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水没復旧修理

スマホスピタルアル・プラザ小松

画面割れ+水没により電源が入らなくなってしまったiPhone8の水没復旧作業

本日は、水没により電源が入らなくなってしまったiPhone8の修理についてです。

水没前に既に画面が割れていたとのことでしたので、まず画面は間違いなく交換になるでしょうね。

後は、水没の程度によって、内部基盤の洗浄を行うかどうかですね。

内部に濡れた跡がないようであれば、敢えて洗浄まで行う必要はありません。

むしろ、洗浄作業は超音波洗浄機にかけて、基盤内部に混入してしまったであろう不純物を取り除くための作業となりますが、少なからず基板に負担を与えてしまう作業でもあるので、症状が悪化する可能性も無いわけではありません。

ということで、まずは分解して、iPhone内部の状況を確認していきます。

まずは、本体下部の特殊ネジを外して、画面を固定している粘着テープの取り外しです。

今回は水没機のため、粘着テープが濡れて粘着力がかなり弱っておりました。

粘着テープの取り外しは楽で良いのですが、その分内部に浸水してしまっている可能性も少なくはないので、あまり良い状況ではありませんね。

画面の粘着テープが切り離せたら、バッテリーの接続を真っ先に解除。

水没跡からショートしてしまって、他の部品を破損してしまう恐れもあるので、水没機は出来るだけ早くバッテリーの接続の解除まででもしてしまいたいところですね。

バッテリーの接続が無事解除出来たら、内部水没状況を確認していきます。

基盤上部のネジやそのネジに接している画面の裏側付近がサビてしまっていますし、赤い水没マークも出てきてしまっております。

このまま画面交換だけでも電源は入るかもしれませんが、サビが広がらないようにするためにも洗浄作業はしておきたいところですね。

ということで、基板を取り外してしまいます。

simトレイを抜き出して、バックカメラやドックコネクターやワイヤレス充電のケーブルなどを全て外していき、基板を取り外します。

一部、隠しネジがあったり、ネジの種類や長さがまちまちだったりするので、外し忘れやネジの箇所の混同がないように注意して作業します。

基板が外れたら、工業用精製水を用いて、超音波洗浄機にかけていきます。

数分洗浄機にかけたら、基板を取り出し、表面の水分をエアダスターで吹き飛ばして、完全に乾燥するまで2時間程待ちます。

営業時間の問題で翌日…

完全に乾燥した基板を元に戻して、割れていた画面も新しい画面に交換して、動作確認です。

電源が入り、抜いてあったsimカードが必要な機能以外については、一通り問題はなさそうです。

ひとまずはこれにて修理完了です。

水没機は、不良個所の部品を交換した後に他の部分の不具合が出たり、基板側の部品が駄目になってしまったりといったことも有り得るので、残念ながら修理後の保証は一切つきません。

起動するようになった後は真っ先にバックアップを取るようにして頂き、出来れば早めに代替機を用意するようにして頂ければと思います。

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