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iPhoneの動きが遅いのはウイルスのせい?感染チェックの方法 | スマホスピタル


「iPhoneの動きが遅い…ウイルスに感染したのでは?」とお悩みではないですか?

iPhoneの動作が重くなる原因はウイルスに限りませんが、仮にウイルスに感染している場合は個人情報を盗み取られるなど、大きなトラブルに繋がりかねません。

本記事では、iPhoneのウイルス感染事例や症状、実際に感染してしまった時の対処方法を紹介していきたいと思います。

iPhoneの動きが遅いのはウイルスが原因?

結論から言うと、iPhoneの動きが遅いのはウイルスが原因である可能性もゼロではありません。

ウイルス感染以外に、iPhoneの動作が重くなる原因は次のとおり。

  • CPUの高稼働(iPhoneが発熱)
  • メモリ不足
  • ストレージ不足
  • システム不具合

一部はウイルス感染によって動作が重くなる症状が引き起こされることもありますが、iPhone本体の故障、iOSやアプリのバグによって発生することもあります。一概にウイルスが原因だとは断言できないのが事実です。

ちなみにiPhone自体にウイルススキャン機能は搭載されていません。またiOSの仕組みは公開されておらず極秘となっており、ウイルススキャンをしたり、ウイルスを直接除去できるようなセキュリティアプリも存在しません。

したがって、iPhoneの感染有無は過去事例をもとに、セルフチェックで判断する必要があります。

iPhoneのウイルス感染事例

ここでは実際に起きたiPhoneのウイルス感染事例として、その感染経路を紹介していきます。

  • パソコンに接続した時
  • アプリをダウンロードした時
  • 悪意のあるサイトにアクセスした時

パソコンに接続した時

ウイルス感染したパソコン(WindowsやMac)にiPhoneを接続したことで、iPhone内の既存アプリがウイルスに感染するケースがありました。

2014年に発見されたトロイの木馬「Wirelurker」がその代表例で、感染アプリを使用することでiPhone内に保存されている様々な個人情報が盗み取られてしまいます。

アプリをダウンロードした時

ウイルスが仕込まれたアプリをダウンロードしたことで、iPhoneがウイルス感染したケースがあります。

2015年にはAppleの厳しい審査基準をかいくぐり、中国の公式Appストアから「XcodeGhost」というウイルスが仕込まれたアプリがリリースされ、一躍ニュースにもなりました。その他、企業内アプリの開発・配布の制度を利用して広まった「YiSpecter」と呼ばれるウイルスもあります。

悪意のあるサイトにアクセスした時

サイトにアクセスしただけで、iPhoneがウイルスに感染することもあります。

2016年、アクセスしただけでiPhoneを脱獄させるマルウェア(総称 : Trident)を含むサイトが確認されています。現在も同系統のサイトは複数存在しており、知らぬ間にウイルス感染してしまうリスクがあります。

ちなみに「脱獄」とは、iPhoneのユーザー権限の制限を解除すること(規約違反)です。本来使えないアプリやシステムを使用することを目的としたものですが、セキュリティ面が著しく低下します。

iPhoneのウイルス感染チェック方法

iPhoneのウイルス感染チェック方法は次のとおりです。

  • 知らないアプリがインストールされている
  • 知らぬ間に違う画面が表示されている
  • 動きが遅い&バッテリー消耗が激しい

先述しましたが、iPhoneにはウイルススキャン機能はなく、それを実現する外部アプリもありません。そのためセルフチェックによる判断が必要になります。ここではウイルス感染時の症状を紹介していきます。

知らないアプリがインストールされている

見覚えのないアプリがインストールされている場合は要注意です。

iOSアップデートによって新規追加されたアプリを除き、ダウンロードした記憶のないアプリがホームにある場合は、ウイルスによってiPhoneが遠隔操作されている可能性があります。

中にはホーム画面にアプリが表示されずに特定が難しいものもありますが、こういったアプリは複雑な動きをさせるためにデータ量が膨大なことが傾向として見られます。

異常にストレージ容量を使用していたり、頻繁に膨大なデータ通信を行っているアプリがある場合はウイルスアプリの可能性が考えられます。

知らぬ間に違う画面が表示されている

目を離しているうちに見覚えのない画面が表示されている場合は、iPhoneが遠隔操作されている可能性があります。

傾向としては、5分間ほど操作をしていない場合、夜間を狙って遠隔操作をするケースが多いようです。他にも再起動を繰り返して不正通信を行うケースもあるようですが、こちらはiPhoneの故障でも同様の症状が出るため、まずは修理業者に相談した方が良いでしょう。

動きが遅い&バッテリー消耗が激しい

購入からまだ日が浅いにも関わらず、iPhoneの動きが遅い&バッテリー消耗が激しい場合は、ウイルスに感染している可能性が考えられます。

先ほども言ったとおり、ウイルスアプリは膨大なデータ通信や複雑な動きをすることから、iPhoneに大きな負荷を掛けます。それがiPhoneの動作やバッテリー消費にそのまま影響します。

ただし、長期間使っているiPhoneであったり、新品でも初期不良の製品があることから、故障の線も疑った方が良いでしょう。

iPhoneのウイルス対策方法

iPhoneのウイルス対策方法は次のとおりです。

  • セキュリティアプリを導入する
  • 最新バージョンのiOSを維持する
  • 怪しいサイトにアクセスしない
  • iPhoneを脱獄しない

iPhoneにはウイルス除去機能がないため、ウイルスに感染してしまうとその後大変です。ですので、ウイルスに感染しないように対策を心掛けることが重要です。

セキュリティアプリを導入する

最も手っ取り早いのは、セキュリティアプリの導入です。

セキュリティアプリを入れることで大きく変わるのが、ネットサーフィンの安全性。例えば、悪意のあるサイトにアクセスした際に、不正アプリの自動ダウンロードをブロックしたり、怪しいサイトを表示する前に警告が出たりなど、ウイルス感染を未然に防ぐことができます。

一方で、セキュリティアプリ自体が重いというデメリットもあります。これについては、iPhoneの操作性を優先するか、安全性を優先するかのトレードオフになります。

最新バージョンのiOSを維持する

誰でもできるウイルス対策が、iOSを最新バージョンに維持することです。

ウイルスはシステムの脆弱性を狙って侵入するものが多いという傾向があります。したがって、iOSを常に最新バージョンに維持しておくだけでリスク回避に繋がります。

ちなみにアップデート内容にはセキュリティ向上に関するものが多く見受けられます。これは常に新しいウイルスが生まれるからであり、ウイルス製作者とAppleの熾烈な戦いが裏で起きているためです。

怪しいサイトにアクセスしない

怪しいサイトにはアクセスしないようにしましょう。

特にコンテンツの無断転載を含む、違法性の高いサイトや海外サイトは危険性が非常に高いと言えます。他にも「ウイルスに感染しています」等のポップアップが表示するフィッシング詐欺など、ウイルス以外にも様々なリスクがありますので注意しましょう。

iPhoneを脱獄しない

iPhoneを脱獄させると、著しくセキュリティ面が低下します。

脱獄後のiPhoneは本来使用できないアプリが使えるようになったりもしますが、こういったアプリはAppleの審査を受けていないものになります。また必然的に公式のiOSアップデートも使えなくなることから、これまで防げていたウイルスにも対応できなくなります。

iPhoneがウイルス感染した時の対処法

iPhoneがウイルス感染した時の対処法は次のとおりです。

  • iPhoneを初期化する
  • スマホ修理店に依頼する

ウイルスに感染しないように対策することが重要ですが、知らぬ間に感染してしまった場合もあるかと思います。ここでは、その際の対処法について解説します。

iPhoneを初期化する

ウイルスに感染してしまった場合に有効なのが、iPhoneの初期化です。

iPhoneを工場出荷状態に戻すことで、ウイルスアプリそのものや不正に動くソフトウェアを削除することができます。ただし、バックアップには注意が必要です。

従来の方法でバックアップを取った場合、そのバックアップデータにウイルスデータが残る可能性もあります。そのため手間は掛かりますが、パソコンに画像を移すなど手動によるデータのバックアップを行った上で初期化を行いましょう。

スマホ修理店に依頼する

スマホ修理店に検査を依頼するのも1つの手です。

iPhoneの動きが遅い原因がウイルスなのか、端末の故障なのかを特定することができる他、場合によってはウイルスを除去できる可能性もあります。

原因がウイルスにせよ、故障にせよ、自己判断が難しい点を考えると目利きのある有識者に判断を仰ぐことで適切な対処方法を取ることができます。

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2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。

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