【iPhone XS】水没後、ある部分に異常が起きたことが原因で電源がつかなくなっていた故障

今回は水没したiPhoneの修理についてお伝えいたします！

iPhoneの下半分くらいを水没してしまってそれから電源がつかなくなった・・・と当店に持ち込まれたのは防水仕様のはずのiPhone XS。

防水仕様とは言っても完全防水というわけではなく、iPhoneに２か所あるスピーカーの出力部には穴が開いているのでどうしても液体が侵入してしまうんですよね。

なので、iPhone XS水没故障ではひどく浸水している場合を除いてわずかな水濡れでもスピーカー周辺の水濡れの痕跡が残っているケースがほとんど。

今回のiPhone XSは下側半分くらいが水に浸かってしまったようでしたが現状電源がつかんない状態ですし、実際にはどのような状態なのか詳しく診ていきました！

分解してiPhone XSの下側を見ています。

この段階では一見、ほとんど濡れたような痕跡はわからない状態ですね。

もう少し分解を進めて詳しく調べていきます。

（実際にはこの段階で原因箇所のおおよその目星をつけることが出来ました。

ほんのわずかにパーツを取り除いただけなのですが、さび付いている場所が確認できますね。

お話のとおり、下側が浸水したことは間違いがなさそうです。

さらに分解を進め、スピーカーやTAPTIC ENGINE（バイブレーター）を取り外します。

するととある端子が腐食しているのが確認できました。

先ほど取り出したTAPTIC ENGINEとドックコネクターを繋ぐ接続端子です。

さらに・・・

当然、TAPTIC ENGINE側にも腐食が見受けられました。

この接続に異常が出ていると電源が立ち上がらなくなる故障の症状が起きるので、今回のiPhoneXSはまさにその症状が起きていた形になります。

という事で、腐食を取り除き再度組み立てていきました。

組み上げ後は電源の起動も確認でき、通常通り使用できる状態に復活しています！

電源復旧しているのでデータも無事確認できる状態に戻すことが出来てよかったです(^^

浸水による影響も比較的少なく、機能でおかしなところも特になかったので今後もしばらく使うことが出来そうでした！

水没による故障は端末の状態が人によって全く違う状態になっているので、経験や修理技術によって復旧率が変わります。

スマホスピタルでは非常に豊富な水没故障の修理実績がありますので、もしものことがあればぜひ一度ご相談ください！