
カメラ交換修理
スマホスピタル町田 iPhone 12 miniのカメラ交換修理でピントが合わない症状が改善!バイクに搭載すると故障する!?

iPhone12miniをバイクに付けてナビとして使用していたところ、ピントが合わなくなってしまったということで修理のご相談を頂きました。
今回のようにバイクにスマホを付けて使用していると継続的に振動が伝わってカメラが壊れてしまうことはよくあります。
実際にカメラを起動してみると…

カタカタと異音がなり、ピントが全く合わない状態でした。
近くの物も遠くの物もぶれてしまって綺麗に取れません。
ピント調整機能か手振れ補正機能が故障してしまっています。
この症状を完全させるにはカメラっパーツを交換する必要があります。
カメラパーツをじっくり確認しても…

目に見えて損傷しているわけではありません。
(写真のPhone12miniは保護フィルムが割れているだけです)

下のカメラも同様に、見た目に異常はありませんでした。
やはりカメラパーツの内部が故障してしまったようです。
iPhone12シリーズと言えば、外カメラを交換すると写真アプリがうまく起動しなくなると大きな話題になりました。
たとえばニコイチDIY修理は許されない、という事か『 #iPhone12 のカメラを互いに交換すると完全に信頼性が低下する、すなわち正常な動作が難しくなる』『Apple認定技術者のみ利用できるアップル公式ツールが修理に必須』 / “iPhone 12のカメラ、アップル公式ツールなしに…” https://t.co/ZH9XloOjft
— cinefuk 🌀 (@cinefuk) November 4, 2020
ただ、修理先を選べないということでユーザーから総バッシングを受け、新OSではカメラパーツを交換してもしっかりと起動するようになっています。
そこで今回はiPhone12miniの外カメラパーツ交換修理方法を写真付きで分かりやすく解説させて頂きます!
iPhone12mini外カメラ交換修理方法
【使用する工具】
Yネジドライバー
星ネジドライバー
プラスネジドライバー
クラフトナイフ(平刃)
ヘラ
ピンセット
①画面を剥がす
分解前に必ず電源を切ります。

完全に電源がシャットダウンしたら分解開始です!
まずはお決まりの本体下のネジを外します。

従来通り、星形のネジが使用されています。
充電口の左右に1本ずつついているので…

このようにどちらも外します。
そしてここからがいきなり難所です。
画面を剥がす作業なのですが、iPhone12シリーズはiPhone史上最も剥がしにくくなっています。
耐水性が向上しているので当たり前なのですが、内部の粘着が非常に強力になっています。
iPhone12シリーズはIEC規格に基づくIP68等級で、深さ6m最長30分間の水没に耐えうる構造だそうです。
ちなみに、iPhone11シリーズも同じIP68でしたが、深さ4m最長30分の水没に耐えうる構造でした。
iPhone12になり耐水性能もパワーアップしているのがお分かり頂けるかと思います。
話を本題に戻します。
画面を剥がす作業ですが、当店ではまずはクラフトナイフを画面の縁に挿します。

ここで間違えても青い線の箇所に入れてはいけません。
iPhone12miniの画面は、中からガラス→プラスチックの縁→本体フレームという構造になっています。
赤い線の箇所の、プラスチックの縁と本体フレームの間にクラフトナイフを挿します。

クラフトナイフは薄くて挿さりやすいのですが、iPhone12シリーズはそれでも苦戦するほどです。
いきなりヘラを入れることは出来なくはないですが、ねじ込まないといけないのでフレームが傷ついてしまう恐れがあります。
隙間が出来たら…

このようにヘラを入れます。
ヘラが入ったら後はヘラをスライドさせて粘着を切っていきます。

特に角が非常に外れにくいです。
変に持ち上げると有機ELが破損して表示異常が起こります。
iPhone12シリーズの画面パーツは今でもかなり高額なので、もし仮に割ってしまうととんでもない損失になります。
本当に慎重に慎重に作業しなければなりません。

ヘラを深く入れすぎに浅く挿すのがコツです。
少し粘着を切って画面を持ち上げて…という作業を繰り返します。

画面1周このように粘着テープで接着されています。
ある程度粘着が取れたら…

画面を持ち上げます。
iPhone12シリーズからは画面は左開きになりました。

上部の粘着も切りつつ、左に画面を持ち上げます。

決して真っすぐ上ではなく、画面を斜めに持ち上げます。
このまま画面を90度開けば…

これで内部のパーツを取り出すことが出来ます。
②バッテリーコネクタを抜く
iPhone12miniの本体内部の構造は従来のiPhoneと違って、本体左に基板、右にバッテリーが収まっています。

ちなみに、iPhone12miniのバッテリー容量は2227mAhです。
分解してまず行うべきばバッテリーコネクタを抜く作業です。

本体内部の銀板によってバッテリーコネクタは押さえられています。
銀板を外してバッテリーコネクタを外します。

銀板を固定しているネジはこの1本のみです。

形状はY0.6という、iPhone7から使われ始めた特殊ネジです。
非常に潰れやすいので外す際は注意が必要です。

Yネジドライバーを使ってネジを外します。
ネジが外れたらピンセットで…

銀板を取り出します。
この銀板は簡単に外れなくなっています。
取り出した銀板をよく見てみると…

2か所曲がっているのがお分かり頂けると思います。
横からみると…

このように返しがついています。
このフックを外すように銀板を取り出します。
銀板を取り出したら…

これがバッテリーコネクタです。

プラスチック製のヘラを引っかけて…

上に持ち上げて外します。
バッテリーコネクタを抜くことで絶縁ができたので、これで作業中に基板がショートする心配がありません!
③外カメラパーツを取り出す
それではいよいよ問題の外カメラパーツを取り出す作業です。

外カメラは赤丸の銀板の下に収まっています。
コネクタが左側に伸びているので2枚の銀板を剥がす必要があります。

まずは赤丸の計5本のネジを外します。
Yネジ型で大きさは0.6です。
バッテリーコネクタを固定していたネジと同じ大きさですね。

ドライバーを使って全てのネジを外します。
ネジを全て取り出せたらピンセットを使って…

銀板を取り出します。
この銀板は返しはついていないのでネジさえとれば簡単に取り出すことが出来ます。

次に外カメラをカバーしている銀板です。
この銀板は上下2か所のネジで固定されています。
どちらもプラスネジです。

2本のネジを外してピンセットでつまみます。

このように斜めにして…

持ち上げます。
これでカメラを保護した銀板を取り出せました。
ちなみにこの銀板には…

上下にツメがついています。
ツメが本体フレームに引っかかるように付いています。
次にカメラパーツを取り出す作業です。
カメラパーツは合計2本のケーブルで基板に接続されています。

まずは赤丸のコネクタを外します。

プラスチック製のヘラを引っ掛けて持ち上げます。

するとその下にもう一つのコネクタが出てきます。

こちらも同じようにヘラで外します。
2本のケーブルを外すことで…

このように持ち上げることが出来ます!

これで外カメラパーツを取り出すことが出来ました!

iPhone12miniの外カメラはこのような構造です。
iPhone11シリーズは、11Proと11Pro Maxが同じ外カメラパーツが使われています。
それに対してiPhone12シリーズは、12mini、12、12Pro、12Pro Maxと全て別の外カメラパーツが使われています。
④本体を組み上げる
それでは外カメラパーツを新品に交換して本体を組み上げます。

まずは新品のカメラパーツを本体にセットします。
そして基板にコネクタを接続するのですがその前に…

エアダスターで基板側のコネクタを吹きます。
というのも、作業中にコネクタ上に見えないゴミが付着している可能性があります。
ゴミが付いたままコネクタを付けると故障してしまいます。
面倒ですが、コネクタを付ける前にエアダスターを使うことで、そのような故障を未然に防ぐことが出来ます。
エアダスターで吹いたら…

まずは手前側のコネクタを付けます。

そして2本目のコネクタも付けます。
コネクタを付ける際も、ズレた箇所で押し込むと内部のピンが折れてしまいます。
しっかりと正しい位置を見極める必要があります。
コネクタを付けられたら…

カメラ上の銀板を付けます。
先ほどお見せしたツメをフレームにひっかける為にこのように斜めに付けます。

そしてこのようにセットし…

上下をネジで固定します。
次に隣の銀板をセットします。

ネジ穴を頼りに正しい位置に合わせて…

ネジで固定します。
ズレた箇所でネジ留めしようとすると内部のケーブルを傷つけてしまいます。
ズレていないかしっかりと確認が必要です。

そして最後にバッテリーコネクタを付けます。

銀板をセットし…

ネジで固定しました。
これで本体内部の銀板やネジは全てセットし終えました。
本体を閉じる前に起動チェックを行います。

電源ボタンを長押しして起動させます。

カメラパーツを交換するとこのようなメッセージが出てきます。
このメッセージは1週間程度で消えるようです。
カメラアプリを立ち上げて動作確認を行います。

この通り、遠くも文字も近くの文字もしっかりとピントが合うようになりました!
細かな文字までしっかりくっきり映っています!
望遠、超広角、ポートレート、動画等全ての動作が正常になっています。
カメラ機能が完全に元通りになっています!
これが確認できれば画面を閉じます。

まずは上部の縁に合わせて画面をはめます。

そして下部も押し込みます。
力を入れすぎると割れてしまうので力加減には注意が必要です。
画面をはめられたら…

下ネジを2本留めます。

これでiPhone12miniの外カメラパーツ交換修理が完了しました!
iPhone12シリーズは分解するのがなかなか大変です。
慣れていないと傷付けてしまったり、最悪の場合画面を破損させてしまいます。
スマホスピタル町田なら難なくパーツ交換等行うことが出来ますので、故障・損傷でお困りの際はいつでもご相談くださいませ!
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