バッテリーの劣化により、リンゴループに陥ってしまったiPad　Pro 12.9インチ(第1世代)の修理について

本日は、リンゴループに陥ってしまったiPad　Pro 12.9インチ(第1世代)の修理についてです。

何度か起動していると稀に暗証番号の入力画面まで進むとのことですが、バッテリーの充電も1％から増えないとのことでしたので、バッテリーの劣化が原因の可能性が濃厚ですね。

とはいえ、OSや他の部品の故障が原因の可能性もない訳ではありません。

ひとまず、バッテリーを交換して動作を確認させて頂きました。

まずは画面の取り外しからです。

画面は強力な接着剤で固定されていることに加え、画面自体もかなり大きいので取り外しは非常に難しいです。

画面にひび割れなどある場合は、割れが広がったり、最悪画面自体が使用出来なくなってしまう恐れもございます。

画面割れはあるけれど、使用が出来る端末のバッテリー交換のご依頼を考えている際には、画面も交換する必要が出てくる可能性がある旨、あらかじめご承知おき頂けましたらと思います。

画面を固定している接着剤が外せたら、バッテリーの接続を解除してから、画面を取り外しを行います。

バッテリーの接続の解除までは、画面を多少持ち上げながら作業が必要となりますが、開き過ぎると画面が破損してしまう恐れがあるので、要注意なところですね。

出来る限り開き過ぎないようにしつつ、バッテリーと基板の間に非伝導体を挟んで、バッテリー接続を解除します。

画面が取り外せたら、基板を持ち上げられるように基板に繋がっているケーブルやコネクタを取り外します。

後はバッテリーを固定している粘着テープを外して、バッテリーの交換です。

交換が終われば、後は元通りに組み立て直して、動作確認。

…無事電源が入り、暗証番号の入力画面まで進みました。

バッテリーの充電も溜まるのを確認出来ましたので、これにて修理完了です。

iPadの修理に関しては、部品の在庫がないものも多いので、部品の取り寄せが必要となることも多いです。

ただ、取り寄せさえ済めば、基本的には即日で修理対応可能ですので、事前にお問い合わせ頂き、必要部品を手配の後、ご来店して頂けましたらと思います。

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