iPhone修理について
iPhoneの画面修理に品質の違いはある?パネルの種類や材質の違いを紹介 | スマホスピタル
iPhoneの画面は衝撃に弱いため、誤って落下したり固い場所にぶつけると割れてしまう可能性があります。割れ具合が軽い場合、操作に問題がなければそのまま使用したいと考えるユーザーも多いのではないでしょうか。
しかし、画面割れが軽度の場合でも修理に出して交換することをおすすめします。なぜなら、割れた箇所の隙間から水やゴミが入ってiPhone本体にダメージを与えるリスクがあるからです。
iPhoneの画面が割れた場合は、軽度か重度かに関わらず速やかに修理に出しましょう。交換する画面パネルの種類は複数あり、品質が異なります。パネルの種類や品質を知っておくと、iPhoneの画面交換が必要になった際に役立ちます。
この記事では、iPhoneを画面修理で使用するパネルの種類や品質をわかりやすく解説します。
店舗によってiPhoneの画面修理費用が違う理由
iPhoneの修理に対応している店舗は多く、Apple Storeやキャリアショップなどさまざまです。しかし、同じ修理内容でも店舗によって費用が異なります。
相場よりもリーズナブルな費用を売りにしている店舗もありますが、品質が正規店より劣る可能性もあるので注意が必要です。店舗によってiPhoneの画面修理費用が違うのは、主に次のような理由が挙げられます。
- 交換する部材の品質の違い
- 画面の破損具合の違い
- 店舗の場所や人件費の違い
それでは、各項目を詳しく解説します。
交換する部材の品質の違い
どの店舗で画面割れの修理を依頼しても、同じ品質の部材が使用されるとは限りません。交換する部材には、複数の種類があるからです。そのため、純正品に近い品質の部材を取り扱っている店舗もあれば、それよりも劣る品質の部材を取り扱っている店舗もあります。
費用は、同じ修理内容でも交換する部材の品質が高いほど高額になりやすい傾向にあります。各店舗がどのような品質の部材を取り扱っているかは、公式サイトのトップページや「よくある質問」のページなどに記載されているケースが多いです。
交換する部材の品質を重視する場合は、店舗の公式サイトで予め確認して修理を依頼するようにしましょう。
画面の破損具合の違い
画面の修理費用は、破損具合によって異なります。
ユーザーが軽度の破損と認識していても、店舗側で重度と判断されることも少なくありません。画面の破損具合は、店舗によって判断に差があるからです。
軽度と重度では費用に違いがあるため、修理を依頼する前に一般的な破損具合を把握しておくと安心です。
軽度の破損
軽度の破損とは、画面表面のガラス部分だけが割れている状態です。そのため、画面割れが全体に広がっていてもガラスのみの破損であれば軽度の破損となります。
Apple StoreやApple正規サービスプロバイダでは、修理項目が「画面の修理」・「バッテリー交換」・「その他の修理」の3つに区分されています。破損具合が軽度の場合は、「画面の修理」の対象です。
重度の破損
重度の破損とは、ガラスの下にある液晶(有機EL)部分にまで破損が及んでいる状態です。例えば、画面の破損によって縦線が入っている場合やタッチパネルが使用できない場合などが挙げられます。
Apple StoreやApple正規サービスプロバイダで修理する場合は、「その他の修理」の対象です。AppleCare+に加入していない場合や保証対象外の場合、「その他の修理」は破損が軽度の「画面の修理」に比べて高額です。
店舗の場所や人件費の違い
画面の修理が依頼できる店舗は、運営していく上で次のようなコストがかかります。
- 家賃
- 光熱費
- 人件費
- 仕入コスト
- 広告費など
店舗を構える場所が都市部の場合、郊外よりも家賃は高額になるのが一般的です。また、CMや看板などの広告を数多く出稿している店舗では、広告費にコストがかかりやすくなります。
画面の修理費用は、店舗の個別な事情も少なからず影響している可能性があります。
iPhone画面修理時の交換パネルの種類
画面の修理に使用される交換パネルは、複数の種類があります。同じ店舗ですべての種類を扱っているとは限らないため、希望するパネルがある場合は予め公式サイトで確認しておくとよいでしょう。
iPhoneの画面を修理する際に使用される交換パネルの種類は、主に次の通りです。
- 純正パネル
- 高品質パネル
- 格安パネル
ここでは交換パネルの種類を詳しく解説するので、自身にはどれが適しているか比較検討してみてください。
純正パネル
画面の交換パネルとしてほかの種類よりも品質が高いのは、純正パネルです。純正パネルは、iPhoneの発売元であるApple社の製品になります。そのため、純正パネルはiPhoneとの相性が良く、交換後の不具合も起きにくいです。
iPhoneの画面割れ修理に対応している店舗は、正規修理店と非正規修理店の2種類があります。純正パネルは正規修理店でのみ取り扱いしているため、純正パネルを使用したい場合は正規修理店に依頼する必要があります。
高品質パネル
ガラスの下にある液晶(有機EL)部分に、純正パネル同等品を使用しているのが高品質パネルです。高品質パネルは、通常ディスプレイまたは高品質互換パネルと呼ばれることもあります。
画質や明るさ、耐久性は純正パネルとほとんど変わらず、交換後もこれまでと同じ程度の使用感を味わえます。純正パネルに比べると、修理費用が若干リーズナブルな点も魅力のひとつです。
格安パネル
3種類ある交換パネルのうち、最もリーズナブルな修理費用で交換できるのが格安パネルです。格安パネルは一般互換パネルと呼ばれることもあり、通常のパーツ審査をクリアできなかった品質の低いフロントパネルが使用されたものになります。
しかし、純正パネルや高品質パネルに比べると、画面の鮮明さは劣ります。また、長時間の使用で目にダメージを与えるリスクがあるブルーライトが強いため、眼精疲労や視力低下につながる可能性も否定できません。
使用感よりも修理費用を重視する場合は、格安パネルがおすすめです。
パネルの品質による違いを比較
交換できる画面パネルは主に3種類あり、それぞれ品質が異なります。品質によっては使用感が変わるため、何を重視するかで画面パネルを選ぶとよいでしょう。画面パネルの品質の違いは、主に次の通りです。
- 色合いや明るさの違い
- タッチ操作の違い
- 強度の違い
- ケーブルやコネクタの違い
それでは、画面パネルの品質の違いをひとつずつ解説します。
色合いや明るさの違い
iPhoneの画面は、ガラスの下にある部分は液晶または有機ELが使用されています。
iPhone X以降のモデルでは有機ELが使用されており、より鮮やかな見え方をすることが魅力です。
しかし、画面パネルの種類によっては、画面の色合いや明るさに違いが出てしまいます。色合いや明るさが純正パネルとほとんど変わらないのは、高品質パネルです。
一方で修理費用がリーズナブルな格安パネルは、ほかの種類に比べて画面が暗く青っぽく見える可能性があります。iPhoneの購入時とほとんど変わらない色合いや明るさを求める場合は、純正パネル・高品質パネルのいずれかを選びましょう。
タッチ操作の違い
画面パネルの種類が変わると、タッチパネルの操作に変化があるケースも少なくありません。画面パネルには、部材の厚みで異なる「オンセル型」と「インセル型」の2種類あるからです。
オンセル型は、上から偏光板・タッチパネル・ガラス基板・液晶・TFT・ガラス基板・偏光板の7層で構成されています。一方のインセル型の構成は、上から偏光板・ガラス基板・液晶+タッチパネル・TFT・ガラス基板・偏光板の6層です。
オンセル型は層が多いため、iPhoneのインセル型に比べてタッチパネルの感度が劣ります。iPhone購入時と同じ使用感を求める場合は、インセル型を選ぶとよいでしょう。
強度の違い
画面パネルの品質によっては、交換後に弱い衝撃でもダメージを受けるリスクがあるので注意しましょう。
3種類ある画面パネルの中で最も強度が強いのは、言うまでもなく純正パネルです。
高品質パネルは純正パネルに及ばないものの、本体と画面パネルを固定するフレーム部分が強く固定されています。一方でフレーム部分が脆い傾向にあり、強度が弱いのは格安パネルです。
わずかな衝撃や圧力でもダメージを受けやすいため、交換後もすぐに画面割れのトラブルに見舞われる可能性があります。iPhone購入時と同じ程度の強度を求める場合は、純正パネル・高品質パネルのいずれかを選びましょう。
ケーブルやコネクタの違い
画面パネルにはケーブルやコネクタが使用されており、種類によって品質が異なります。
品質が高いのは、純正パネル・高品質パネルです。一方でケーブルやコネクタの品質が劣るのは、格安パネルになります。
格安パネルの場合、品質が悪いケーブルやコネクタが使用されていることや省略されていることもあるので注意が必要です。
例えば脆いケーブルが使用されている場合、耐久性が低いので交換後に不具合が発生するリスクがあります。
また、精度の低い作りのコネクタの場合、iPhone本体の基板にきちんと接続できず、不具合が発生する原因になりかねません。画面パネルを交換後も不具合なく快適にiPhoneを使用したい場合は、純正パネル・高品質パネルを選びましょう。
iPhoneの画面を修理する際の3つのポイント
画面パネルを交換する際には、パネルの種類や品質などさまざまな項目を考慮して選ぶことが大切です。修理費用の安さを重視し過ぎると、画面パネルの交換後すぐに不具合が発生する可能性があるからです。
iPhoneの画面を修理する際には、次のポイントを押さえておくと安心です。
- 正規・非正規修理店の違いを比較する
- 【非正規修理店の場合】交換する部材に品質の違いがある
- 【非正規修理店の場合】保証制度を確認する
それでは、iPhoneの画面を修理する際のポイントをひとつずつ解説します。
正規・非正規修理店の違いを比較する
画面パネルの修理を依頼できる店舗は、主に正規修理店と非正規修理店の2種類があります。それぞれメリットとデメリットがあるため、さまざまな項目を比較して適している方を選びましょう。
ここでは、正規修理店と非正規修理店のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
正規修理店のメリット・デメリット
最初に、正規修理店とは何かを解説します。正規修理店はiPhoneの販売元であるApple社公認でサポートや修理を行っている店舗で、正規サービスプロバイダと呼ばれることもあります。
【メリット】
- Apple storeと同じサポートや修理を受けられる
- 一部の家電量販店でも対応
- 純正品の部品で交換
サポートや修理内容はApple Storeと変わらず、取り扱う部品はApple社の純正品です。代表的な正規修理店は、カメラのキタムラやビックカメラなどの一部店舗です。
Apple Storeの場合、2021年10月時点で大都市を中心に10店舗しかありませんが、正規修理店は全国のさまざまなエリアで対応しています。一方で正規修理店の費用は、Apple Storeと同じです。
【デメリット】
- 修理費用が高額
- 修理が完了するまでに時間がかかりやすい
メーカー保証に加入していない場合、非正規修理店に比べて修理費用が高額になりやすい点がデメリットです。
正規修理店の「画面の修理」と「その他の修理」の費用をまとめたので、修理の依頼先を検討する際の参考にしてください。
シリーズ名 | モデル別の修理費用(画面の修理) | モデル別の修理費用(その他の修理) |
iPhone 13 | iPhone 13 Pro Max:42,680円(税込)
iPhone 13 Pro:36,680円(税込) iPhone 13:36,680円(税込) iPhone 13 mini:30,080円(税込) |
iPhone 13 Pro Max:77,480円(税込)
iPhone 13 Pro:70,980円(税込) iPhone 13:57,980円(税込) iPhone 13 mini:51,480円(税込) |
iPhone 12 | iPhone 12 Max:42,680円(税込)
iPhone 12 Pro:36,680円(税込) iPhone 12:36,680円(税込) iPhone 12 mini:30,080円(税込) |
iPhone 12 Max:77,480円(税込)
iPhone 12 Pro:70,980円(税込) iPhone 12:57,980円(税込) iPhone 12 mini:51,480円(税込) |
iPhone 11 | iPhone 11 Pro Max:42,680円(税込)
iPhone 11 Pro:36,680円(税込) iPhone 11:23,980円(税込) |
iPhone 11 Pro Max:77,480円(税込)
iPhone 11 Pro:70,980円(税込) iPhone 11:51,480円(税込) |
iPhone X | iPhone XS Max:42,680円(税込)
iPhone XS :36,680円(税込) iPhone X:36,680円(税込) iPhone XS:23,980円(税込) |
iPhone XS Max:77,480円(税込
iPhone XS :70,980円(税込) iPhone X:70,980円(税込) iPhone XS:51,480円(税込) |
iPhone 8 | iPhone 8 Plus:20,240円(税込)
iPhone 8:18,040円(税込) |
iPhone 8 Plus:51,480円(税込)
iPhone 8:40,040円(税込) |
iPhone 7 | iPhone 7 Plus:20,240円(税込)
iPhone 7:18,040円(税込) |
iPhone 7 Plus:40,040円(税込)
iPhone 7:36,080円(税込) |
iPhone 6 | iPhone 6s Plus:20,240円(税込)
iPhone 6s:18,040円(税込) iPhone 6 Plus:18,040円(税込) iPhone 6:15,950円(税込) |
iPhone 6s Plus:39,380円(税込)
iPhone 6s:35,970円(税込) iPhone 6 Plus:39,380円(税込) iPhone 6:35,970円(税込) |
iPhone SE | iPhone SE(第2世代):15,950円(税込)
iPhone SE:15,950円(税込) |
iPhone SE(第2世代):33,440円(税込)
iPhone SE:33,440円(税込) |
iPhone 5 | iPhone 5s:15,950円(税込) | iPhone 5s:33,440円(税込) |
※2021年10月時点の掲載価格となります。
また、正規修理店は非正規修理店よりも修理が完了するまでに時間がかかる傾向があります。
非正規修理店のメリット・デメリット
非正規修理店は、iPhoneの販売元であるApple社非公認でサポートや修理を行っている店舗です。
【メリット】
- 待ち時間が少ない
- 即日対応可能
- データを残したまま修理可能
- 修理費用がリーズナブル
非正規修理店は正規修理店に比べて待ち時間が少なく、タイミングによっては持ち込んだ即日に修理を終えて返却してもらえる可能性があります。また、データを残したまま修理できるため、事前にバックアップをとる手間が省けるのも魅力の一つです。
修理費用が、正規修理店に比べてリーズナブルなケースも少なくありません。
【デメリット】
- メーカーの保証対象外になる可能性がある
- 店舗によって技術力や交換部材の品質にばらつきがある
非正規修理店で画面パネルを交換した場合、Appleの保証対象外になる可能性があるので注意しましょう。また、店舗によって技術力や交換部材の品質にばらつきがあるため、公式サイトで総務省登録修理業者や修理実績などを確認しておくとよいでしょう。
【非正規修理店の場合】交換する部材に品質の違いがある
店舗によって交換部材の品質は異なるため、今後も同じモデルのiPhoneを使い続けたい場合は、交換部材の品質に問題がないかを事前に確認しておきましょう。
修理後すぐに不具合が発生する事態に陥らないためには、少し高額でも高品質パネルを選んだ方が安心です。
高品質パネルの修理がおすすめな人
非正規修理店では、高品質パネル・格安パネルの2種類の交換に対応しています。このうち高品質パネルがおすすめなのは、iPhoneを次のように使用したいと考えている人です。
- 今後もiPhoneを使い続けたい人
- 安心して使用したい人
格安パネルに比べると高品質パネルは高額ですが、純正パネルとほとんど変わらない使用感を得られます。また、多少のダメージにも耐えられる品質の交換パネルを使用したい場合にも、強度が強めの高品質パネルがおすすめです。
格安パネルの修理がおすすめな人
格安パネルがおすすめなのは、iPhoneを次のように使用したいと考えている人です。
- 修理費用を抑えたい人
- 近いうちに買い替えを予定している人
高品質パネルに比べると、格安パネルの修理費用はリーズナブルです。そのため、修理費用をできるだけ抑えたい人には格安パネルがおすすめです。
また、そう遠くない時期にiPhoneを買い替える予定がある人は、格安パネルでも十分な可能性があります。
【非正規修理店の場合】保証制度を確認する
画面パネルの交換を依頼する際には、店舗に保証制度があるかどうかを確認しましょう。
修理後すぐに不具合が発生した場合でも、保証制度があれば無料で修理してもらえるからです。
保証制度の内容や期間は店舗によって異なりますが、3ヶ月の保証期間に設定しているケースが多いです。スマホスピタルの場合、保証期間は修理完了後から最大6か月です。交換した部品や修理が原因で不具合が発生した場合でも、何度でも初期不良なら無料で対応できるので、お困りの際は気軽にご相談ください。
自分に合ったパーツでiPhoneの画面を修理しよう
画面パネルには、純正パネル・高品質パネル・格安パネルの3種類があります。それぞれ品質が異なるため、使用感や強度などのさまざまな項目を考慮して自分に合ったものを選びましょう。
iPhoneの画面がダメージを受けた場合、本体への影響を考慮して早めに修理を依頼することをおすすめします。修理を依頼する際には、初期不良によるトラブルを防ぐためにも交換する部材の品質や保証制度を事前に確認しておきましょう。
更新日:2023/05/30
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