iPhone修理について
iPhoneの画面割れで液晶漏れが発生!?対処方法や修理方法をご紹介! | スマホスピタル
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画面が割れやすいiPhone!液晶漏れってどういう状態なの?
スマホの中でもiPhoneは画面割れが多いといわれています。液晶漏れが起こったとき画面は、どのような状態になっているのでしょうか。
iPhoneの液晶は何構造で液晶漏れの原因は?
スマホの画面は、iPhoneとAndroidで構造が異なります。Androidの場合は表面のガラスと指先の動きを感知するセンサーが一体となっているため、画面割れすると反応しません。一方、iPhoneはガラスとは別にセンサーの層があるため、画面割れしても反応する場合があります。
iPhoneを含むスマホの液晶パネルは大きく分けて4層構造になっています。
上から「ガラス」「タッチセンサー」「液晶」「バックライト」という構造になっています。
ガラスやタッチセンサーの下には液晶パネルがあり、さらにその下がバックライトです。つまり、液晶漏れが起こっている状態は、落下や圧力によってかなり深い部分まで衝撃が加わっていることになります。
液晶は固体と液体の中間にある物質で、電圧の変化によって光の通し方が変わり、色や形が変化するものです。パネル内の液晶層の厚さは、わずかに5μm程度しかありません。ごく少量ですが、パネルが破損すると液晶は外部に漏れ出します。この漏れた液晶が液晶漏れの正体なんです!
液晶漏れは自然に直る?
たまにネットなどで目にするのですが、液晶漏れを放置していたらいつの間にか直っていた、という情報もあります。こういった情報により、皆さんの中にも液晶漏れを放置されている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、基本的には液晶漏れは自然に直ることはありません。
先ほどもご紹介しましたが、液晶漏れの原因は画面の中の液晶が漏れ出していることによって起きています。漏れ出した液晶が自然に元の場所に戻ることは考えにくいです。
もし、液晶漏れが自然に直ったのであれば、それは液晶漏れの症状ではない可能性があります。もし、皆さんのスマホの画面に黒いシミのようなものが表示されているのでしたら、勝手に改善されることはほとんどないでしょう。
液晶漏れが起こると画面はどうなる??
液晶漏れが起こると、画面に黒いシミができたり、縦に線が入ったり、色が変わったりするなどして見づらくなります。最初は小さくても、液晶が漏れ続ける限り、その範囲は大きくなるでしょう。
他にも、センサーと液晶の連携がうまくいかなくなり、誤作動が起こりやすくなります。正しいパスコードを入力できずに、ロックを解除できなくなるかもしれません。そうなるとデータにアクセスするのも不可能になります。
液晶漏れが起きてしまったら、症状が軽くても早急に対処することをお勧めします。
液晶漏れの時に画面を触るとどうなるの?
液晶漏れしても、修理に出すまでは画面を操作しなければいけない場合があります。そんなとき操作しているとどうなるのでしょうか?
タッチ操作が反応しなくなる
画面割れしている上に液晶漏れしているなら、ガラスやセンサーの層は大きなダメージを受けているはずなので、触っても反応しないかもしれません。
液晶漏れを起こした当初はタッチ操作に異常がなかったとしても、徐々にタッチ操作ができる部分が少なくなってしまったり、完全に操作ができなくなってしまったり、誤作動を起こしてしまうこともあります。
画面がつかなくなる可能性がある
液晶漏れの多くは最初は小さい黒いシミのような状態でも、放置しているとシミの部分は大きくなっていくことが多いです。
液晶漏れが広がり画面全体を覆ってしまうと画面が真っ暗になってしまい、完全に操作をすることが不可能になってしまいます。
水没してしまう可能性がある
先ほどご紹介したように液晶は固体と液体の中間にある物質です。
液晶が外部まで漏れ出すのは滅多にありませんが、成分自体は毒性が低いため、体に付着しても問題はないでしょう。むしろ、その下にはスマホの基盤がありますから、液晶で濡れると水没したのと同じ状態になってしまう恐れがあります。
液晶によるダメージを防げたとしても、画面割れしたスマホは脆弱です。耐水性や強度が低くなっているため、ちょっとした埃や水分でも大きな影響を受けてしまいます。最初は画面割れや液晶漏れだけで済んでいたのが、もっと深刻な故障に発展するかもしれません。また、割れた画面の破片で指先をケガする恐れもあります。
いずれにしても、速やかに修理に出したほうが良いでしょう。
iPhoneの画面が割れて液晶漏れしたとき、自分でできる応急処置って?
iPhoneの画面に液晶漏れが起きてしまっても、すぐに修理や買い替えに行けないこともあるでしょう。ここでは皆さんでもできるiPhoneの液晶漏れが起きてしまった際の対処方法をご紹介します。
保護フィルムを貼る
iPhoneの液晶漏れが起きてしまう原因の中でも多いのが落下などの衝撃によって起きてしまいます。その際、一緒にガラスも割れてしまうことがあります。ガラスが割れた状態で使用するのは様々なリスクがあります。
割れたガラス片で指を怪我してしまうこともありますし、ガラス片が画面に食い込んで更に液晶漏れが進行してしまうこともあります。
液晶漏れの進行を少しでも遅らせるためには保護フィルムを貼るのも方法です。
既に貼っている方は保護フィルムを貼り変えましょう。
保護フィルムの他にも、代用品としてラップでiPhoneの画面を巻く方法もあります。画面を保護する役割はないですが、液晶漏れの進行を遅らせることができるかもしれません。今ご紹介した方法はあくまでも液晶漏れを直す方法ではないので、根本的な解決方法ではないことは理解しましょう。
他にもレジン液を使ったり、ガラスコーティングしたりする方法もありますが、修理に出したとき、メーカーや通信会社の保証を受けられない可能性があります。あくまでも自己責任です。
データのバックアップを作成する
この方法は液晶漏れの進行を遅らせたりするわけではありませんが、非常に重要な項目です。応急処置が終わったら、データをバックアップしましょう。そのままでは誤作動を起こしたり、電源が入らなくなったりするなどして、取り出せなくなる恐れがあるからです。また、修理を依頼する業者によっては、スマホを初期化する場合があります。
修理に出した際にiPhoneを初期化しなければならない場合でも、データのバックアップさえ作成していれば、新しいiPhoneでも以前のように使うことができます。
応急処置を行った後は早急にデータのバックアップを作成しましょう。
液晶漏れによって画面操作ができない場合は、スマホをケーブルでパソコンに接続しましょう。iPhoneならiTunes、Androidのスマホならバックアップ用のソフトウェアを使えば、スマホを操作しなくても、パソコン内にデータをバックアップできます。ただし、一部SNSやゲームアプリのデータは対象外です。
iPhoneの画面が割れて液晶漏れが起きたら修理を頼もう!
たとえ応急処置で問題なく操作できたとしても、画面割れや液晶漏れを起こしたスマホは、いずれ動かなくなる確率が高まっています。修理するのが一番ですが、どこに頼めば良いのでしょうか。
自分で修理をするのはリスキー?どんなデメリットがあるの?
画面割れや液晶漏れを修理するには、画面自体を丸ごと交換します。これは専用の工具があれば、自分でするのも不可能ではありません。実際に工具を含めた修理キットや交換用のパーツが店頭やインターネットで販売されています。
ただし、作業中に他の部分を傷めたり、壊したりするなどして、修理前よりひどい状態になってしまうかもしれません。また、液晶漏れまで起こしていると、画面以外にダメージが及んでいる可能性もあります。こうなると素人では手に負えません。
そうなってから修理に出すと、キットやパーツにかけた費用が無駄になり、かえって高くついてしまいます。また、応急処置でレジン液やガラスコーティングを使ったときと同じく、メーカーや通信会社の保証を受けられなくなってしまうでしょう。
もう1つ、自分で修理すると違法改造とみなされて、1年以下の懲役か100万円以下の罰金を課せられる恐れがあります。スマホをはじめとする移動通信機器は、電波法の下で管理されており、使用にあたっては国が定めた技術基準に適合していなければいけません。
やはり最初から業者に依頼するのが無難です。
修理業者に出すメリット
業者に修理を依頼すれば、どんな状態であっても対応できますし、画面割れや液晶漏れ以外の不具合も特定してくれます。修理後は以前と同じように使えるでしょう。
修理業者には大きく分けて正規と非正規の2種類があります。正規の業者とはメーカーやその代理店です。通信会社のキャリアショップも該当します。
正規の業者は修理に純正のパーツを使用するため、修理で対応できない場合は交換も可能です。メーカーや通信会社の保証に加入していれば、修理代が割引されます。一方で、予約をしないと対応できないところが多く、メーカー送りになった場合は数日ほど待たされるのがデメリットです。また、修理に出すとデータが初期化されてしまうことも注意点です。先ほどご紹介した対処方法でもデータのバックアップを作成しようとお話ししたのもこのためです。
その点、非正規の修理業者は予約無しでも受け付けてくれるところが多く、画面割れや液晶漏れなら数十分程度で完了します。料金は、メーカーの保証に加入して正規の業者で修理を受けるのと同じくらいです。また、基本的にはデータもそのままで修理してくれることも大きなポイントです。データのバックアップを作成できない、していないのであれば、非正規店の修理業者に依頼した方がいいかもしれませんね。
その代わり、修理には純正のパーツではありません。また、一度でも非正規の業者で修理を受けると、以降はメーカーの保証を受けられなくなります。
安全な修理業者を選ぶポイントは?
既に保証期間を過ぎていたり、近々機種変更する予定があったりするなら、非正規の業者で修理を受けても良いでしょう。ただし、1つ注意点があります。
スマホの修理はどこの業者でも受けられるため、中には著しくスキルが低いところがあるのも事実です。修理しても、すぐに壊れてしまうかもしれません。
そこで目安となるのが、総務省の「登録修理業者制度」です。登録を受けると修理後のスマホが、先ほど紹介した国の技術基準に適合している証明になります。
当店スマホスピタルも、総務省の登録修理業者です。iPhoneをはじめ、多くのAndroidスマホの修理にも対応しております。液晶漏れを起こすほどの画面割れでも、修理にかかる時間は最短で30分程度です。遠方にお住まいの場合は、郵送修理をご利用いただけます。お困りの際にはご検討ください。
まとめ
画面割れの中でも、液晶漏れを起こしているのは、ダメージが内部にまで及んでおり、かなり深刻な状態です。応急処置をしたらデータをバックアップして、速やかに修理に出しましょう。非正規の業者なら、メーカーや通信会社の保証に加入していなくても、安価で修理してもらえます。
更新日:2023/05/30
2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。
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