充電ができなくなったiPhone Xのドックコネクター修理

iPhone Xのドックコネクター修理

Contents

• 1 iPhone Xのドックコネクター修理
  • 1.1 【修理前の状態確認】
  • 1.2 【部品の交換手順】
  • 1.3 【修理後の状態】
  • 1.4 【iPhoneの修理はスマホスピタルまで】

今回お持ち込みいただいた端末はiPhone Xです。
Appleから2017年発売されたスマートフォンです。

【修理前の状態確認】

以前から充電ケーブルを差しても反応しないことがあったそうですが、
最近ではほとんど反応しなくなったとのことで修理にいらっしゃいました。
それでは、修理前に端末の状態を確認しましょう。

画面の下部と右上に残像、いわゆる画面焼けが発生しています。
この現象については、修理は不要とのことでした。
ドックコネクターを清掃した後で、再度充電ケーブルを差しても改善しませんでした。
ドックコネクターの故障です。
状態を確認できたので早速分解していきましょう。

【部品の交換手順】

この端末は画面から分解していきます。
ヒートマットで背面を温めて粘着剤を弱らせてから画面を吸盤で持ち上げ、隙間にピックを差し込みます。
ピックをスライドさせて粘着剤を切り取り、画面が外れたら、
画面が右側に倒れてケーブルが切れないように立て掛けます。

この状態でケーブルカバーをネジで外してからケーブルを抜き、画面を取り外します。

画面を取り外せました。
部品交換を進める前に、一度ドックコネクターを仮付けして、
このまま部品交換を行って改善するか確認します。

画面右上を確認すると、正常に充電できていることを確認できました。
部品交換で改善することが確認できたので、このまま部品交換を進めていきます。

この端末は、ドックコネクターのケーブルがバッテリーの下を通っているので、バッテリーを取り外す必要があります。
iPhoneの他の大抵の機種は、バッテリーを取り外さなくてもドックコネクターを交換することができますが、
バッテリーを取り外した方が作業がやりやすくなります。
バッテリーを取り外すために、再度背面をヒートマットで温めて、バッテリーの粘着剤を弱らせます。
バッテリーの横の隙間から無水エタノールを注入して、さらに粘着剤を弱らせます。
背面の無線充電用のコイルを傷付けないようにヘラで慎重にバッテリーを剥がしていきます。

バッテリーを取り外せました。
続いて、ドックコネクターの上にあるスピーカー、バイブレーターを外していきます。
ドックコネクター周辺はネジの種類や配置が複雑なので、再度組み上げる際に間違えないように注意が必要です。

スピーカーとバイブレーターを取り外しました。
ですが、まだドックコネクターが完全には見えないので、
続いてバックカメラと基板を取り外します。

バックカメラと基板を取り外しました。
これでようやくドックコネクターの姿が完全に見えるようになりました。
３度目になりますが、ヒートマットで背面を温めてドックコネクターの粘着剤を弱めます。
ドックコネクターを剥がす際に、千切らないようにゆっくり剥がしていきます。

ドックコネクターを取り外せました。
ここから新しいドックコネクターを装着して、
端末を元の状態に戻して修理は完了です。

【修理後の状態】

修理後は正常に充電できることを確認いたしました。

【iPhoneの修理はスマホスピタルまで】

今回のドックコネクターの交換に掛かった時間は90分ほどでした。
ドックコネクターの修理は工程が非常に多いので、機種によっては時間が掛かります。
ご来店の時間によっては、即日修理ができないことがあるので、ご注意ください。
当店ではご予約の方が優先になるため電話予約、WEB予約していただきご来店頂く事をおすすめ致します。
なにか分からない事があればスマホスピタル天王寺ミオ店にご連絡ください。