浴槽のお湯の中にぼちゃん。iPhone13 の水没復旧修理。

精密機器に水分は大敵です。

本日の修理は、iPhone13です。

今回修理にお持ち込みいただいたのはこちら。

iPhone13です。
入浴中に水没させてしまい、電源が入らなくなってしまった、とのことでした。
浴槽のお湯の中にうっかり落としてしまい、端末全体がお湯に完全に浸かってしまったようです。
最近のiPhoneは防水ということになっていますが、それも完全ではありません。
今回のような水没故障は珍しいものではなく、当店にも多くの水没したiPhoneが持ち込まれます。

それでは修理開始です。

今回の修理は、iPhone13の水没復旧作業です。
水没してしまった端末を完全に元の状態に戻すのは不可能に近いですので、基本的にはデータが取り出せるような状態まで持っていく修理となります。
まずは分解して、内部に入ってしまった水分の除去。

iPhone内部には、水分に反応して赤く変色するシールが貼ってあるので、水没した端末は非常にわかりやすいです。

また、外側をしっかり乾燥していても、水没から数時間〜数日の場合内部には意外と水が残っています。
水分を飛ばし終えたら、次は基盤に付着している不純物の除去です。
水没で電源が入らなくなっている場合基盤部分にサビや腐食が発生しているので、そういった不純物を可能な限り除去していきます。
基盤の不純物が除去できたら、組み立てて起動確認です。

今回は水濡れで画面も故障していたためそちらも交換が必要でしたが、なんとか内部のデータを取り出せるまで復旧させることができました。

水没故障は珍しいものではありません。

最近のスマートフォンには防水性能があるものが多いですが、それでも完全に水没故障が防げるというわけではありません。
メーカーから提示されている防水性能はあくまで限られた環境下での実験結果をもとにしたもので、日常生活ではその条件から外れることも多くあります。
防水性能を過信しすぎず、なるべく水回りでのスマートフォンの使用は控えるようにしましょう。

SO