【iPhoneを洗濯しても復旧成功】基板洗浄＋画面交換でデータそのまま復活！

iPhoneXを洗濯機で洗ってしまって全く電源が入らなくなってしまったということで修理のご相談を頂きました！

実は洗濯機でiPhoneを洗ってしまう方って意外と多いんです。

この前、機種変更したばかりなのに、iPhoneを洗濯してしまいました。会社携帯から鳴らすと洗濯中のガタンゴトンの奥に着信音が。。。ジップロック除湿剤で復活させようと格闘中。　もう5万払いたくない。。。

— hi-chang (@3to2de5) August 4, 2020

ポケットやカバンに入れたまま無意識に洗濯機に入れてしまいそのまま回してしまう…想像しただけでゾッとしますよね…。

ただ、洗濯してしまってiPhoneが復旧する例も多いのでどうか諦めないでください！

今回は洗濯してしまったiPhoneXが復旧するまでの作業をご紹介いたします！

まずはSIMカードを抜き取ります。

iPhoneなら購入時に箱の中に入っているSIMピンを使ってSIMカードを取り出すことが出来ます。

本体が復旧してもSIMカードが錆びてしまっていたら電波を掴むことが出来ません。

幸いにも今回はSIMカードはとてもきれいなので、読み込みに関しては問題なさそうです。

多少水は付いていましたが、水浸しというわけではありませんでした。

本体下の星ねじ2本を外します。

iPhoneXは耐水仕様なのですが、従来の機種と比べると分解するのが多少難しくなりました。

画面パーツが本体により深くはまっており、へらを奥までぐっと入れなければ画面を浮かせられません。

画面を本体の間に強力な粘着も付いているので、慣れてないと画面を剥がす際にガラスを割ってしまいます。

当店のスタッフはもう数えきれないほど分解しているのでどうかご安心ください。

画面を開いてみると…

この通り、本体内部に水が入ってしまっているのがお分かり頂けるかと思います。

画面の内側に付いている水没確認シールも白から赤に反応しています。

ただ、洗濯したという割には水は少ない印象です。

さすが耐水だけあって、本体内に水が入りにくい構造のようですね。

基板を取り出して洗浄作業を行いたいので、バラバラに分解していきます！

まずは基板上部の銀板を剥がす作業です。

銀板にはY0.6という特殊ネジが5本付いています。

このネジは非常に潰れやすいです。

1本1本慎重に回して外します。

5本のネジを外すとこの通り銀板を外すことが出来ました。

銀板を剥がすとその下には無数のコネクタが付いています。

iPhoneXは従来のiPhoneより基板が小さいのですが、その分コネクタが密集しているように見えます。

・インカメラ

・アウトカメラ

・充電口

・ワイヤレス充電

・アンテナ

・FaceIDセンサー

・画面

・電源ボタン/フラッシュ

・音量ボタン/マナースイッチ

など、全てのコネクタを外します。

画面パーツを取り出し、基板を止めているプラスネジ3本を外します。

基板を取り出すのですが、この際にケーブルをひっかけて断線させないように注意しないといけません。

基板を取り出したらまずは接点洗浄剤を使って目に見える箇所のクリーニングを行います。

腐食がひどい端末に関しては綿棒や毛先の柔らかいブラシを使って細部までクリーニングします。

今回は腐食はほぼない状態だったので、そのまま超音波洗浄機に入れます。

洗浄後は基板と本体内部に温風を当てて徹底乾燥させます。

基板を本体に戻して全て組み上げてみたのですが、全く反応がありませんでした…。

そこで画面パーツを仮付けしてみると…

無事表示されてタッチ操作も行うことが出来ます！

どうやら水没によって画面パーツが壊れてしまったようです。

お客様に修理代金や今後起こりえる故障を説明し、画面を交換してお返しすることになりました！

当然、本体内部のデータは全て残っている状態です。

これで洗濯してしまったiPhoneXの復旧作業は完了です！

スマホスピタル町田では今回のように、様々な状態のiPhoneの修理ご依頼を頂いてきました。

当店の水没復旧率はパーツ交換まですると7割ほどでして、非常に高い復旧率を誇っています。

さらに、もし仮に基板洗浄やパーツ交換で復旧しなかったとしても、基板修理まで進めることが出来ます！

お持ちのiPhoneが水没してしまった、他店で復旧不可と診断されてしまったとお困りでしたら、ぜひ修理実績豊富なスマホスピタル町田へお任せくださいませ！