Nintendo switch（スイッチ）の背面が膨らんできた！？この時期によくあるお問合せ

ゲーム機に搭載した「リチウムイオン電池」

もうすぐ７月・・・これから夏本番になりますね!
夏場は体力がぐんぐん削られていく季節、しかしそんな状況になっているのは私たちの身近な”アレ”も同じなんです。
今回はこの時期に多くお問合せいただく修理内容について少しお話していこうと思います。
まず知っていただきたいのは持ち運びができるゲーム機やスマートフォンに搭載されている「リチウムイオン電池」
これは経年劣化により壊れるものになります。

急に背面が膨らんできた!?原因は〇〇!!

この時期によくあるお問合せが「switchの背面が膨らんできて怖い」というものです。
そしてその多くに共通して起きていることが『バッテリーの膨張』


switchは携帯ゲーム機というカテゴリに分類されるので、持ち歩いて遊べるように内部にバッテリーが搭載されています。
このバッテリーは「リチウムイオンバッテリー」と呼ばれ、スマホなどにも内蔵されている一般的な充電式電池です。
しかしそのバッテリーが急に膨らむのはどのような理由があるのでしょうか？

バッテリーが膨らむ理由とは・・・？

リチウムイオンバッテリーが膨張してしまう理由は主に「バッテリーの寿命」とされています。
個体により寿命は大きく異なりますが、大体２〜３年で蓄電能力が大幅に減少すると言われています。
また高温により劣化が早く進んでしまうケースもあります。それがこの時期にご相談が増える理由ですね。

”今までは数時間使えていたのに最近１時間くらいで充電が切れるようになった”というような経験はありませんか？
それがバッテリーが寿命を迎えた合図。
ただ使用時間は減ってしまうだけならこまめに充電することで解決すると思いがちですが、実際はそう簡単なものではありません。
実はこのリチウムイオンバッテリー、寿命を迎えると内部材料の劣化が進みガスが発生してしまうんです！
バッテリーは密閉されているので、発生したガスは行き場を失いバッテリー内部にとどまります。
結果バッテリーが膨張してしまうわけですね。

バッテリーの膨張は放置しても大丈夫なの？

”別にバッテリーが膨張してもゲームはできるし充電しながら使ってるから放置でいいや”
このように考えてそのままswitchを使用される方も中にはいらっしゃいます。
でもそれは大変危険なんです！！！
膨張の原因はガスの発生とお伝えしました。そう、”ガス”なんです。
つまり引火する可能性があるんです！！！

技術の進歩により発火するリスクは昔に比べて低くはなりましたが、それでも危険なことに変わりはありません。
特に端末が落下して強い衝撃が加わってしまった時に発火の可能性が高まります。
switchで遊んでいるのは幼い子供達も多くいます。遊んでいるときに誤って落としてしまうこともあるでしょう。
もしその衝撃で発火してしまったら大怪我につながるかもしれません。
普段からメンテナンスをしっかり行い、安全な状態で遊ぶことを強くお勧めします。

バッテリーの交換は自分で出来る？

今はネット社会でバッテリーの交換方法なんて調べればすぐに出てきます。
”あれ？意外と簡単だしネットで部品取り寄せれば安く済むじゃん”って思う方も多くいらっしゃることでしょう。
確かに部品はネットで安く買えます。注文して次の日に届くこともあるでしょう。
しかし実際のバッテリーの交換はそう簡単なものではありません！

・分解する際にネジが多くて紛失してしまう
・内部基板に触れてしまいショートしてしまう
・バッテリーを外す際に曲げてしまい発火
・無理矢理バッテリーの固定を剥がして裏面の液晶まで割ってしまう
・注文したバッテリーが不良品で使えなかった

軽く挙げるだけでもこれだけのリスクが生じてしまうんです。
修理代がさらに増えてしまう可能性もあり、最悪の場合今までプレイしていたゲームのセーブデータを失ってしまうことだってあります。
部品交換や修理はしっかり技術のある修理店に持ち込みましょう。

まとめ