湿度の高い場所での使用で本体内が結露】

冬場にエアコンをつけていると室内と室外の温度の差で窓に水滴が付きます。

ご存知の通り、これが”結露”というのですが、何も窓ガラスに限って起こる現象ではありません。

スマホの中でも結露は起きるんです。

本体が冷えている状態で、例えば高温多湿のお風呂場に持ち込んだらどうでしょうか?

スマホの中が結露してしまって本体内に水滴が大量に発生します。

水没した経験が無いのに本体内の水没判断シールが反応してしまっていることがままあります。

お話を伺ってみると、大多数の方がお風呂場やサウナでのスマホの使用されています。

水没反応があると正規店での修理が受けられなかったり、高額になってしまうので例え防水スマホであったとしてもお風呂場やサウナでの使用はお勧めできません。

 

 

防水スマホが水没する理由その⑤

【修理歴や分解歴がある】

その②でお話しした通り、防水機能は強い粘着によって保たれています。

ただ、分解するにはどうしてもその粘着を剥がさないといけません。

元々の粘着を100%再現することは出来ませんので、やはりどうしても防水機能は低下してしまいます。

機種によってはかなり精度の高い防水状態に戻すことは出来ますが、ほとんどの機種が防水とは言えない状態となります。

 

 

最後に

以上の5点が防水スマホが水没してしまう大きな理由です。

防げるもの、防げないものとありますが、上記に気を使って頂けると水没するリスクを格段に減らすことが出来ます。

水没してしまうと本体の動作が非常に不安定になってしまったり、最悪の場合は何をしても復旧しなくなってしまいます。

どうか防水スマホでも水辺では十分お気をつけてご使用くださいませ!

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