初代iPod Touchのバッテリー交換で電源が入らない症状がデータそのまま改善！

今回は電源が入らなくなってしまった初代iPod Touchの修理ご依頼を頂きました。

今回お持ち頂いた初代iPod Touchは数年放置されていたようで…

完全に電源が入らなくなってしまっていました。

リチウムイオン電池は電池が全くない状態で放置していても徐々に劣化が進みます。

最終的に今回のように電源が入らなくなってしまいます。

スマホスピタル町田なら初代iPod Touchだろうと修理可能なのでぜひお任せください！

初代iPod Touchは背面パネルから剥がしていきます。

この背面パネルを剥がす作業が厄介です。

iPod Classicや初代iPod Touchは、通常分解できるような構造ではありません。

背面パネルにツメが複数ついており、本体部分をがっちりと固定しています。

なので慣れない方が分解すると背面パネルが大きく変形します。

その点、当店の熟練スタッフはほとんどフレームを変形させることなく分解できますのでご安心ください！

初代iPod Touchバッテリー交換

【使用する工具】

クラフトナイフ(平刃)

はんだ小手

ヘラ

①背面パネルを剥がす

それでは早速分解していきます。

背面パネルと本体部分の間にクラフトナイフを挿します。

ツメ部分を把握しているのでツメを綺麗に外しながら…

背面パネルを少しずつ浮かせます。

片側の側面と上部のツメを外せたら…

このように持ち上げてもう片方の側面のツメも外します。

するとこのように本体部分を浮かせることが出来ました。

これで背面パネルをほとんど変形させることなく本体部分を取り出すことが出来ました！

②バッテリーを取り出す

初代iPod Touchのバッテリーコネクタは本体下部についています。

コネクタタイプではなくはんだで基板に接続されています。

はんだ小手での作業が必須です。

しかもただはんだで接続されているだけでなく…

蝋のようなもので固定されています。

まずはこの蝋を剥がす必要があります。

当店ではクラフトナイフを使って剥がしています。

基板を傷つけないよう注意が必要です。

はんだ部分が剥き出しになったら…

はんだ小手を使ってバッテリーコネクタを外します。

はんだを少し足してはんだ小手を当てると…

この通りバッテリーコネクタを外せました。

バッテリーを付ける際はしっかりと元の色通り上から黒→赤→白の順番で付けなければなりません。

順番を忘れないよう注意です。

白のコネクタと同じように、赤のコネクタもはんだ小手を使って外します。

ピンセットで引っ張って退避させ、黒のコネクタも同じようにはんだ小手を使って…

基板から外します。

これでバッテリーの接点3か所を外すことが出来ました！

③バッテリーを取り出す

バッテリーコネクタを外せたら次はバッテリーを取り出す作業です。

初代iPod Touchにはバッテリー固定シールが付いています。

ただこのシールは非常に固く、とても引っ張ることが出来ません。

当店ではこのようにヘラを使ってバッテリーを持ち上げるようにして粘着を剥がしています。

反対側も同じように粘着を剥がします。

ある程度粘着を剥がせたら…

バッテリーを持ち上げます。

かなり強力に接着されているので、持ち上げる際に本体を曲げてしまわないよう注意が必要です。

この通り、バッテリーを取り出すことが出来ました！

ちなみに、バッテリーは計3か所の粘着で本体フレームに固定されています。

④新品のバッテリーを接続する

古いバッテリーを取り出せたら新品のバッテリーを基板に接続します。

3本のケーブルを元の色の順番通りに基板に接続します。

はんだ小手を使って…

この通り接続が完了しました！

言うまでもなく、隣のはんだとくっついてしまわないよう注意が必要です。

新品のバッテリーが接続出来たら動作確認を行います。

充電器を接続すると…

リンゴマークが出てきました！

しっかりと反応しています！

そのまま見守っていると…

無事ホーム画面まで進んで操作できるようになりました！

本体内部のデータは全てそのままの状態で残っているようです！

後は背面パネルを本体フレームに付けて修理完了です！

今回の様に、電源が入らなくなってしまった古い端末も、バッテリー交換することで改善する例は多いです。

スマホスピタル町田なら10年以上前の機種でも修理出来ますので、同様の症状でお困りの際はいつでもご相談くださいませ！