【iPhone5s】バッテリー膨張が原因のリンゴループは修理で直るかも…！

今回はiPhone5sのリンゴループ修理についてお話します。

リンゴループとは、リンゴマークが表示されるだけでロック画面に切り替わらない。起動できないという症状です。

リンゴループの仕組み

iPhoneの起動時は、リンゴマークが表示されますよね。

この間にiPhoneは端末内に異常がないかチェックしており、正常であればロック画面に切り替わります。

ただし、もし異常が検出された場合はロック画面には切り替わらず、リンゴループが起こります。

これはホームボタンなどのパーツ故障がある際や、基板故障が起きている時に発症するケースが多いです。

またバッテリーの劣化が原因で、リンゴループになるケースもあります。

バッテリーは極限まで力を失ってしまうと、正常に起動が出来なくなってしまうのです。

iPhone5sのリンゴループ症例

今回のiPhone5sは、リンゴマークが点滅して起動しない状態です。

受付にて端末を拝見させて頂いたところ、画面とフレームに１㎜程度の隙間が出来ていました。

また、その隙間からは液晶の光が漏れていますね。

このような【画面浮き】の原因は、バッテリーの劣化にあることが多いです。

iPhone5sは、リチウムイオン電池といわれるバッテリーが内蔵されています。

このバッテリーは、劣化すると内部で可燃性のガスを発生させ膨張します。

それにより、バッテリーの上に位置する画面が浮き上がってしまうのです。

バッテリー膨張とリンゴループは別問題の可能性も

バッテリー膨張が原因で生じている画面浮きは、バッテリー交換で改善します。

しかし『バッテリー膨張』と、『リンゴループ』が別問題である可能性があります。

他の箇所にも同時に不具合がある場合は、バッテリー交換をしてもリンゴループの改善はありません。

そのような場合は、その次にパーツの交換や基板修理を試すといった流れで修理を進めていきます。

バッテリー交換開始

ではさっそく分解を行って、バッテリーを交換していきます。

画面を押し上げるだけあって、バッテリーはかなりパンパンに膨張していますね。

バッテリー内のガスは可燃性のものなので、発火や発熱を起こすこともあります。

これ以上膨らむと、リンゴループ以外の故障に発展する可能性もあるので早急に交換しなければいけません。

バッテリー交換後

パンパンに膨れ上がったバッテリーでしたが、交換を行うことでこの様にすっきりと収まりました！

また今回はバッテリーの劣化がリンゴループに関係していたようです。

バッテリー交換後は、リンゴループも改善し正常に起動しました！

（※修理後の写真を撮り忘れてしまい画像はありません。申し訳ございません。）

パーツ交換で改善しない場合は基板修理を

実は今回、こちらの端末とは別にもう一台分の修理依頼を頂いておりました。

そちらもiPhone5sで、さらにリンゴループの状態。

つまり同じお客様から、リンゴループのiPhone5sを2台同時にご依頼いただいていたのでした。

もう一台のiPhone5sは、残念ながらバッテリーやその他パーツを交換を試すも改善せず…。

恐らく基板故障が原因でしょう。

しかし基板修理となると、バッテリー交換よりもお値段は上がるので今回はここまでの作業となりました。

基板故障によるリンゴループの対策

リンゴループは基板故障が原因で発症してしまう例もあります。

要因は様々ですが、iPhoneのストレージ不足で発症してしまうことも多いです。

iPhoneは起動時や操作時にもストレージを使用して情報の処理を行っています。

そのためデータ容量がストレージの上限に達すると、起動できなくなってしまう可能性があるのです。

iPhoneの空き容量が少なくなると、『ストレージがいっぱいです』というような警告文が表示されます。

その際は不要なデータを削除するようにしてください。

※追記：2023現在、最新のiPhoneはiOSの更新だけでもかなり大きな容量を使用します。

警告文が表示されない場合も、10GB以上の空き容量を保つように心がけてください。

スマホスピタルでは

スマホスピタルでは、基板修理も承っています。

パーツ交換では直らない場合も、修理可能ですのでいつでもお気軽にご相談ください。

また、パーツ故障が原因のリンゴループは即日修理が可能。データも残して復旧出来ることが多いです！

お急ぎの際や大切なデータがある際も、是非ご用命ください。