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iPhone13/12/11/Xのバッテリー寿命の目安は?交換方法と劣化対策を解説 | スマホスピタル
iPhoneユーザーの中にはバッテリー残量の減りが早く、そろそろ寿命なのではないかと感じている人も多いのではないでしょうか。
iPhoneは、大切に使い続けていてもバッテリーの寿命によってさまざまなトラブルが発生します。
寿命のサインが出ているにもかかわらず使い続けていると、iPhone本体にもトラブルが及ぶ可能性があるので注意が必要です。
この記事では、iPhone13/12/11/Xのバッテリー寿命の目安をわかりやすく解説します。交換方法と劣化対策も併せて解説するので、iPhoneのお気に入り機種を長く使うためにぜひ役立ててください。
Contents
1.iPhoneのバッテリー寿命
Apple社の公式発表によると、iPhoneのバッテリー寿命は2年~3年が目安とされています。
これを充電回数に換算した場合、500回程度になります。iPhoneのバッテリー寿命はユーザーの使い方によって異なるため、3年や500回の充電回数はあくまでも目安です。
※最新のiPhone 15シリーズは500回→1,000回程度と向上しています
例えば毎日充電した場合、理論上ではApple社の公式発表の目安よりも早い時期に寿命を迎えることになります。
同じ機種のiPhoneを長く使い続けるためには、適切なタイミングでバッテリーを交換したり劣化対策をすることが大切です
2.iPhoneのバッテリー寿命を判断する方法
バッテリー残量の減りが早かったり本体の電源が急に落ちるなど、iPhoneの様子が普段と違う場合は、バッテリーが寿命に近づいているサインかもしれません。
ここでは、iPhoneのバッテリー寿命を判断するおもな方法を4つ解説します。
2-1.バッテリー残量を確認して最大が80%未満
iPhoneのバッテリー寿命は、充電回数に換算すると500回が目安になります。
しかし、iPhoneをフル充電しても最大容量が100%になる訳ではありません。なぜなら、iPhoneはフル充電後も最大容量が80%を維持するように設計されているからです。
そのため、フル充電後にバッテリー容量を確認して80%未満の場合は寿命が近づいているサインです。
iPhoneのバッテリー容量を確認する手順は、次の通りです。
- ホーム画面の「設定」を開く
- 一覧から「バッテリー」をタップ
- 「バッテリーの状態」をタップ
- 「最大容量」の横に記載された数値を確認
バッテリー容量の確認画面では、ピークパフォーマンス性能も同時に確認できます。
ピークパフォーマンス性能とは、バッテリーに問題なく最大限の電力を供給できている状態のことです。
ピークパフォーマンス性能は、バッテリーが劣化して必要な電力が供給できなくなると、パフォーマンス管理機能が自動で適用される仕組みとなっています。
iPhoneが予期せずシャットダウンしてしまった際などにピークパフォーマンス性能が発動して本体に負担がかかりにくいパフォーマンスレベルに調整されます。
パフォーマンスに問題がない場合は、バッテリー容量の確認画面の「ピークパフォーマンス性能」に「お使いのバッテリーは、現在、標準のピークパフォーマンスに対応しています。」
と表示されているのであわせてチェックしてみてください。
2-2.バッテリー残量の減りが早い
普段よりもバッテリー残量の減りが早い場合も、バッテリー寿命のサインのひとつです。バッテリー寿命を判断する目安は、フル充電の状態から1~2時間程度で0%になる場合や短時間で5%や10%の単位で減る場合です。
iPhoneは、ユーザーが操作していない状態でもメールの送受信や各種通知などでバッテリーを消耗します。
このような状態が見受けられるようであれば、バッテリーの寿命が近いサインだと判断しましょう。
2-3.バッテリー残量の表示に異常がある
通常は、充電を開始すれば、時間とともにバッテリー残量が増えていきます。しかし、充電中にもかかわらずバッテリー残量が減るようであればバッテリーが寿命を迎えている可能性があります。
一方で、充電をスタートして間もなく10%や20%の単位でバッテリー残量が増える場合もバッテリー寿命のサインです。例えばiPhone SE(第2世代)の場合、高速充電でも最大50%に達するまで30分かかります。
充電中にバッテリー残量の表示が普段と違う場合は、バッテリーに何かしらの異変が生じていることが考えられます。
2-4.iPhone本体の挙動に異常がある
バッテリー寿命のサインが現れた場合、バッテリーそのものだけでなくiPhone本体にも異常が生じることもあります。
例えば操作の有無に関わらず、突然シャットダウンしたり、起動に時間を要する場合です。
このほかには、アプリの起動に時間を要したり操作中に画面がフリーズするなどの異常が現れる場合もあります。
ただし、突然シャットダウンする場合は、バッテリーの劣化以外に周囲との温度差が影響している可能性も考えられます。
そのため、突然シャットダウンする場合は原因を突き止め、適切に対処するようにしましょう。
3.寿命切れのバッテリーを使い続けると起きる問題
バッテリー寿命のサインが現れているにもかかわらず、iPhoneをそのまま使い続けた場合、さまざまなトラブルが発生する可能性があるので注意しましょう。
ここでは、寿命の近いバッテリーを使い続けると起きる問題を3つ解説します。
3-1.必要なときにiPhoneが使えない
バッテリー寿命を見逃してそのまま使い続けた場合、必要なときにiPhoneが使えなくなるので注意しましょう。
なぜなら、バッテリー残量が十分にあると思っていても突然0%になる可能性があるからです。
このような場合、大事な連絡をとっているときに使えなくなる可能性があるため、早目に対処することをおすすめします。バッテリーの劣化具合は、バッテリー容量と同じ手順で確認可能です。
- ホーム画面の「設定」を開く
- 一覧から「バッテリー」をタップ
- 「バッテリーの状態」をタップ
- 「バッテリーに関する重要なメッセージ」
バッテリーが著しく劣化している場合は、「バッテリーに関する重要なメッセージ」の下に「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。
Apple正規サービスプロバイダでバッテリーを交換すると、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻すことができます。」と表示されます。
正規サービスプロパイダで交換することを推奨するようなメッセージが表示されますが、互換性のあるバッテリーであれば正常に動作するのでご安心ください。
バッテリー交換の相談先はさまざまあるので、正規店またはすぐに修理して使用したい場合は、信頼のおける修理専門店などでバッテリーの交換を検討するとよいでしょう。
3-2.バッテリーが膨張してiPhoneが変形する
バッテリー寿命を迎えてもなお使い続けた場合、iPhone本体が変形する場合があります。
これは、バッテリーが膨張してiPhone本体を圧迫しているからです。バッテリーはリチウムイオン電池が使われており、劣化によってガスが充満した状態になります。
このような症状はバッテリー膨張と呼ばれており、非常に危険な状態です。
バッテリー膨張が起きたままiPhoneを使い続けた結果、画面浮きや液晶破損などのトラブルを招く可能性もあるため、使用は避けてなるべく早く対処しましょう。
3-3.バッテリーの発火でやけどや火事の恐れがある
バッテリーが劣化したままiPhoneを使い続けた場合、発火による火傷や火事の危険性があるので注意しましょう。
発火する原因は、バッテリーに使われているリチウムイオン電池です。バッテリーが発火するプロセスは、次の通りです。
- バッテリーがダメージを受ける
- 電解質が酸化
- ガスが発生
- バッテリー内にガスが充満
- バッテリーが膨張
- 発火
劣化したバッテリーで就寝時に充電した場合、火事によって大惨事を引き起こす可能性があります。
また、iPhoneをポケットに入れているときに発火した場合、火傷の危険性があるので注意が必要です。
バッテリーの劣化による発火は、iPhoneのバッテリー以外に持ち運びに便利なモバイルバッテリーでも起こり得るトラブルです。
火傷や火事への発展を防ぐためにも、バッテリー類は丁寧に取り扱いましょう。
4.iPhoneの寿命が切れたバッテリーの交換方法
寿命を迎えたバッテリーは、さまざまなトラブルを防ぐためにもできるだけ早く交換しましょう。
ここでは、iPhoneのバッテリーを交換する方法を4つ解説します。
窓口や費用がそれぞれ異なるため、自身に適した交換方法を検討してみてください。
4-1.Apple公式の店舗やサイトで交換する
iPhoneは、Apple社の製品なので公式店舗やサイトで交換できます。
公式サイトの場合、修理オプションとして配送修理と持ち込み修理のいずれかを選択可能です。
4-1-1.配送修理
公式サイトからAppleリペアセンターに配送の手配をすると、Apple社指定の配送業者がiPhoneを引き取りに来てくれます。修理にかかる期間は5~7日(営業日)程度です。
4-1-2.持ち込み修理
最寄りのAppleStoreまたは正規の委託業者に予約し、iPhoneを直接持ち込んで修理を依頼する方法です。修理内容によっては、即日返却に対応しています。
Appleリペアセンターでの修理が必要な場合は、配送修理と同様に5~7日(営業日)程度かかります。
AppleCare+に加入している場合は、保証対象であれば無料で修理可能です。保証対象外の場合はモデルによって異なります。
- iPhone SE (第2世代) :11,200円
- iPhone 13 :14,500円
※税込み表記 2024年3月時点の料金です
4-2.正規の委託業者へ交換の依頼する
バッテリーの交換は、正規の委託業者でも受け付けています。
正規の委託業者とは、Apple社の純正部品のみを使って修理を行う業者のことです。修理内容や費用は、Apple公式店舗やサイトで依頼する方法と同様です。
正規の委託業者は、Apple公式サイトから検索できます。このほかに一部家電量販店でも修理を受け付けています。
4-3.最寄りの非正規店へ持ち込みする
バッテリーの交換は、最寄りの非正規店に持ち込んで修理を依頼できます。
非正規店はApple社の純正部品を使えないため、同等レベルの部品を代替して修理を行います。
ただし、非正規店によっては粗悪な部品を使っている可能性もあるので運営会社を確認するなど、信頼のおける会社に依頼しましょう。
修理にかかる費用は、Apple公式の店舗やサイト、正規の委託業者よりも安くなる可能性があります。
非正規店で修理した場合は正規店での保証対象外となるため、不具合時の保証が付いているか、アフターサポートの面や信頼できる会社かなどを事前に確認しておくと良いでしょう。
また、修理にかかる期間は非正規店ごとに異なりますが、バッテリー交換であれば来店時、その場で交換し短時間で返却してくれる業者も多いため、交換を急いでいる場合は特におすすめです。
4-4.自力でiPhoneを分解して交換する
バッテリーの交換は専用工具が必要になりますが、自力で行うことも不可能ではありません。
ただし、バッテリー交換後に不具合が発生してもすべて自己責任となります。自力で交換した後はAppleの保証対象外となるので注意が必要です。
自力で修理する場合、iPhoneを分解して部品を交換する必要がありますしかし、この行為は電波法違反になる可能性があるので注意しましょう。
日本で電波通信を行う場合、技適マークがある端末しか認められていません。
技適マークとは、技術基準適合証明や技術基準適合認定の認証を受けた端末に表示されるマークのことです。
自力で修理することで技適マークの効力が無くなると電波法違反となり、ペナルティが科せられる可能性があります。
5.バッテリー寿命を延ばす3つの劣化対策
Apple社の公式発表によると、iPhoneのバッテリー寿命は2年~3年が目安とされています。
しかし、ユーザーの使い方次第では寿命を延ばすことも可能です。ここでは、iPhoneのバッテリー寿命を延ばす3つの劣化対策を詳しく解説します。
すぐにできる劣化対策もあるので、バッテリー寿命を延ばしてiPhoneを良い状態で長く使い続けましょう。
5-1.iPhoneの充電頻度を減らす
iPhoneのバッテリー寿命は3年が目安ですが、充電回数に換算すると500回程度になります。
毎日充電した場合、3年よりも早く劣化する可能性があります。バッテリー寿命を延ばすためには、充電の頻度を減らすのも手段のひとつです。
充電頻度の目安は、バッテリー残量が30%以下になったときです。これまではバッテリー残量が70%や50%で充電していた場合は、もう少し減るまで待つ習慣をつけてみましょう。
5-2.使い方や充電方法でバッテリーへの負荷を減らす
iPhoneのバッテリーはユーザーの使い方や充電方法次第で負荷を減らし、寿命を延ばすことが可能です。充電しながらiPhoneを使う習慣がある場合は、本体と充電器を外すようにしましょう。
フル充電になっているにもかかわらず本体と充電器を接続したまま使っていると、温度が高くなりバッテリーに余分な負荷をかけてしまうからです。
一方で、バッテリー残量が0%のまま放置した場合も負荷がかかり、充電しにくくなるので注意しましょう。
また、充電する際には周囲の温度環境をチェックことも大切です。iPhoneのバッテリーは、35度を超える温度環境にさらされるとダメージを受けることがあるからです。
Apple社の公式発表によると、デバイス周辺の温度が0℃~35℃の場所で使用が推奨となっています。
35度を超える場所でiPhoneを充電するときには、適切に冷房を使うなど温度環境にも配慮しましょう。
5-3.iPhoneを低電力モードで使う
バッテリー寿命を延ばす対策のひとつに、iPhoneを使う際に低電力モードに切り替える方法があります。低電力モードとは、バッテリー残量が20%以下になると消費電力を節約する機能です。
事前に低電力モードをオンに設定しておくと、画面の明るさが低くなったりアプリを自動更新できなくなりますが、消費電力を抑えられるため、充電回数の減少につながります。
iPhoneで低電力モードに設定する手順は、次の通りです。
- ホーム画面の「設定」を開く
- 一覧から「バッテリー」をタップ
- 「低電力モード」を右にスライド
このほかには、事前にコントロールセンターへ追加しておくことで低電力モードの設定も行えます。コントロールセンターに追加する手順は次の通りです。
- ホーム画面の「設定」を開く
- 「コントロールセンター」をタップ
- 「コントロールを追加」をタップ
- 一覧から「低電力モード」を追加
6.iPhoneのバッテリー寿命改善の注意点
iPhoneのバッテリー寿命は、ユーザーの使い方や充電方法次第で延ばすことが可能です。
しかし、バッテリー寿命を延ばす対策を施したはずなのに、返って負荷を与えてしまうこともあるので注意しましょう。
ここでは、iPhoneのバッテリー寿命改善の注意点を2つ解説します。
6-1.OSの更新で消費電力が増える可能性
iPhoneのバッテリー寿命を延ばすためには、できるだけ消費電力を抑えて充電回数を減らす事やむやみに満タンにせず20%~80%の間で使用することが大切です。
しかし、iPhoneのアップデートによって、消費電力を増やしてしまう可能性があります。
OSアップデートでは、処理の変更やバグ修正が行われますが、iOS14.6がリリースされた際には、アップデート直後にバッテリーを大幅に消費したというユーザーの声も聞かれました。
ただし、OSアップデートをしないとセキュリティの担保ができない場合もありますので、悩んだ場合は専門家に相談しましょう。
6-2.電波が弱い立地で消費電力の増加
iPhoneの消費電力は、どこで使用しても一定ではありません。
なぜなら、iPhoneは適切な通信を行うために電波の強度に応じて出力を調整しているからです。
電波が弱い場所の場合、出力を上げて快適な接続を維持しようとします。
特に多くの出力を必要とする場所は、圏外のエリアです。電波が弱く圏外になりやすい生活環境の場合は、消費電力の増加でバッテリーに負荷がかかるので注意しましょう。
7.まとめ
Apple社の公式発表では、iPhoneのバッテリー寿命は3年が目安とされています。
しかし、ユーザーの使い方や充電方法次第では公式発表の寿命よりも長くなることもあれば、短くなることもあります。
バッテリー残量が十分あるにもかかわらず習慣的に充電を繰り返している場合は、充電回数を見直すことで寿命を延ばすことが可能です。
バッテリー残量の表示やiPhone本体に異常がある場合は、早目にバッテリー交換することをおすすめします。
寿命を迎えたバッテリーのままiPhoneを使い続けた場合、必要なときに使えなくなったり発火したりなどのトラブルに発展するリスクがあるからです。
iPhoneのバッテリーでお悩みの際やその他お困りごとがある場合はお気軽にお近くのスマホスピタルにご相談ください。
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