XperiaXperformanceバッテリー膨張　原因と対策、そして修理例をご紹介

本日の修理はパンパンに膨らんだバッテリーの交換修理です。
修理端末はSonyから2016年に発売されている「Xperia X Performance」となります。
XperiaシリーズはSonyから発売されており、今でも最新機種が出続けているほど根強い人気があります。
多くの方がご利用されており、Xperiaの昔の端末から最新の端末まで修理ご依頼をいただく機種です。

本日のバッテリー膨張ですが、Xperiaだけに出るのではなく、どの機種でも起こりうることとなります。
原因としては、バッテリーの劣化がもたらす目に見えてわかるバッテリー劣化の症状となります。
発売から4年の年月が経っているのでバッテリーはどうしても劣化してしまいます。
バッテリーの交換目安として、充電回数が約500回ほどと言われる機種が多いです。
充電の頻度にもよりますが、一日一回充電を行うと考えても一年で365回は充電することになります。
これが4年となると1460回となるので、この回数を見ていただければバッテリーが劣化してしまうのもご納得していただけると思います。

バッテリーを弱らせてしまう要因は他にも多数あります。
いくつかご紹介させていただこうと思います。

・充電が100％になった後も充電をし続けている
これは過充電と言われるものになります。
バッテリーが溜まった後も電気を送り続けるとバッテリーの劣化へ繋がります。

・モバイルバッテリーの多用
市販されているモバイルバッテリーをよく使用される方もバッテリーの劣化が早く、最新の端末でも他の方より早くバッテリー交換にいらっしゃることが多いです。
また、ゲームなどをしながらの充電などで、基板自体を劣化させてしまうこともあるので、モバイルバッテリーの多用はあまりお勧めしておりません。
緊急時に使用されるくらいにしておくとバッテリーの劣化も遅らせることが出来るでしょう。

・ながら充電
モバイルバッテリーの部分でも記載しておりますが、ゲームをしながら充電したり、動画を見ながら充電したり、ネットをしながら充電したり、電話をしながら充電したり、このようにながら充電を行うとバッテリーの劣化を速めてしまいますので、こちらも控えられた方がバッテリーの寿命は長くなります。

・車でのシュガーソケット充電器での充電
これは結構されている方が多いのではないでしょうか？
車での充電は変換アダプターを使い、電圧を変改して充電を行います。
これは自宅で充電する際も同じではありますが、電圧が安定しにくいため、バッテリー自体を劣化させてしまう可能性があります。
こちらも緊急時以外はなるべく使用しない方がバッテリーの寿命を長く出来ると思います。

・完全放電
スマホ以外にも言えることですが、電源が切れた端末をそのまま放置しておくと、バッテリーがすっからかんになり、完全放電してしまいます。
完全放電をそのまま放置してしまうと、バッテリーに電気が補充されなくなり、電源が入らないなどの不具合に繋がったりします。
スマホを放置する場合は50％～70％充電した後に放置するようにするといいかと思われます。

・水濡れ
これはバッテリーと言うより、端末に対してもですが。
スマホは精密機械となる為、水分や水濡れは天敵となります。
水回りでの使用はお控えください。

ざっと出してもこれだけの内容が出てきます。
他にもバッテリー劣化を速めてしまうことはあると思いますが、上記に書いた内容をなるべく行わないようにするだけで全然変わってくるはずです。
是非試されてみてください。

それでは少し長くなりましたが、本日の修理をご紹介させていただこうと思います。
修理前の画像がこちらとなります。

バッテリーが膨らんでしまっており、背面パネルが浮いてしまっています。
背面パネルは強い粘着で本体とくっついているので、それを剥がしてしまうほど膨張していると言うことです。
バッテリーが膨らんでしまう原因としては、劣化によりバッテリー内部にてガスが発生し、このガスが原因となりバッテリーの膨張へと繋がってきます。
膨張したバッテリーをそのままにしていると他の箇所の故障にも繋がってきます。
今回のお客様は幸いにもバックパネルが剥がれているだけだったのですが、中には画面側が浮いてしまい、画面破損をしてしまう方もいらっしゃいます。
また、バッテリー膨張をそのまま放置しておくと、何かの衝撃でバッテリーに負荷がかかった場合、最悪のケースとし爆発を考えられます。
バッテリー膨張はそのまま放置しておくと思わぬところで思わぬことが起きかねませんので、早めの修理を強くおススメ致します。

本日の方は画面側に何も問題がなかったので、修理前の動作確認を行い、修理に入らせていただきました。
修理前の動作確認では他の部品などに不具合は見られなかったので、今回はバッテリー交換修理だけで大丈夫と思われます。

Xperia XPerformanceバッテリーは背面より分解し、交換へと繋がっていきます。
今回バッテリーの膨張により背面が浮いている状態でしたので、背面パネルは比較的スムーズに取り外すことが出来ました。
通常、背面パネルは強い粘着でくっついており、簡単には剥がれないようになっています。

背面パネルを取り外したら、次に基板を覆っているカバーを取り外します。
ネジが数ヵ所あるのでネジを取り外し、黒いカバーを外します。
その後、バッテリーのコネクトを基板から取り外し、各パーツのコネクトを取り外し、基板を取り外します。
基板まで取り外し終えたら、バッテリーを取り外していきます。

バッテリーは二本の粘着テープにより本体にくっついています。
バッテリーの下から出ている黒いテープを引き抜くとバッテリーが取り外せるようになります。
バッテリーのテープは非常に切れやすいので、取り外す際は注意しなくてはいけません。

古いバッテリーを取り外せたら、新しいバッテリーを仮で装着し一度組み上げます。
電源が入る事を確認し、バッテリーの溜まりまで確認出来たら、新しいバッテリーを本付けし、すべてを組み上げ終了となります。
修理後の画像がこちらです。

修理前は膨張により、浮いていた背面もこのようにキレイに収まる事が出来ました。
修理後も動作確認を行い、問題は見られず修理完了です。
お客様へご連絡し、引き取りに来ていただきました。
中のデータもそのままとのことで、お喜びいただけました。
スマホスピタル熊本店では、このようにandroid端末の修理も行っております。
他店様で断られてしまった機種・端末でも修理することが出来る場合があります。
android端末で修理をされたい方は是非一度スマホスピタル熊本店までお気軽にお問合せ下さいませ。

また、スマホスピタル熊本店ではコロナウイルス感染予防対策として郵送での受付修理も承っております。
外出を控えられている方、店舗まで来れない方でも修理可能となります。
こちらもお気軽にスマホスピタル熊本店までお問合せ下さいませ。