充電が出来なくなってしまったiPhoneXの修理。考えられる原因とその対処方について

本日は、充電が出来なくなってしまったiPhoneXの修理についてです。

iPhoneの充電が出来なくなってしまう原因としては、次のようなことが考えられます。

①充電ケーブルの断線や充電器の不良

②ドックコネクター部分に詰まったホコリなどが原因の接触不良

➂ドックコネクター部品の破損

④バッテリーの劣化

⑤基板上のICチップやコンデンサなどの電子部品の故障

①に関してはご自身でも簡単に確認が可能かと思いますので、まず最初に他のケーブルや充電器を使用してみて頂ければと思います。

②に関しては、ご自身で掃除をしてみても良いかもしれませんが、あまり力を入れすぎると逆にドックコネクター部品が破損してしまう恐れもあるので、ご心配な場合は店頭にお持ち込み頂いた方が良いかもしれませんね。

なお、ご自身でしてみるという方は、必ず電源を切った状態で掃除をするようにしましょう。

➂の場合は、ドックコネクター部品の交換で修理が可能ですが、iPhone8以降の機種であれば、ワイヤレス充電で対応するということも出来ない訳ではありません。

まぁ、専用の充電器の用意や充電スピードの遅さなどを考えると、少々面倒に感じるかもしれませんけどね。

④が原因の場合は、設定画面から確認できるバッテリーの最大容量が結構少なくなってきているかと思われます。

電源が入る状態であれば、原因の絞り込みが出来るのですが、既に電源が入らず確認が出来ないパターンも少なくないですね。

⑤は、経年劣化に加えて落ちた衝撃で基板上の微小な電子部品が取れてしまったりなどですかね。

ほとんどは①～④のいずれかですが、基板側に問題があるということもない訳でもございません。

流石に基板修理ともなると、修理費用が高額になってしまいますし、修理後の動作の保証も難しいですので、電源が入るのであれば、バックアップを取って機種変更をした方が良いかもしれませんね。

今回はというと、➂が原因の充電不良でした。

充電ケーブルが奥まで刺さりきらないので、ドックコネクター内部のホコリなどのゴミが原因かと思われたのですが、こちらを取り除いても充電はされず。

電源OFFの状態から充電ケーブルを挿せば電源は入るんですけどね…。

恐らく、瞬間的に電気が流れていたりするけれども、途切れ途切れだったりするので、充電までは出来ないといったところでしょうかね。

後はドックコネクター部品を交換してみるしか無さそうですね。

ということで、早速交換作業の方へと移っていきましょう。

まずは、本体下部の特殊ネジを取り外して、画面を固定している粘着テープの取り外し、バッテリーの接続を解除してから、画面を取り外すところまでです。

吸盤やヘラを用いて、画面を浮き上がらせて、本体と画面部品との間にプラスチック製のピックなどを挟んで粘着テープを切り離していきます。

画面が浮き上がりづらい場合には、画面周辺を加熱マットやヒートガンで温めてやると作業がしやすくなりますが、画面部品を熱し過ぎると逆に表示不良などの原因にもなるので、温め過ぎにも注意が必要です。

画面が外れたら、ドックコネクター部品を取り外すために、この部品の上に配置されている部品の取り外しです。

完全に取り外す必要のある部品は、バイブレーターとラウドスピーカー、バッテリーに留め具の部品くらいですが、使用されているネジの種類や長さが異なるので、組み立て時に間違えないようにしましょう。

各部品と基板を取り外せるようになったら、基板の下を這わせてあるドックコネクター部品を交換して元通りに組み立て直して、動作確認となります。

…無事、充電が出来るようになり、バッテリーの充電が溜まっていくのも確認が出来ましたので、これにて修理完了です。

iPhoneの充電口部品の交換は、分解箇所が非常に多いので、修理には少々お時間がかかってしまうところです。

とはいえ、40～60分ほどあれば、修理は可能なところですので、ご来店のタイミングや在庫状況にもよりますが即日修理も可能です。

気になる方はお気軽にご相談して頂けましたらと思います。

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