iPhoneのビデオ通話アプリ「FaceTime」に”盗聴”バグ発生！？問題修正までにユーザーにできることとは | スマホスピタル

iPhone購入時に最初からインストールされている「FaceTime」。

「アイコンは見たことあるけど、なにこれ？」という方もいらっしゃるかもしれません。

実は、Facetimeはビデオ通話アプリの一種で、iPhoneを始めとするiOSやMac OSなら全て対応しているんです。

ビデオ通話アプリというと、LINEやSkypeなどを想像される方も多いかと思いますが、

実はプリインストールアプリでもビデオ通話ができちゃうんです。

しかも、注目すべきは、その高音質！

わざわざアプリを取得しなくても、iPhone同士・iPad同士なら通話ができるというわけで、

iPhoneユーザーの中でも知る人ぞ知るアプリといった感じの機能です。

さて、実はそのFaceTimeに重大なバグが見つかったんです！

どうやら海外では日本以上にお使いのユーザーが多いようなんですが、

実際にこのバグを見つけたのも、海外のとあるユーザーなんだとか。

このバグは、FaceTimeで誰かに電話をかける時に発生し、

場合によっては悪用すら考えられた代物です。

FaceTimeには、複数人で通話ができる「Group FaceTime」という機能があるのですが、

そこでバグは発生するのです。

FaceTimeで誰かに電話をかけたあと、別の誰かを通話グループに追加することができるのですが、

かけた相手がまだ電話に出ていない状態で、「自分の電話番号」をGroup FaceTimeの相手に追加すると、

グループ間の通話が成立してしまうというのです！

かけられた相手は電話に出ていないわけですからまだ通話を許可していないにも関わらず、通話が始まってしまう。

つまり、「かけられた相手の音声が、かけた側へと筒抜けになってしまう」んです！！

しかもこのバグ、かけられた相手が「通話しない」を選んでしまうと、

かけられた相手のカメラの映像が、かけた相手に送られてしまうんです！

応答しなくても、通話を拒否しても、かけられた側の情報が漏れてしまうというこのバグ、

プライバシーの観点からも非常に重大なバグと言えるでしょう。

さて、「ここまで詳細にバグの内容を書いてしまうと、悪用できちゃうじゃん！」と思われるかもしれません。

しかし、ご心配なく。

メーカーであるAppleもこのバグを重く受け止め、現在、バグを引き起こしうるGroup FaceTime機能は停止されています。

そのため、上でご紹介したような悪用方法を使うことはもうできなくなっています。

また、Appleでも、このバグに対する修正を含むソフトウェアアップデートを用意中とのこと。

早ければ今週末にも、アップデートが公開されることでしょう。

こういった事情により、現時点では、ユーザーは特に何かする必要もなく、

バグの修正を含むアップデートの公開を待てばよいということにはなります。

しかし、バグが見つかった時、対応が決まるまでにラグは発生してしまいますよね。

今回のバグも、最初のバグ報告が上がってからAppleが対応するまでに時間が空いてしまったのも事実です。

そのため、ユーザーとしても、ある程度の対応策を知っていた方がより安全であるとは言えるでしょう。

今回のようなアプリケーションのバグの場合、

ユーザー自身がインストールしたアプリであれば、最悪、アンインストール（アプリを削除）することもできはします。

しかし、FaceTimeのようなプリインストールアプリは、基本的に削除することができません。

そんな時は、「設定」でオフにしてしまうことができる場合があります。

そこで今回は、FaceTimeバグが修正されるまで不安というユーザーに向けて、

FaceTimeのオフ方法をご紹介いたします！

①歯車アイコンの「設定」をタップしてスタート

②「設定」の中のメニューを下へスクロールして、「FaceTime」をタップ

③「FaceTime」右横のボタンが緑色になっていたら、FaceTimeが有効になっています。このボタンをタップ。

④ボタンの色が白になったことを確認してください。これで、FaceTimeの機能は停止になります！

今後のアップデートでバグが解消され、FaceTime機能を再度オンにする場合も、

これと同じ手順で再度オンにすることができます。

また、「FaceTimeを使いたいのに、なぜか使えない？」という方は、

何らかのきっかけで、このボタンがオフになってしまっている可能性があります。

その時も、同じ手順でオンにしてあげると、機能を使えるようになるでしょう。

今回のような、ある意味重大なバグが発生することもあります。

今後も、バグなどの確認が取れ次第、スマホスピタルのホームページでも、詳細などをご紹介していきます！