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iPhoneで動画を送れないのはなぜ?基本の手順や対処法を解説 | スマホスピタル
iPhoneで家族や友人に動画を上手く送れないときには、単に手順を誤っている可能性が考えられます。送信方法によって手順が異なるため、まずはiPhoneで動画を送る基本的な手順を確認してみましょう。
また、iPhoneや動画、送信に利用しているアプリ自体の設定が原因の可能性もあります。通常の手順で動画を送れない場合は、一つずつ確認してみましょう。
本記事ではiPhoneで動画が送れずに困っているユーザーに向けて、動画を送る基本的な手順を送信方法別に解説します。さらに通常の手順を踏んでも上手くいかないときの対処法も併せて解説します。
【送信方法別】iPhoneで動画を送る基本の手順
最初に、iPhoneで動画を送る基本的な手順を解説します。iPhoneで動画を送る方法は、おもにメールとLINE、AirDropの3種類です。手順は送信方法別に異なるため、動画の送る手順を送信方法別に確認し、最初からやり直してみてください。
メールで動画を送る方法
一口にメールと言っても、iPhoneで利用できるものはGmailやキャリアメールなどさまざまです。動画を送る手順はメールサービスごとに異なりますが、ここではiPhoneに標準搭載されたメールアプリの手順を解説します。
- ホーム画面からメールアプリを開く
- 画面右下の新規作成マークをタップ
- 本文の空欄上をロングタップ
- メニューの「>」をタップ
- 「写真またはビデオを挿入」をタップ
- 画面下部に写真一覧が表示
- 「すべての写真」をタップ
- 「アルバム」タブをタップ
- 「ビデオ」をタップ
- 送りたい動画を選ぶ
- 確認画面で「選択」をタップ
- 「宛先」の「+」をタップ
- 連絡先から動画を送りたい相手を選ぶ
- 宛先のメールアドレスをタップ
- 必要に応じて「件名」や「本文」を入力
- 「送信」をタップ
LINEのトーク画面から動画を送る方法
無料通話アプリのLINEでは、メッセージをやり取りできるトーク画面から動画を送れます。ただし、LINEで動画を送るためには相手の「友だち」追加が必要です。事前に送りたい相手と「友だち」になっておきましょう。
LINEで動画を送る方法は次の通りです。
- LINEを開く
- 画面下部の「友だち」をタップ
- 動画を送りたい相手を選ぶ
- 「トーク」をタップ
- 画面左下の「+」をタップ
- メニューの「動画を選択」をタップ
- アルバムを選ぶ
- 動画一覧が表示
- 送りたい動画を選ぶ
- 「選択」をタップ
選ぶ動画を誤ったときは、画面に表示される「×」をタップするとキャンセルできます。
AirDropで動画を送る方法
動画を送りたい相手もiPhoneをユーザーで、かつ近くにいる場合はAirDropを利用すると便利です。ただし、相手のiPhoneでAirDropの受信をオンに設定しておく必要があります。AirDropで動画を送る手順は次の通りです。
- 送りたい動画を選ぶ
- 画面左下の共有アイコンをタップ
- 「AirDrop」アイコンをタップ
- 動画を送りたい相手を選ぶ
AirDropでは、iPhoneのほかに次のApple社製品同士でも動画を送れます。
Apple社製品 | モデル |
iPhone | iPhone 5以降 |
iPad |
|
iPod | iPod touch(第5世代以降) |
Mac | OS X Yosemite以降 |
iPhoneで動画が送れないときの8つの対処法
通常の手順でも動画が送れないときには、設定ミスやiPhone本体の何らかの不具合が考えられます。設定ミスやiPhoneの一時的な不具合であれば、対処法を試すと動画が送れるようになる可能性が高いです。
ここでは、iPhoneで動画が送れないときの対処法を8つ解説します。7つの対処法は動画を送る側ですぐにでも実行できるものなので、ひとつずつ試してみてください。
対処法1:iPhoneがスリープ状態になっていないか確認
動画が上手く送れないときは、iPhoneがスリープ状態になっていないかを確認してみましょう。動画を送るのにかかる時間はサイズや量、通信状況などによって異なります。時間がかかり過ぎていると、iPhoneがスリープ状態になってタスクが一時的に停止することがあります。
iPhoneで設定できるスリープまでの時間は、次の通りです。
- なし
- 30秒
- 1分
- 2分
- 3分
- 4分
- 5分
スリープ状態になるまでの時間が短い場合は、次の手順でそれよりも長い時間、またはなしに切り替えてみましょう。設定の変更方法は次の通りです。
- 「設定」を開く
- 「画面表示と明るさ」をタップ
- 「自動ロック」をタップ
- 希望する時間を選ぶ
iPhoneの場合、デフォルトでは1分に設定されています。スリープ状態になるまでの時間が短いと動画を送れないことがあるため、事前に長い時間に切り替えておくとよいでしょう。
対処法2:ネットワークへの通信状況を確認
ネットワークへの接続状況を確認してみてください。接続状況によっては、動画がきちんと送れなかったりそもそも送れなかったりすることがあるからです。たとえば機内モードがオンになっている場合は、そもそもネットワークに接続できない状態です。
機内モードは、次の手順でオフに切り替えられます。
- 「設定」を開く
- 「機内モード」のスイッチを左にスライド
また、契約しているプランの通信量を超えていると速度制限がかかり、動画が送れないことがあります。速度制限がかかっている場合は、データ通信量を追加購入したりWi-Fiに切り替えたりして動画を送り直してみましょう。
対処法3:動画のファイル形式を確認
相手に動画を送っても再生されないときには、ファイルの形式を確認してみましょう。ファイル形式が対応していないと、動画が送れても再生できないことがあるからです。対応しているファイル形式は、iPhoneとAndroidで異なります。
iPhone |
|
Android |
|
Androidの場合、再生可能なのは3GP、WEBM、MKV、ISMVの4種類のみです。
対処法4:動画を送れる設定になっているか確認
LINEで動画が上手く送れないときは、動画の時間やアクセス権限などの状況を確認してみましょう。LINEで動画を送る場合は、トーク画面でiPhone本体のアルバムから送りたい動画を選んで進めます。
しかしLINEを利用する場合、iPhone本体のアルバムへのアクセス権限を許可する必要があります。権限がないとLINE上で動画を選べないので、送ること自体ができません。
次の手順でアクセス権限を許可に切り替えましょう。
- 「設定」を開く
- LINEを開く
- 「LINEにアクセス権限の許可」で「写真」をタップ
- 「すべての写真」にチェックを入れる
また、LINEでは送れる動画の容量に上限はありませんが、最長5分までと決められています。時間が長い動画は送れないため、5分以上の場合は編集でカットするかほかの送信方法を検討しましょう。
対処法5:iPhoneやアプリを再起動する
通常通りの手順で動画が送れないときは、iPhone本体やアプリなどに何らかの不具合が起きている可能性が考えられます。不具合が一時的なものであれば、iPhoneを再起動すると解消する可能性が高いです。
iPhoneを再起動する手順はモデルごとに異なります。
【iPhone X、11、12、13シリーズ】
- 「電源ボタン」と「音量調節ボタン」のどちらかを同時に長押し
- 画面に表示される電源オフスライダをドラッグ
- iPhoneの電源がオフになるまで待つ
- 「電源ボタン」を画面にリンゴマークが表示されるまで長押し
【iPhone 5以前、6、7、8、SE】
- 「電源ボタン」を長押し
- 画面に表示される電源オフスライダをドラッグ
- iPhoneの電源がオフになるまで待つ
- 「電源ボタン」を画面にリンゴマークが表示されるまで長押し
次に、iPhoneでLINEを再起動する手順を紹介します。
- マルチタスク画面を表示
- LINEを上にスワイプして終了させる
- LINEを開く
対処法6:送る動画のサイズを小さくする
キャリアメールで動画を送る場合、動画のサイズを小さくしてみましょう。キャリアで送れる容量には上限があり、キャリアごとに異なるからです。
キャリア名 | 容量の上限 |
ドコモ | 10MB |
au | 2MB |
ソフトバンク | 3MB |
たとえばドコモ宛てに送れた動画でも、容量によってはauやソフトバンクには送れないこともあります。動画のサイズは、ファイルアプリやiMovieなどで圧縮すると変更可能です。
なお、ファイルアプリやiMovieで動画を圧縮する方法は、「【圧縮、分割】iPhoneで動画を編集する方法」で詳しく解説します。
対処法7:最新のiOSやアプリにアップデートする
iPhoneで動画が送れないときは、OSやアプリのバージョンが古い可能性も考えられます。OSやアプリの最新バージョンがリリースされていないかを確認し、古い場合はアップデートしてみてください。
iPhoneでOSやアプリを最新バージョンにアップデートする手順は次の通りです。
【OSのアップデート】
- Wi-Fiに接続
- 「設定」を開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウエア、アップデート」をタップ
- 「ダウンロードとインストール」をタップ
- パスコードを入力
- 利用条件を確認して「同意する」をタップ
- 「今すぐインストール」をタップ
- 画面に「アップデート検証中」と表示
- 再起動
【アプリのアップデート】
- App Storeを開く
- 画面上部のプロフィールアイコンをタップ
- アップデートしたいアプリをタップ
- 「アップデート」をタップ
アプリのアップデートでは、プロフィールアイコンをタップした後に「すべてをアップデート」をタップすると、最新バージョンがあるすべてのアプリのアップデートが行えます。
対処法8:送り相手にメールボックスの整理を頼む
各キャリアでは、メールボックスに保存できる容量にも上限があります。
キャリア名 | 容量の上限 |
ドコモ | 800MB |
au | 400MB |
ソフトバンク | 200MB |
相手のメールボックスに空きがない場合は送れないことがあります。容量が原因で動画が送れないと考えられるときには、相手にメールボックスの整理を依頼しましょう。
【圧縮、分割】iPhoneで動画を編集する方法
動画のサイズが原因で送れないときには、圧縮や分割で編集を試してみましょう。動画を編集する方法を紹介します。
ファイルアプリで動画を圧縮
動画の圧縮は、新たにアプリをインストールしなくてもiPhoneに標準搭載されたファイルアプリで行えます。ファイルアプリで動画を圧縮する手順は、次の通りです。
- ファイルアプリを開く
- 圧縮したいファイルが保存されているフォルダを選ぶ
- 圧縮したい動画を長押し
- メニューの「圧縮」をタップ
動画を圧縮したファイルには、ファイル名が自動でつけられた状態で保存されます。ファイル名はファイルを長押しし、「名称変更」をタップして変更可能です。
次に、圧縮したZipファイルを解凍する手順を紹介します。
- ファイルアプリを開く
- 解凍したいファイルが保存されているフォルダを選ぶ
- 解凍したいファイルをタップ
iMovieでの動画の圧縮
動画の圧縮は、Apple社が提供している「iMovie」と呼ばれる動画編集ソフトでも行えます。iMovieを使用する場合、まずは次の手順で動画を取り込みます。
- iPhoneでiMovieを開く
- 「プロジェクト」の「+」をタップ
- 「ムービー」をタップ
- 圧縮したい動画を選ぶ
- 画面下部の「ムービーを作成」をタップ
- 「+」をタップ
- 「ビデオ」をタップ
- 「すべて」をタップ
次に、動画の解像度を下げる手順を紹介します。
- 取り込んだ動画の「プロジェクト」画面で「動画の転送、書き出し」アイコンをタップ
- 「オプション」をタップ
- 希望する解像度を選ぶ
- 画面右上の「完了」をタップ
iMovieで選べる解像度は360p、540p、720p、1,080pの4種類で、任意のサイズは指定できません。
iMovieで動画の分割
時間の制限で動画が送れない場合は、ひとつの動画をふたつに分割するのも手段のひとつです。ここでは、iMovieで動画を分割する手順を紹介します。
- iMovieを開く
- 分割したい動画を選ぶ
- タイムライン上をタップ
- 動画が黄色の線で囲まれる
- 分割したい部分とタイムライン上の白線を合わせる
- 動画をタップ
- 「分割」をタップ
iPhoneで動画を送るときの注意点
iPhoneで動画を送る手順は、メールアプリやLINEなどの送信方法ごとに異なります。いつもと異なる送信方法で動画を送る場合は、手順を確認して誤りがないように気をつけましょう。ここでは、iPhoneで動画を送るときの注意点を解説します。
動画サイト経由する場合は設定を確認
iPhoneで撮影した動画は、SNSのほかにニコニコ動画やYouTubeなどの動画サイトにもアップできます。どのコンテンツを利用する場合でも、アップした動画が原因で個人情報が特定されるリスクがあるので注意が必要です。
特にYouTubeに動画をアップすると、デフォルト設定のままだと全世界に公開されてしまいます。事前に公開する範囲を設定しておけば、アップした動画がほかのユーザーに視聴されることはありません。YouTubeで動画を公開する範囲を設定する手順は、次の通りです。
- iPhoneでYouTubeを開く
- 「ライブラリ」をタップ
- 「自分の動画」をタップ
- 公開設定したい動画を選ぶ
- 「その他のアイコン」をタップ
- 「編集」をタップ
- 「プライバシー」をタップ
- 公開方法を選ぶ
- 「保存」をタップ
YouTubeの公開設定では、公開、非公開、限定公開のいずれかを選べます。限定公開を選べば、特定のユーザーだけが動画を視聴できます。
AirDropは設定によって情報流出の可能性がある
Apple社製品同士で動画を共有する場合は、AirDropを利用すると便利です。しかし、AirDropは設定を誤れば個人情報が流出するリスクがあるので注意が必要です。
AirDropで動画を送るときには、近くにあるApple社製品を持つすべてのユーザーが表示されることがあるからです。AirDropではデバイス名が表示されますが、本名を登録している場合は第三者に個人情報を知られてしまいます。
第三者に本名を知られる事態を防ぐためには、次の手順でデバイス名を変更しておくと安心です。
- 「設定」を開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 「名前」をタップ
- デバイス名を変更
AirDropは、アプリ上のデバイス名をタップするだけで動画を送れます。そのため、意図しない相手から突然動画が送られてくることがあります。これは、AirDrop痴漢やAirDropテロなどと呼ばれる犯罪の一種です。
AirDropを利用した犯罪から身を守るためには、次の手順で受信範囲を設定しておくとよいでしょう。
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「AirDrop」をタップ
- 「連絡先のみ」をタップ
どうしても動画が送れない場合は専門業者に相談してみよう
上記で紹介した対処法でも動画が送れない場合は、Appleの公式サポートをはじめとする専門業者に相談してみましょう。
Appleの公式サポート
Appleの公式サポートでは、Apple社製品に関する相談を電話やチャットで受け付けています。電話での連絡先と受付時間は次の通りです。
連絡先 | 0120-277-535 |
受付時間 | 9:00~21:00(年中無休) |
受付時間外はAppleの公式ホームページの「お問い合わせ」にアクセスし、折り返し電話の予約も可能です。チャットの場合も「お問い合わせ」にアクセスし、希望するサポート方法で「チャット」をタップすればオペレーターにつながります。
また、Appleの公式サポートには「Appleサポート」と呼ばれるアプリがあり、こちらからも電話やチャットでの相談を受け付けています。
契約中のキャリア
iPhoneで動画が送れないトラブルは、契約中のキャリアにも相談可能です。
キャリア名 | 相談方法 | 連絡先電話番号 |
ドコモ |
|
151(局番なし) |
au |
|
0077-7066 |
ソフトバンク |
|
157(局番なし) |
iPhoneを取り扱う専門業者
iPhoneを使い続けていると、バッテリーの劣化や電源ボタンの故障などのさまざまなトラブルに見舞われることがあります。iPhoneのトラブルはApple公式サポートやキャリアでも対応していますが、専門業者に相談するのも選択肢のひとつです。
専門業者のスマホスピタルでは、iPhone向けにおもに次のような相談に対応しています。
- データ移行、引き継ぎ
- データ復旧
- スマホ設定サービス など
スマホスピタルのスマホ設定サービスを詳しく知りたい方、そのほかiPhoneの利用でお困りごとがある場合はお気軽にご相談ください。
動画が送れないときは基本的な手順を確認してみよう
iPhoneで動画を送る方法は、メールアプリやLINEなどいくつかあります。同じ動画でも、どのツールを使用するかで手順が異なります。動画が送れないときは手順を誤っている可能性もあるため、まずは基本的な手順を確認してみてください。
また、長い時間の動画やサイズが大きい動画は送れないことがあるため、本記事をきっかけにファイルアプリやiMovieで編集する技術を身につけてみましょう。
手順や動画のサイズに問題がないにも関わらず送信ができない場合は、何らかの不具合の可能性も考えられます。スマホ修理の実績が豊富な専門業者であるスマホスピタルでは、原因のわからない動作不調の相談も承っています。お気軽にご相談ください。
2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。
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