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スマホの画面割れは自分で修理できる?修理キットやレジンを使うリスク | スマホスピタル

スマホの画面が割れた際に「自分で修理すれば安く済むのでは?」と考える方は少なくありません。

しかし、実際には多くのリスクやデメリットが存在します。知識不足で自己修理に臨めば、スマホの性能が低下してしまったり、故障箇所が増えてむしろ費用が増えるといった自体に繋がることがあります。

本記事ではスマホ修理店としての立場から「スマホ画面の自己修理」に対する正しい知識をお伝えするとともに、具体的なリスクやデメリット、修理を依頼する場合の費用や注意点について解説していきます。

スマホの画面割れは自分で修理できる?

結論から言えば、スマホの画面割れを自分で修理すること自体は可能です。

実際に大手ECサイトでは多種多様な「画面修理キット」が販売されており 、動画サイトやブログでも手順を解説するコンテンツが数多く公開されています。これらの情報に触れると、誰でも簡単に修理できるかのような印象を受けるかもしれません。

しかし、この「可能である」と「問題なく修理できる」には大きな隔たりがあります。修理の過程には、精密機器ならではの構造的な複雑さ、部品の品質問題など、“スマホの一般ユーザー”にはあまり知られていない数多くの留意点が存在します。

したがって、安易に自己修理に手を出す前に、下記内容を元に「画面修理のリアル」を把握しましょう。

  • 軽度の画面割れでもフロントパネル交換が基本
  • パネル交換無しで画面割れを目立たなくすることはできない
  • 交換用パーツの品質を自分で見極める必要がある

軽度の画面割れでもフロントパネル交換が基本


まず知っておくべきなのが、近年のスマホのディスプレイ構造です。

多くのスマホユーザーは表面のガラスにひびが入っただけだと考えがちですが、現代のスマホの画面は単なるガラス板ではありません。その多くが「一体型」と呼ばれる複数構造のパネルを採用しています。

具体的には、表面を保護するカバーガラス、タッチ操作を検知するタッチセンサー、そして映像を映し出す有機ELまたは液晶ディスプレイが工場で精密に貼り合わされ、1つの部品(フロントパネル)として構成されたものになっています。

つまり、たとえガラスにひびが一本入っただけの軽度な画面割れでも、そのガラスだけを綺麗に剥がして交換することは、工場クラスの専門設備と技術がなければ不可能です。ゆえに「フロントパネルの交換」が画面割れ修理の基本になります。

パネル交換無しで画面割れを目立たなくすることはできない

フロントパネルの交換をしない限り、画面割れを目立たなくすることはできません。

本格的な修理を避けたいと考える方が次に目を向けるのが、レジンや接着剤を使った簡易的な修理方法です。インターネット上では、こうした方法が安価で簡単な解決策として紹介されていることがありますが、スマホ修理店としての観点からは全く推奨できません。

理論上、ひび割れ部分に透明なレジンを流し込み、光の乱反射を抑えることで亀裂を目立たなくすることはできます。しかし、実際の効果は極めて限定的で、背景が黒など暗い色であれば多少はごまかせるかもしれませんが、白い画面ではひび割れが依然としてくっきりと見えてしまいます。

また、レジンを気泡なく均一に塗り、綺麗に仕上げるにはプロ並みの技術が必要であり、初心者が行うとムラやベタつきが残る可能性が高いのが実情です。これに加え、レジン液を起因とする二次的な故障に発展するケースも考えられます。

粘度の低いレジン液は、ひび割れから内部に浸透し、液晶や有機ELパネルに到達してしまうことがあります。そうすると画面の一部が表示されなくなったり、タッチ操作が効かなくなったり、最悪の場合はショートしてスマホが起動しなくなるなど、致命的な故障に繋がる恐れがあります。

交換用パーツの品質を自分で見極める必要がある

※「①純正同等品質の高価な互換部品」と「②安価な互換部品」の比較写真


自己修理を行う上で直面するもう1つの大きな壁が、交換用パーツの品質問題です。

市場には、数千円程度でフロントパネルと工具がセットになった「画面修理キット」が溢れています。しかし、これらのキットに含まれるパーツ品質は、価格相応と言わざるを得ません。

特に画面のパーツ品質としては、純正品と比較して明るさや色の再現性が劣る、タッチ操作の反応が鈍い、ガラスの強度が低く再び割れやすいといった問題が頻繁に報告されています。

一方で、メーカーが使用する純正パーツは、原則として一般消費者向けには販売されていません。これらはメーカー自身や、その認定を受けた正規サービスプロバイダにのみ供給が限定されています。

専門の部品卸売業者も存在しますが、どの業者が信頼できるのか、どの部品が自分の機種に適合し、かつ高品質なのかを初心者が判断するのはほとんど不可能です。結果として、安価なキットに手を出すか、品質不明の中古再生品の純正パーツに頼るかという、リスクの高い選択を迫られることになります。

参考:reddit.com

スマホの画面割れを自分で修理する場合のリスク


スマホの画面割れを自分で修理する場合、作業が上手くいっても、失敗しても様々なリスクが伴うことを理解した上で臨む必要があります。具体的には次のとおりです。

  • 故障範囲が広がってコストがかさむ
  • 本来の耐衝撃性・防水性・防塵性は失われる
  • メーカーおよびキャリアの保証から外れる
  • 電波法違反の罪に問われる場合がある

故障範囲が広がってコストがかさむ

作業ミスから故障範囲を拡大させ、当初の修理費用を上回るコストが発生する可能性があります。

現代のスマホは精密技術の結晶であり、内部には1mmにも満たない極小のネジが使われ、画面と基板を繋ぐリボンケーブルも0.2mm前後と非常に薄く、なおかつ各部品は数ミリ単位の誤差も許されない精度で配置されています。

ゆえに知識不足で力任せに本体をこじ開けようとすれば、フレームが歪んで元に戻らなくなったり、些細なミスでケーブルを断線させてしまう。これらは自己修理でよくある例とも言えます。

特に致命的なのが、基板上の電子部品や内蔵ストレージへのダメージです。これらが物理的に壊れた場合、スマホは二度と起動しなくなり、中に保存されていた写真・連絡先・アプリといったデータも全て消失してしまいます。

本来の耐衝撃性・防水性・防塵性は失われる

自己修理が無事に完了できたとしても、メーカーが保証していた本来の性能は失います。特に深刻なのが、耐水・防塵性能の低下です。

iPhoneをはじめとする多くのスマホは、IP67やIP68といった等級で示される防塵・耐水性能を備えています。しかし、この性能は工場で正規に作られたスマホに対して保証されるものであり、一度でも分解すれば、その性能は完全に失われると考えるべきです。

例えば、工場出荷時の耐水性能は、本体フレームとフロントパネルの間に専用の粘着テープを寸分の狂いもなく貼ることで実現しています。修理キットに付属する粘着テープは、この純正テープの品質には遠く及ばず 、完璧に貼り付けることも困難なため、内部に水や埃が侵入する隙間ができてしまいます。

結果的に自己修理後は雨に濡れたり、湿度の高い場所で使ったりなど、以前なら何の問題もなかったはずの使い方でも水没してしまうことがあります。ちなみに一度水没したスマホは時限爆弾を抱えたようなものであり、基本的には機種変更が推奨されることから、コスト面でも大ダメージとなります。

メーカーおよびキャリアの保証から外れる

自己修理のために本体を分解した時点で、そのスマホはメーカーやキャリアが提供する保証の対象外となります。

実際、AppleGoogleSonySamsungドコモauソフトバンクといった主要メーカー&キャリアの修理規約にも明確に記載されており、保証期間内だとしても有償修理、あるいは修理の受付自体を拒否されるのが一般的です。

仮に修理を断られた場合、自己修理前と全く同じ性能、同じ品質の部品で構成された状態に戻すことは不可能になります。

スマホの画面割れ修理が安いのはどこ?

項目 メーカー キャリア 街のスマホ修理店
種別 正規店 正規店 非正規店
保証適用 製品保証:通常は適用不可
有料保証プラン:適用可
製品保証:通常は適用不可
有料補償プラン:適用可
公式保証はいずれも適用不可
修理料金 有料保証あり:安い
有料保証なし:高い
有料補償あり:安い
有料補償なし:高い
安い
修理期間 店頭修理:1日~7日
配送修理:5日~14日
店頭修理:1日~7日
配送修理:7日~14日
店頭修理:最短即日
データ 原則データ消去 原則データ消去 原則データ保持
修理部品 正規品 正規品 互換品 ※品質は修理店に依存
事前準備 多い 多い 特に無し

※依頼先・故障状態・機種などでサービス内容が異なる場合があります

スマホの画面割れ修理は、メーカー&キャリアであれば有料保証/補償プランに加入している場合は安く、未加入の場合は街のスマホ修理店を利用することで費用を抑えることができます。

ただし、金額以外にも判断基準は様々あり、特に各依頼先のデータの取り扱い方は注視すべきポイントです。メーカー&キャリアではプライバシー保護の観点から本体初期化が原則となっており、修理されたスマホは工場出荷状態で返却されます。したがって、自身でのバックアップと復元の対応が必須です。

街のスマホ修理店についてはメリットが多い一方で、修理部品は互換品であることから純正パーツにこだわる人は注意しましょう。またパーツ品質は修理店によって異なるため、「近所にあるから」「一番安いから」といった安易な理由で決めるのではなく、実績などの下調べをしておくことをおすすめします。

スマホの画面修理費用

モデル・シリーズ メーカー キャリア スマホスピタル
iPhone (Apple) 19,400円~56,800円 19,400円~56,800円 2,980円〜94,780円
Galaxy (Samsung) 14,630円~93,280円 16,500円~119,900円以上
※詳細は各キャリアにて見積もりが必要です
13,800円〜49,800円
Google Pixel (Google) 18,480円~146,080円 16,600円〜36,980円
Xperia (Sony) 28,600円~110,000円 9,800円〜60,800円
AQUOS (SHARP) 21,780円~75,680円 16,800円〜45,000円

※税込価格 / 料金参照元:Apple,Samsung,Google,Sony,SHARP,docomo,au,SoftBank,スマホスピタル 新宿店(2025年7月時点)

※上記は保証/補償なしの目安金額であり、依頼先・故障状態・機種などで変動する場合があります

スマホの画面修理費用の目安は、2,800円〜146,080円(税込)です。

修理料金の詳細は各メーカー・キャリアにて見積もりが必要になりますが、基本的には新型モデルであるほど、同シリーズ内でもハイエンドモデル(iPhoneのPro Max等)であるほど高くなる傾向にあります。また、PixelのFoldシリーズのように折り畳み式のスマホは複雑な構造上、費用も飛躍的に上がります。

当店スマホスピタルでの画面修理は互換品パーツを用いた修理になりますが、パーツ品質は純正品と同等の性能のものを使用しています。また修理後は最長6ヶ月の保証付きとなっており、万が一不具合が発生した場合にも無償修理を実施させていただきます。

iPhoneの画面修理費用などの詳細はこちら
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