画面が全く映らなくなってしまったiPad Pro 12.9インチ(第4世代)の修理について。iTunesを起動した状態のPCなどに繋げば、画面が映らないだけかどうかの判断が可能です。

本日は、画面が真っ暗な状態のiPad Pro 12.9インチ(第4世代)の修理についてです。

画面が真っ暗な状態だと、次のようなことが原因と考えられます。

①起動自体しない。

主に充電口や充電器、充電ケーブルの破損による充電不良やバッテリーの劣化により電源が入らない場合と、基板側の故障により電源が入らない場合が考えられます。

②画面が映らない。

ソフトウェアの不良により、画面が映らない場合と画面部品の故障により画面が映らない場合が考えられます。

ソフトウェアの不良が原因である場合は、強制再起動をかけると症状が改善したりします。

今回はというと、店頭の正常な充電ケーブルを挿しても強制再起動をかけてみても症状が変わりませんでしたが、iTunesに起動させたPCに繋ぐと『iPad上の情報にアクセスするのを許可しますか？』というようなメッセージが表示された。

iPad自体は起動しているようですね。

となると、画面部品の故障により、画面が真っ暗になっているだけの可能性が濃厚ですね。

部品の手配に1～2日ほどお待ち頂き、画面を交換して動作確認をしていきましょう。

では、実際の作業工程です。

まずは、画面部品の取り外しからです。

iPad…

特にProの12.9インチモデルは、画面のサイズがかなり大きいので、取り外し時の割れなどが怖い機種となります。

また、縁の部分が狭く、粘着テープの切り離し作業を慎重に行わないと余計な箇所まで断線させてしまったりしかねないため、加熱マットやヒートガンで画面周辺を十分に温めてから作業するのが吉。

ただし、熱し過ぎると基板側や画面部品にダメージが出ることもあるので、その点にも注意する必要がございます。

画面部品を固定する粘着テープを何とか切り離すことが出来たら、次はフロントのセンサーケーブルの取り外しです。

ケーブルの長さが短く、余裕はほとんどありませんので、断線させないように注意して作業する必要があります。

こちらを外せたら、ようやく画面部品を開閉させることが出来るので、バッテリーの接続を解除してやってから画面部品を取り外します。

後は、古い画面部品から新しい画面部品へフロントのセンサーケーブルと一部コネクタを移植して、元通りに組み立て直して動作確認となります。

…無事、画面が映り、タッチやFace idなどの機能にも問題なさそうです。

これにて修理完了となります。

当店では、iPadの一部機種のタッチパネルやバッテリーの在庫がない訳でもないのですが、修理をするには部品の取り寄せが必要になることも多いです。

お預かりしている時間を出来るだけ短くされたい場合や一度の来店で修理・返却までをしてしまいたい場合などには、事前にお問い合わせのうえでご来店して頂けましたらと思います。

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