ケーブルに反応しなくなったiPad、原因はどこにあるのか

夏場はバッテリーに関する相談がとっても増える季節。

ちょっと涼しくなったかと思いきや、雨が上がって晴れると

まだまだ暑さが厳しく感じられます。

バッテリートラブルもさまざま。純粋にバッテリーが原因であることもあれば

他が原因でバッテリーがおかしく感じられることも。今回は後者です。

ライトニングケーブルをさしても反応しないiPad Air

今回依頼があったのはiPad Air。ライトニングケーブルをさしても

バッテリーが充電されないというものでした。

充電されるときは、バッテリー残量が緑になるのですが、

白のままで反応していませんね。ただ、電源を落として

ライトニングケーブルをさすと起動するのです。

iPhoneやiPadはスリープボタンを長押しせずとも、ライトニングケーブル

に反応して電源が立ち上がるようになっています。

ということは通電はしているという訳です。

この場合、考えられるのはロジックボードとドックコネクターの接点が

何らかの理由でおかしくなり、十分な量の電気を流すことができていないか、

単にドックコネクターが悪くなっているだけか。前者の場合、ロジックボード

に何か問題があると直らないというケースも十分にあります。

何にしても、ドックコネクターを交換してみないと理由は分かりません。

iPadを分解して、ロジックボードを取り出します。

ロジックボードを取り出すとドックコネクターも一緒に外せます。

ロジックボードとドックコネクターの接点ははんだ付けされています。

ここをうまく剥がしてあげて新しいドックコネクターをはんだ付けするのです。

はんだがきちんととれないとロジックボードにある接点が剥がれてしまい

ドックコネクターと二度とくっつかなくなりますので、ここの作業は

難易度高かつ重要です！

ドックコネクターが交換できたら組み付けて元に戻しましょう。

反応しました！もともとのドックコネクターが劣化していたようですね。

これで充電もきちんとできますし、iTunesに接続してバックアップをとることもできます。

スマホスピタルではiPhoneだけでなくiPadの修理も受け付けています。

iPadはiPhoneに比べ圧着という特殊な作業が入るため、

どうしても1日はお預かりすることになります。

余裕をもってご依頼ください。