iPhone修理について
案外思い違いしている防水仕様、iPhone Xsが水没故障する原因とその応急処置とは? | スマホスピタル
iPhoneシリーズでは、iPhone 7以降の
iPhone 7 Plus , iPhone 8 , iPhone 8 Plus ,
iPhone X , iPhone Xs , iPhone Xs Max ,
iPhone XRには防沫・耐水性能、防塵性能を
備えるようになりました。
iphone Xsの水没する意外な状況
iPhone Xsが水没故障してしまう原因にも
様々な状況があります。
日常的によくある水没のシチュエーションの場合は
水没した事を自覚している状況がほとんどですが、
水没したことを自覚していない意外な状況もあります。
iPhone Xsが水没するシチュエーションを知る事で
水没するリスクを回避することにもなります。
ここでは幾つかのシチュエーションをご紹介します。
よくあるiPhone水没の状況
①トイレに落とす
水没故障してしまうシチュエーションで
最も多いのがトイレでの水没です。
トイレにいるときに、iPhoneを使用することは
多くないかと思いますが、使わなくても
屈んだり、カバンを置いたりしたときに
ポケットやカバンから飛び出る状況が
起こりやすく、そのまま「ぽちゃっ」と
水没してしまうことが多いようです。
②お風呂で落とす
冬になると多いのが、お風呂場での水没です。
最近ではお風呂に入る時に、動画を見たり
音楽を聴いたり、電子書籍を読んだりと
いろいろな使い方をされている方が多いです
防水仕様になっていると注意が緩んで
そのまま使っているうちに手を滑らして
「ぽちゃん」といった感じです。
また、しっかり耐水ケース等を利用していても
隙間や破損により水が内部に入り込んで
水没してしまうこともあります。
③洗濯してしまう
iPhoneを衣服のポケットに入れたまま脱いで
そのまま洗濯機で一緒に洗濯してしまうことも
少なくありません。
洗濯機での水没は洗剤や流水での水没のため、
防水性能が発揮されないことが多いので要注意です。
意外な水没の状況
①汗や湿気による水没
意外な理由で水没故障してしまう代表的なもので
自分の汗で水没してしまう事例があります
ポケットに入れたまま運動や仕事をして
汗だくになってしまい、気がつくと水没して
電源が入らなくなってしまった、
なんてこともあります。
また汗の水滴でなくても、
その湿気により水没と同じ状況に
なってしまうこともあります。
②突然の雨による水没
最近では、突然大雨が降り出すこともあり
衣服のポケットに入れたままずぶ濡れになって
iPhoneが水浸しになってしまうこともあります
少し雨がかかるくらいなら大丈夫かもしれませんが
ゲリラ豪雨等の降り方だと生活防水レベルを
超えているときもあるのでこちらも要注意です
③食事中にも水没することも
最近は食事中に写真を撮る機会も多く、
ラーメンのスープに落として水没故障に
なったという珍しい事例もあります。
汁物でなくてもドックコネクターに異物が
入り込み内部でショートしてしまうこともあるので
食事を撮影するときは注意が必要ですね。
気づかないうちに水没していることも
自覚のないまま知らず知らずのうちに
水没故障になっていることもあります。
先ほどご紹介したゲリラ豪雨や台風など
急な大雨で荷物や衣服が濡れてしまい、
カバンやポケットに入れていたiPhoneが
水浸しになって水没してしまう事例があります。
また湿気の多い場所でお仕事をされていると
本体内部に湿気がこもり水濡れと同様の
故障を招いた事例もあります。
防水仕様iPhone Xsでなぜ水没するのか
iPhone Xsに限らず、防水仕様になっている
にもかかわらず水没故障になってしまうのは
どうしてでしょうか。
ここでは防水仕様の構造や条件について
ご紹介していきます。
防水仕様の条件
iPhone Xsの防水仕様は、IEC規格60529に基づく
「IP68等級」に適合していると公称しています。
この「IP」から始まるコードは「国際電気標準会議(IEC)」
が規定している防水・防塵性能を表した数字です。
初めの数字が防塵性能、後の数字が防水性能の
等級を表しています。
iPhone Xsの場合、防塵性能は「6等級」、
防水性能は「8等級」となります。
この基準によれば、防塵性能は6段階、
防水性能は8段階に区分されており、
iPhone Xsはそれぞれ最高ランクの
防塵・防水性能があるとされているのです。
IECの説明によれば、
細かい塵も内部に侵入することなく、
水中に連続的に置いても有害な
影響は無いとされています。
IECの基準では、iPhone Xsは
最高ランクの防水・防塵性能を備えていますが、
あくまで特定の実験室での管理された条件の
もとでのテスト結果によるものなので
過信は禁物です。
防水のための構造
iPhone Xsに防水性能を持たせるための構造は
パーツやコネクターの隙間にパッキンのシールを
貼る事で防水仕様にしています。
iPhone 7以降、パッキンシールのある
範囲も増えており、
内部にホコリが入りにくくなっており、
浸水もしにくくなっています。
iPhone Xsはこのパッキンシールにより
原則的に内部は密閉構造とされ、
防塵・防水仕様になっているとされています。
「防水性能は永続的に維持されない」
ただ、Appleはこのようにも公称しています。
「防沫性能・耐水性能・防塵性能は永続的に維持される
ものではなく、通常の使用によって耐性が低下する
可能性があります」
つまりiPhone Xsは開封した当初は、IECで設定された
耐水・防塵性能を100%発揮できたとしても、
それ以降は通常の使用でも、その性能は劣化していくと
いうわけです。
iPhone Xsに限らず、どんな機種でも通常の使用で
耐水・防塵性能は経年劣化していきます。
主な原因は、手汗や気温・湿度の変化など
様々な外部要因によっては、
ゴムのような粘着質のパッキンシールが
劣化してカスカスに緩くなってしまうからです。
パッキンシールが緩くなれば耐水・防塵性能も
弱くなってしまうのです。
これらのことからも防水・防塵仕様だからといって
絶対大丈夫というわけではないので要注意ですね。
iPhone Xsが水没した時の応急処置
防水仕様であろうとなかろうと、
どんなに注意していても水没してしまう
ことはあります。
知らず知らずのうちに水没していることも
あるくらいです。
もしiPhoneが水没してしまったら、
どう対処すればよいのでしょうか。
正しい応急処置をするかしないかで、
復旧率が大きく変わってきます。
まずは水濡れ対策
まずは水濡れ・水没しないようにする対策です。
水周りで利用するときには万が一に備えて対策
しておくことと安心ですよね。
まずは「防水アクセサリー」の着用です。
防水アクセサリーは、その種類によって
その効果も様々ですが、物理的に水濡れを防ぐには
一番手軽に対策ができます。
二つ目はデータのバックアップです。
iPhoneが水没して故障した場合、
水没復旧修理をしたとしても完全に
修復させることは不可能です。
まだ復旧すればいいですが、もちろん
復旧しない場合もあるので、そうなった時、
大切なデータを失わないためにも、
水周りで使う時にはデータのバックアップを取る
ことも大切なことだと思います。
水没した時の応急処置
iPhoneを水濡れ・水没した場合にまずすることは、
電源をオフにすることです。
電源が入った状態、すなわち通電している状態は
動作する事でショート起こしてしまう危険があります。
ショートしてしまうと、二度と電源が入らなくなったり
データが消えてしまったりすることもあるので、
電源は真っ先に切るようにしてください。
そのあとは、ケースがある場合、
ケースを外して水分をしっかり拭き取り、
なるべく早く修理店までご相談ください。
水没した後、やってはいけない事
インターネット上には、iPhoneが水没した場合の
処置方法が数多く紹介されています。
なかには間違った対処法もあるので
注意が必要ですが、一番やっていけないのが
充電器やパソコンにつなげてしまうことです。
水没して電源が落ちてしまったとき、
電源が入らないからと充電器にさして
しまう方がいらっしゃいますが、
電源を入れる・通電させる時が、
電気的な変化が大きいので、
ショートしてしまう原因となります。
表面の水分を拭き取って、しばらく
乾燥させたとしても、本体内部は
かなり気密性が高く、
水分が乾燥していないことが多く、
それによりショートを引き起こして
しまうのです。
また乾燥させるのもドライヤーの
温風を使う事はNGです。
あわてて素早く乾かすのに使って
しまいがちですが、
熱風により本体基板を壊してしまったり、
水分中の異物が焦げてしまうことで
故障してしまうこともあるので要注意です。
とにもかくにもiPhoneを水没してしまったときは
焦らずなるべく早く当店までご相談ください。
極端な話、何もせず当店にお持ちいただいても
正しい処置で復旧作業を行いますので、
お気軽にご相談ください。
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