Switchが発煙！？一体何が原因なの？[ショート？]

今回ご紹介するのは、我々にとって身近なゲーム機「Switch」が発煙した事例のご紹介です。

Switchの有機ELモデルが発売されてから結構な月日が流れましたね。
やはり価格差もあって、通常版のSwitchを選ばれる方も多い様子です。

また、購入するよりも安価なこともあって、修理のご相談を日々頂きます。
今回ご紹介させて頂く例は、そんなSwitchの修理依頼になっています。

Switchのレールが反応しない？

ご依頼内容としましては、
「ジョイコンを本体に挿しても上手く反応しない」
というものでした。

ジョイコンを挿しても反応が見られない場合には、
基本的に本体側のレールか、もしくはジョイコン側のレールに不具合が生じている可能性が高いのです。

これらを確認する際には別のジョイコンを差して確認をとりますが、
全く反応は見られず。

本体側のレールがおかしいと判断し、確認後即分解しました。

緊急事態発生。Switchが発煙

しかし、今回の場合はそのまま放置しているだけでもどちらが原因なのかは明らかになったことでしょう。
分解しておいてよかったと心から思ったのですが、
再度動作の確認をしようと電源を点けたところ、対象の部位から、Switchが発煙したのです。

幸いにも煙は直ぐに収まりましたが、確認をしたところこのような状態に……。

さて、こちらはご依頼があった左側のレールに直結したケーブルになっています。
黒く焦げてしまっているのが分かるかと思います。
通電するだけでこのようなことが起きるのは考え辛いため、原因を探ることに。

本体レールを分解し、内部に入った端子を見てみると答えが見えました。
端子部も黒く焦げてしまっています。
恐らくこの焦げが今回発煙した大元の原因でしょう。
この焦げが影響して発煙したと考えられます。

対象の部位を交換したので、これで問題なくまた使用することができると思われます。
……と言いたいところですが、左がこのような状態なら、右はどうなのでしょう。

念のため確認をさせて頂きました。

端子部を見てみると、こちらも端子に変色が見られています。
おまけに、ケーブルの一部が黒く変色しています。これも焦げでしょう。

こちらもそのままにしておいたら、恐らく同じように発煙が起きていたかもしれません。
発煙発火は大変危険ですし、そのままにしておいて直るものでもありません。

両方のレール・ケーブルを交換することで対応いたしました。

元々ご相談を頂いていた読み込まない不具合についても改善が見られました。
完全にレール部の破損が原因だったようです。
水分の侵入や経年劣化によって起きうるものではあります。
しかしながら、ここまでの状態は初めて確認しました。

もしも煙が出ていたら

もしも差し込んでも反応が見られなくなりましたら、出来るだけお早めにご相談に来て頂ければ幸いです。
発煙が影響して発火が起きてしまったら大変です。

また、もしも煙が発生していると分かった際には、
出来ればまずは電源ボタンを１２秒間押して、完全に電源を落としてください。
最悪の事態を避けるためにも、ご留意頂ければと思います。

修理でお持ちいただく際にはSwitch本体とジョイコンの一緒にお持ちください。

当店では郵送修理も受け付けております。
遠方にお住まいの方や、お忙しくてご来店が難しい方は是非ご活用ください。