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iPhoneのリンゴループとは?原因と治らない場合の対処方法を解説! | スマホスピタル
iPhoneを起動させたらAppleのロゴが出てきてしまい先に進めない…。このようなトラブルは俗にリンゴループと呼ばれており、非常に多くある現象です。
本記事ではiPhoneのリンゴループとは何かについて解説します。リンゴループの原因や直らない場合の対処方法についてまとめました。
本記事を読むことでリンゴループが発生した際にどうすれば良いかが分かります。iPhoneのリンゴループにお悩みの方はぜひお読みください。
Contents
iPhoneのリンゴループとは?
iPhoneのリンゴループとは、iPhoneの起動後、Appleのリンゴマークが繰り返し表示されてしまう現象を指します。リンゴマークがずっと表示されることもありますし、表示されたり消えたりを繰り返すこともあります。いずれの場合も共通するのは、そこからホーム画面に進めず、iPhoneが使えないことです。
iPhoneのリンゴループはよくある故障として知られています。しかし、何が原因でリンゴループが発生しているかを特定するのは難しいです。原因を突き止めるには、iPhoneの状況を1つずつ確認していく必要があります。
ちなみに、リンゴループというのは正式名称ではなく、iPhoneユーザーの間でそう呼ばれているだけです。
iPhoneがリンゴループになる原因
iPhoneがリンゴループになる原因としては次の3つが挙げられます。
- ストレージの容量不足
- OSの更新失敗
- 内部パーツの損傷
これら3つの中に思い当たるものがないか確認しましょう。リンゴループが発生する原因を突き止めることで、どのように対処すべきかも見えてきます。
iPhoneがリンゴループになる1つ1つの原因について詳しく解説していきましょう。
ストレージの容量不足
ストレージの容量不足によってリンゴループが発生することは良くあります。iPhoneを長く使っているとどうしても、動画や画像が増えてきて、容量を圧迫してしまいます。容量が圧迫されると、iPhoneに負荷がかかってしまい、動作に異常が発生する場合があるのです。
iPhoneのストレージ容量を確認するには、iPhoneの「設定」アプリを開きます。そこから「一般」⇒「iPhoneストレージ」を選択することで確認できます。
OSの更新失敗
OSの更新失敗によってリンゴループが発生することもあります。iPhoneに備わっているiOSは新しいバージョンがリリースされた場合、更新を行う必要があります。しかし、更新時に通信環境が悪くなってしまったり、電源がオフになってしまったりした場合、更新が失敗してしまう可能性があります。
基本的にOSの更新は、通信環境が安定しているときに行いましょう。
内部パーツの損傷
内部パーツの損傷によってリンゴループが発生してしまう場合もあります。iPhoneを落としたり水没させたりすると、パーツが故障しシステムエラーが発生することがあります。
特によくあるのがFaceIDの故障です。FaceIDはiPhone Xから備わっている顔認証システムなのですが、これが故障することでリンゴループが起きることがあります。
iPhoneでリンゴループが発生した場合の対処方法
続いて、iPhoneでリンゴループが発生した場合の対処方法について解説します。対処方法は次の5つです。
- 一旦iPhoneを休ませる
- iPhoneを強制的に再起動させる
- SIMカードを抜いて起動してみる
- リカバリモードで更新する
- リカバリモードで初期化する
簡単かつリスクが少ないものから順に並べました。リンゴループが発生した場合、これらの対処方法を順に試すと良いでしょう。ただし、場合によってはiPhoneに不具合が発生したりデータが消えてしまったりする場合もあるので、あくまで自己責任で行ってください。心配な方は、スマホ修理業者やメーカーなどのプロに相談することをおすすめします。
1つ1つの対処方法について詳しく解説していきます。
一旦iPhoneを休ませる
リンゴループが発生してしまったら、一旦iPhoneを休ませましょう。時間を置くことでリンゴループが治っていることがあるためです。また、iPhoneが高温状態になっていると、負荷がかかって不具合を引き起こしやすくなるので、放置して冷やすのがおすすめです。
iPhoneを強制的に再起動させる
iPhoneを強制的に再起動させることで、リンゴループが改善される場合があります。強制再起動は本体の故障にも繋がる行為ですが、他に手段がない場合に用いられます。
強制再起動を行う手順は次の通りです。
- 音量を上げるボタンを押して素早く放す
- 音量を下げるボタンを押して素早く放す
- サイドボタンを長押しする
サイドボタンを長押しして、Appleのロゴが表示されれば、再起動が行われています。Appleのロゴから先へ進むことができれば、リンゴループが治っていることになります。
参考:iPhoneを強制的に再起動する – Apple サポート (日本)
SIMカードを抜いて起動してみる
リンゴループの原因がSIMカードにある場合もあります。そのため、強制再起動で治らない場合は、SIMカードを抜いてから起動してみるのもおすすめです。
本来SIMカードは電源をつけたまま抜き差しすることは非推奨ですが、リンゴループ時は自己責任でSIMカードの抜き差しを行うことで起動できる可能性があります。
しかし不安に思う方は無理に実施は行わず、販売店や修理店へご相談ください。
リカバリモードで更新する
リカバリモードで「更新」するのも効果がある可能性があります。特にOSの更新が原因でリンゴループが起きた場合、「更新」によって直ることが多いです。
この方法を行うには、パソコンとUSBケーブルが必要です。まず、iPhoneとパソコンをUSBケーブルで接続します。次にパソコンでiTunesを開いてください。そして、iPhoneを強制再起動させることで、リカバリモードにします。
その後、パソコン上でデバイスを選択します。すると、「アップデート」または「復元」の選択肢が表示されるので、「アップデート」を選択します。この手順でiPhoneの更新が行われる可能性があります。ただし、必ずしも上手くいくわけではないので注意してください。
参考:iPhone や iPod touch をアップデートまたは復元できない場合 – Apple サポート (日本)
リカバリモードで初期化する
上記を行っても駄目な場合、リカバリモードで初期化する選択肢もあります。
初期化とは、購入時点の状態にiPhoneを戻すことです。購入時点に戻すわけですから、リンゴループが改善される可能性は大いにあります。ただし、初期化するとデータも全て消去されてしまいます。それでも問題ないという場合のみ初期化を行ってください。
初期化を行うには、さきほど同様にパソコンとiPhoneを接続して、iPhoneをリカバリモードで起動します。「アップデート」または「復元」の選択肢が表示されたら、今後は「復元」を選択します。この手順でiPhoneを初期化させることが可能です。
それでもiPhoneのリンゴループが治らない場合
iPhoneのリンゴループがどうしても治らない場合、買い替えか修理を選択することになります。iPhoneの寿命は3〜4年ですので、その程度使ったのなら買い替えてしまっても良いですが、まだ1〜2年しか使っていない場合は修理に出すことをおすすめします。
iPhoneの修理方法は次の2つです。
- Apple Storeなどの正規店に修理を依頼する
- 非正規のスマホ修理業者に修理を依頼する
1つ1つの修理方法について詳しく解説していきます。
Apple Storeなどの正規店に修理を依頼する
1つ目はApple社に修理を依頼する方法です。Appleの公式サイトから持込修理の予約や配送修理の依頼を行うことができます。
持込修理の場合、Apple StoreもしくはApple正規サービスプロバイダにiPhoneを持ち込みます。Apple正規サービスプロバイダは、Apple社以外が運営している公式のサービスであり、Apple Storeと同じように修理を受け付けています。
Apple社の公式サイトには、リンゴループに関する記載はなく、修理料金がどの程度かかるかは不明です。Apple製品には1年の保証がついており、修理料金が無料になることもあるのですが、過失による故障は有償になってしまいます。リンゴループの場合も、恐らく有料になると予想されます。
Appleに依頼するメリットは純正パーツで修理してもらえる点です。修理前と使用感が変わることはありません。デメリットは、保証が効かない場合修理費用が高めになってしまう点、Apple Storeは混んでいる日も多く予約が取りにくい点が挙げられます。
非正規のスマホ修理業者に修理を依頼する
2つ目は非正規のスマホ修理業者に依頼する方法です。スマホ修理を請け負っている業者は全国に多くあります。
非正規の修理業者の特徴は、非純正パーツを使うことです。非純正パーツのため画面のグレードや、タッチ操作感や映りに違いが出ることはありますが、バッテリーや各種ボタンやカメラなどの使用感は以前とあまり変わりません。また、非純正パーツを使用しているため、修理料金を抑えることができます。
大手の修理業者であるスマホスピタルの場合、リンゴループの修理費用の目安は14,080円(税込)〜となっています。
※スマホスピタル新宿アルタ店2023年8月時点の料金例
また、修理にかかる日数もメーカーより短い場合が多いです。メーカーでの対応の場合、故障内容にもよりますが修理完了まで1週間程度かかる場合もあります。修理業者の場合、最短即日で修理を行ってもらえます。
iPhoneが使えなくなってしまったときに備えてバックアップを
リンゴループが発生すると、データを取り出せなくなる可能性があります。リンゴループは前触れもなく急に発生することもあります。そこでリンゴループが起きたときに備えて、あらかじめ、データのバックアップを取っておきましょう。
バックアップを取っておけば、万が一データが取り出せなくなったとしても、バックアップ先からデータを復元することが可能です。
iPhoneのデータのバックアップを取る際は、iCloudが便利です。iCloudはAppleが提供するクラウドストレージであり、5GBまで無料でデータを保存することが可能です。
iCloudにバックアップを取る際は、まずiPhoneをWi-Fi ネットワークに接続します。次にiPhoneの「設定」から「[ユーザ名]」⇒「iCloud」⇒「iCloud バックアップ」を選択します。そこから「今すぐバックアップを作成」をタップすることでバックアップが始まります。
iPhoneのリンゴループを発生させないために大切なこと
最後に、iPhoneのリンゴループを発生させないためにはどうしたら良いか、について解説します。リンゴループが発生してしまうと、自分で治すことは難しくなってしまいます。そこで、日頃から次の3つに気をつけてみることをおすすめします。
- iPhoneの水没・落下に気をつける
- 強制終了は基本的にしない
- 写真や動画はクラウドに保存
これら3つに気をつけることで、リンゴループだけでなく「iPhoneが固まってしまう」「勝手に再起動される」「動作が遅い」などさまざまなトラブルを防ぎやすくなります。
1つ1つの気をつけるべきことについて詳しく解説していきます。
iPhoneの水没・落下に気をつける
iPhoneの水没や落下には十分に気をつけるようにしましょう。落下時の衝撃を和らげるにも、iPhoneをケースに入れたりスマホバンドを使って落ちないようにしたりするのがおすすめです。
また、iPhoneを水没させてしまった場合は、速やかに電源を切りましょう。その後SIMカードを抜いてしばらく放置させます。運が良ければiPhoneをそのまま使い続けられる可能性もありますが、念のため修理業者などに見てもらうのがおすすめです。
強制終了は基本的にしない
iPhoneの強制終了は基本的にはすべきではありません。強制終了すると、システムが何の前触れもなく閉じられるため、iPhoneに負担がかかってしまいます。強制終了を繰り返すと、リンゴループが発生する原因にもなります。
写真や動画はクラウドに保存
写真や動画はクラウドに保存することをおすすめします。ストレージ容量が圧迫するとiPhoneに負担がかかり、リンゴループが発生する原因になります。
写真や動画などは特にファイルサイズが大きいため、増えてきたらクラウドに保存することをおすすめします。
ただ、iCloudは無料版では5GBまでしか保存できません。ファイルが増えてきたら、有料版にアップグレードするか、OneDriveなどの他のストレージも併用するのが良いでしょう。
まとめ
本記事ではリンゴループとは何か、について解説しました。リンゴループの発生する原因や対処方法などがお分かりいただけたかと思います。
リンゴループは一度起こると中々治すのは難しいですが、iPhoneを強制再起動させたり、リカバリーモードで更新や初期化を行ったりすることで直る可能性はあります。
とはいえ、リスクもありますし手順も難しいので、心配な方は修理業者などに確認および修理を依頼することをおすすめします。
2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。
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