【Panasonic Lumix DMC-CM10】珍しいデジカメスマホのバッテリー交換修理！

スマホスピタル関内店では様々な端末の修理を承っております！

今回は珍しい「コンパクトデジタルカメラスマホ」のバッテリー交換を承りました！

それはPanasonicのLumix DMC-CM10になります！

非常に珍しい機種で、カテゴリー的には「スマートフォン」ではなく「カメラ」扱いになります。

その為、パーツの保有期間が7年から5年へと短くなっているそうです。

お客様曰く、メーカーサポートも終了しているらしく、ご相談を頂きました。

バッテリーもお客様が海外から取り寄せたそうです。

ご相談頂いた際にバッテリー破棄の手順が書かれた紙を見せていただきました。

画面から分解していくのですが、ここがリスクとなります。

殆どの端末が画面を粘着テープで固定しています。

経年劣化で粘着テープが固着してしまっていると画面割れや液晶破損のリスクがあるのです。

稀少な端末なので、お客様とご相談させて頂き着手致しました。

☆修理過程☆

①画面を外す

じつはこちらの端末、ネット上のどこにも修理過程が載っておりません。

恐らく世界初の投稿になると思います・・・。

一応細かくは書いていきますが、参考にされる際は充分にご注意ください。

まずは画面から取り外していきます。

画面は粘着テープで固定されているので、ヒートガンやホットシートなどで温めていきます。

次に、画面とフレームの隙間にトランプなどを挿しこみ、少しずつ粘着テープを切っていきます。

挿しこみ過ぎると液晶を破損させてしまいます。

また、そうなった際の修復は不可能です。

画面の取り外しがこの作業の最大の難関です。

ここで脱落される方が多いかもしれません・・・。

さて、外周の粘着テープを剥がせたら画面を取り外します。

画面は本体基盤とコネクタで接続されているだけです。

プラスチックのヘラなどで取り外します。

➁黒い枠を外す

ここまで来たら修理の山は越えました。

フレームに付いている黒い絶縁シートを外します。

すると６つのネジがあるのでそれぞれ外していきます。

次にフレームの上の黒い枠が取り外し可能となります。

ネジ止め以外の外周部分はヒンジで付いているので、折らないように取り外します。

③基板を取り外しバッテリーへアクセス

黒い枠を取り外すと、基板が見えます。

しかしバッテリーは基板の下・・・基盤を取り外していきます。

基板を取り外すために説明書に書いてあるコネクタを抜きます。

基板を少しずつ浮かして取り外していきます。

上部にUSB mini-Bのコネクタがあり引っ掛かります。

優しく基板の下を持ち上げ、上部を引く形で分解していきます。

やっとバッテリーにたどり着きました・・・

が、これで終わりではありません。

バッテリー下部にスピーカーユニットを包むパーツが付いています。

これがバッテリーのストッパーとなっておりますので外します。

といっても難しくなく、持ち上げてあげれば簡単に取れます。

④元に戻す

あとは新品のバッテリーと交換して戻していくだけです。

やった手順の逆をすればよいのですが、基板を戻すときだけ注意です。

基板をフレームにはめ込むとき、筈時に抜いたケーブルがひっかかってうまく戻せない場合があります。

そのような際は無理に押し込まず、必ず引っかかる原因を探しましょう。

画面を付けるだけの段階になったら、黒い枠を綺麗にしていきましょう。

粘着テープが残ったまま画面を付けると画面浮きの原因となります。

せっかくここまで修理したのに最後の詰めの甘さで台無しになります。

横着せずにきちんと綺麗にして、新しい何着テープで画面を固定しましょう。

以上で作業は終了です。

動作確認も問題なく、お客様へお返しいたしました。

☆稀少端末の修理関して☆

スマホスピタル関内店では「パーツ入手が可能であれば」どんな修理でも対応しております。

iPhoneやXperiaなど多くの機種では個人修理も可能です。

また、その方法もネット上に載っている場合が多いです。

しかし今回のような修理事例の少ない端末は、経験と知識の差が改善率に繋がってまいります。

個人修理が不安な際は、お気軽にスマホスピタル関内店へご来店頂ければ幸いです。

もちろん機種ごとに対応不可、そもそも分解不可のものなどもございますので、ご相談させて頂きます。

皆様のご来店をお待ちしております。