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iPhoneのタッチパネルが反応しない!ロック解除も再起動もできない時の対処法 | スマホスピタル
iPhoneのタッチパネルが急に反応しない状態になり、操作はおろかロック解除も出来ずに困っていませんか?
iPhoneのタッチパネルが反応しない原因としては外部要因と内部要因のそれぞれがあります。特にロック解除もままならない状態は非常に焦るものですが、冷静に対処すれば解消する場合があります。
この記事では自分のiPhoneがどういった理由で不具合を起こしているのか探るとともに、「iPhoneのタッチパネルが反応しない時の対処法」をご紹介していきます。
iPhoneのタッチパネルが反応しない主な原因
iPhoneのタッチパネルが反応しなくなる主な原因としては以下のとおり。
- 画面割れ
- バッテリーの膨張
- 本体が曲がっている
- システム不具合
- 水没・浸水・水濡れ
- 保護フィルムの干渉
症状によっては自己解決できるもの、簡単な修理で済むもの、大きな修理が必要になるものと様々。まずは自分のiPhoneがどの状態に近いのか探ってみてください。
①画面割れ
iPhoneの画面が割れていたり、ヒビが入っていたりするとタッチパネルが反応しなくなるケースがあります。
iPhoneのタッチパネルは「静電容量方式」と呼ばれる仕組みにより、指と画面の微弱な静電気変化を感知してタッチパネル操作を実現しています。画面が破損すると液晶画面が変形し、タッチ操作に不具合が生じる場合があります。
また画面割れ直後は特に問題なく使用できていても、その後タッチ感度が鈍ってしまったり、完全にタッチ操作ができなくなるという症例も報告されています。完全に操作できなくなるとバックアップや復旧に非常に手間が掛かるため、画面が割れている場合は早めの修理をおすすめします。
関連記事:【iphone画面割れ】どれだけ酷い状態(ガラス割れ・液晶漏れ、車に轢かれた)でも直すことは出来ます
②バッテリーの膨張
iPhoneに使用されているリチウムイオン電池は、経年劣化で内部にガスが溜まり膨張します。バッテリーが膨張すると液晶画面に圧力が掛かり、画面破損や基板破損など様々な故障の引き金となります。
iPhoneのタッチパネルが反応しなくなるのはまだ良い方で、最悪の場合はバッテリーが発火することもあります。充電の減りが異常に早く感じたり、液晶画面と本体の間に隙間や膨らみがあるのであれば、バッテリー劣化の可能性が考えられます。バッテリーの交換費用についても、比較的安価ですので修理に出すことをおすすめします。
関連記事:バッテリー膨張したiPhoneは放置してるとどうなるの?
③本体が曲がっている
本体が曲がったiPhoneもタッチパネルの感度が悪くなったり、反応しなくなることがあります。
これは前述の画面割れの症状と類似しており、液晶画面の変形によってタッチ操作に不具合が生じます。ただし本体の変形によって基板破損を引き起こす可能性もあり、状態によっては基板交換が必要になるケースもあります。
普段からiPhone落とさないように注意したり、お尻のポケットに入れたまま座ったりしないようにしましょう。
関連記事:iPhoneの歪みはとっても危険!?本体やフレーム歪みのリスクと予防策を詳しく解説!
④システム不具合
iPhoneがウイルス感染したり、iOSの不具合もタッチパネルが反応しない原因となります。
iPhoneはウイルスの感染リスクが低いスマホではありますが、過去にアプリにマルウェアが仕込まれていた事例も報告されています。iOSのアップデートは機能追加だけでなく、セキュリティ強化、バグ修正の内容も含まれます。
ウイルス感染を避けるためにも、バグをそのままにしないためにもiOSのバージョンアップは怠らずに行いましょう。
関連記事:iphoneの画面にウイルスが検出されました。バッテリーが感染しています。と表示されたら
⑤水没・浸水・水濡れ
iPhoneに限らず精密機器は水が大敵です。水没・浸水・水濡れといったことで、そのまま再起不能になるケースはよく見かけます。
iPhone7以降、iPhoneシリーズには耐水機能が搭載されていますが必ずしも防水できるわけではありません。風呂場での水没はもちろん、湯気によっても本体内部に水が入り込む可能性があります。
仮にiPhoneを水没させてしまった場合は布で水気を取り除き、電源を落としてから完全に乾燥するまで放置しましょう。この際、充電はしないでください。内部に水が入った状態で通電させると、基板がショートして故障する可能性があります。
関連記事:iphoneが水没した時、復活する可能性を上げる対処法とは?
⑥保護フィルムの干渉
意外かもしれませんが、保護フィルムの干渉によってタッチパネルが反応しなくなることもあります。
前述したとおり、iPhoneは指と画面の微弱な静電気変化を感知してタッチ操作を実現しているわけですが、保護フィルムがタッチパネル機能を阻害することもあるのです。
特にiPhone専用に作られていないもの、厚みのあるもの、他にジェルコーティングが施されているような特殊保護フィルムもタッチ操作に干渉する恐れがあります。
関連記事:樹脂フィルムとガラスフィルム それぞれのメリット・デメリット
iPhoneのタッチパネルが反応しない時の対処法
iPhoneのタッチパネルが反応しない時の対処法は以下のとおりです。
- 画面の汚れを落とす
- 指を保湿する
- タッチペンを使用する
- 保護フィルムを剥がす
- iPhoneを強制再起動する
- iPhoneのiOSをアップデートする
- iPhoneを初期化する
- iPhoneを修理に出す
流れとしては簡単な外部要因から始まり、システムエラーといった内部要因に対してのアプローチを試みます。ちなみにタッチパネルが反応せず、ロック解除ができない状態でも対処方法はあります。ぜひ本項の内容を参考にしてみてください。
①画面の汚れを落とす
iPhoneのタッチパネルが反応しない、感度が悪いと感じたらまずは画面の汚れを疑いましょう。
皮脂や指紋といった汚れをクリーニングクロスやメガネ拭きのような柔らかい布で丁寧に拭き取り、タッチパネルを清潔な状態にします。
ウェットティッシュやアルコール除菌シートは皮脂汚れが良く落ちて有用ですが、濡れたものはタッチパネルの故障リスクもあるため非推奨です。ちなみに研磨剤を含むものやメラミンスポンジの使用はNGです。
関連記事:指紋でベタベタ!スマホの画面が汚れる意外な原因と綺麗にする方法
②指を保湿する
肌や指の乾燥でもタッチパネルの反応が悪くなったり、反応しなくなります。
肌が乾燥すると電流が指に流れにくくなり、タッチ操作に支障をきたす場合があります。特に手がカサカサと乾燥を感じる場合はハンドクリームを使用して保湿することをおすすめします。
ちなみにタッチパネルの反応が鈍いだけであれば、iPhoneの「タッチ調節」を行うことで感度を上げることもできます。
iPhoneのタッチ調節手順
- 「設定」を開く
- 「アクセシビリティ」を選択
- 「タッチ」→「タッチ調節」を選択
- 「保存継続時間」を短く設定する
関連記事:iPhoneの画面の誤作動もこれで改善!?タッチ調整機能について
③タッチペンを使用する
指でのタッチ操作ではなく、タッチペンを使用してみるのも1つの手です。
「Apple Pencil」はもちろん、代用タッチペンなども問題ありません。タッチペンは画面が汚れないといったメリットはあるものの、iPhoneを購入した際に付属するものではないので持っている方は試してみましょう。
関連記事:スマホにタッチペンを使う理由とは
④保護フィルムを剥がす
画面汚れや肌の乾燥が問題で無い場合は、保護フィルムの干渉が考えられます。
特に買ったばかりのiPhoneにも関わらず反応が鈍いのであれば、保護フィルムがタッチ操作を阻害している可能性があります。保護フィルム自体が静電気を帯びることもありますので、完全に剥がしてからタッチ操作ができるか確認してみましょう。
関連記事:正直どうだ!?iPhoneのフィルムはいるかいらないか問題!
⑤iPhoneを強制再起動する
ここまでの対処法で不具合が解消しない場合は、内部要因によってiPhoneのタッチパネルが反応しなくなっている可能性があります。その場合、まずはiPhoneの再起動を試みます。
ただし、そもそもタッチ操作ができず「ロック解除すらできない」という状態もあると思いますので、強制的に再起動する方法をご紹介します。具体的には以下のとおりです。
対象モデル | 強制再起動の方法 |
iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone SE(第1世代)、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus | ホームボタンとスリープ/スリープ解除ボタンを同時に長押し Appleのロゴが表示されたらボタンを放す |
iPhone 7、iPhone 7 Plus | 音量を下げるボタンと電源ボタンを同時に長押し Appleのロゴが表示されたらボタンを放す |
iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone SE(第2世代)、iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max | 音量を上げるボタンを押し、放す 音量を下げるボタンを押し、放す 電源ボタンを長押し Appleのロゴが表示されたらボタンを放す |
関連記事:iPhone強制再起動のやり方と必要性!
⑥iPhoneのiOSをアップデートする
システム不具合やバグによるタッチ操作に問題がある場合、iOSのバージョンアップで問題が解消することがあります。
タッチ操作が出来る場合は「設定」→「ソフトウェア・アップデート」→「今すぐインストール」でiOSのバージョンアップができます。
そもそもタッチ操作が出来ない場合は、iTunesのインストールされたパソコンにiPhoneを接続することで、データのバックアップとiOSのバージョンアップが可能です。
関連記事:iOSのアップデートをする前に!注意しておきたいこと
⑦iPhoneを初期化する
再起動でもiOSアップデートでもタッチパネルが反応しない場合はiPhoneの初期化を試みましょう。
iPhoneの初期化とは工場出荷状態に戻すことであり、それゆえに写真・動画・アプリといったデータも全て削除されます。初期化前に必ずバックアップを取りましょう。この際、タッチ操作が出来るiPhoneに関してはデバイスからiCloudバックアップ。そうで無い場合はPC版のiTunesを使用します。
iPhoneで初期化を行う手順
- 「設定」を選択
- 「一般」を選択
- 「転送または [デバイス] をリセット」を選択
- 「パスコード」と「Apple IDのパスワード」を入力
PCでiPhoneの初期化を行う手順
- PCでiTunesを開く
- iPhoneをPCに接続
- 表示されたデバイスを選択
- 「[デバイス] を復元」を選択
関連記事:iPhoneの初期化ができない!強制的に初期化する4つの方法
⑧iPhoneを修理に出す
ここまでの全工程を試してもiPhoneのタッチパネルが反応しないのであれば、iPhone自体の故障やバッテリー劣化による不具合の可能性が高い状態と言えます。
そういった場合は自力で何とかすることは極めて難しく、Appleストアやスマホ修理専門店に修理を依頼する必要があります。
修理費用はiPhoneのモデル・故障内容によって異なりますが、参考までにiPhone修理の料金相場は以下のようになっています。
iPhone修理の料金相場
- Appleストア (Apple Care+未適用):11,200円(税込)~114,800円(税込)
- Appleストア (Apple Care+適用):3,700(税込)~12,900円(税込)
- 修理専門店:1,800円(税込)~89,300円(税込)
※2023年9月時点のApple公式HPおよび、スマホスピタル新宿アルタ店の状況です。
関連記事:元Apple正規店スタッフが明かす正規店でiPhone修理をオススメしない理由と、その驚きの修理内容とは!?
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※修理実績はiPhone・スマホ・ゲーム機の数値
2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。
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