放置は危険！iPhoneの画面浮きはバッテリーが原因かも《修理事例あり》

今回は、画面とフレームに隙間ができているiPhoneについてです。

「画面が浮いてきた」と、ご相談頂くことも多いこちらの症状。

実は、原因はバッテリーにあります。

iPhoneの画面が浮く理由は？

iPhoneに採用されているリチウムイオン電池の寿命は、2年程度と言われています。

バッテリーは劣化すると、【充電の減りが早い】【突然シャットダウンをする】などの症状があらわれます。

これらの症状は冬場に発症することが多いです。

また気温の高い夏場は、バッテリーの見た目に異変が起こるケースもあります。

リチウムイオン電池は劣化すると、内部にガスが発生して膨らみ始めます。

バッテリーが膨張すると、その上の画面を押し上げ始めるので【画面浮き】が生じるという訳なんですね。

バッテリーの膨張を放置すると？

バッテリーの膨張を放置すると、様々な故障に発展するリスクがあります。

• 水没…画面とフレームの隙間から、手汗・湿気など水分が侵入することで水没します。
• 画面故障…膨張したバッテリーに圧迫されて、画面が故障する可能性があります。
• 本体の発熱・発火…バッテリーに衝撃が加わることで、発熱や発火の恐れがあります。

その他にも内部故障に繋がるリスクがありますので、早急に修理が必要です。

iPhone11のバッテリー交換修理事例

それでは、今回ご相談いただいたiPhone11について見ていきましょう。

ご依頼主がiPhoneの画面浮きに気が付いたのは、1週間程前のことだったそうです。

最初は数ミリほどの隙間だったものが、本日完全に画面が浮き上がってしまったとのことでした。

修理の様子

横から確認すると一目瞭然、画面が浮いています。

iPhoneは充電口付近に2つネジがついており、それにより画面が固定されています。

しかし、上画像のiPhone11は、バッテリーの膨張にネジが耐え切れず壊れてしまっていました。

そのため画面を固定するものが無く、完全にフレームから剥離してしまっています。

分解すると、バッテリーがかなり膨らんでいます。

膨らんだバッテリーがを慎重に取り外し、新しいバッテリーに交換。

先ほどの膨らんだバッテリーに比べると、かなりスリムになりました。

バッテリー膨張による二次故障は見られなかったので、このまま元のパネルを付け直して完了です。

修理後

修理後は側面の隙間が無くなり、画面浮きが改善されました。

元々、膨張の他に突然シャットダウンしてしまうこともあったようですが、そちらも改善しています。

バッテリー膨張の際に絶対してはいけないこと

iPhoneの画面浮きが起こった時に絶対してはいけないのが、【画面とフレームをくっつけようとする】ことです。

接着剤やテープなどで、画面とフレームを固定するのは大変危険です。絶対におやめください。

また隙間を埋めようと、画面をギュウギュウと押さえつけるのも絶対にしてはいけません。

発火や発熱の危険があります。

特にカバンの中など気づかないうちに燃え始めると、本当に取り返しのつかないことになってしまいます。

大きな事故に発展する可能性もあるので、スマホの画面浮きを発見した場合は早急に修理店に相談してください。

まとめ

iPhoneのバッテリーは劣化すると、膨張するケースがあります。

さらに、膨張すると圧迫された画面が浮き上がりフレームに隙間ができます。

そのまま放置すると水没・画面故障・発火などの故障に繋がるため、早急に修理が必要です。

また画面とフレームの隙間を埋めようとすることで、発火事故が起こる可能性があります。

危険ですので絶対におやめください。

バッテリー膨張を発見したら修理店に相談しましょう。

スマホスピタル姫路キャスパ店では、スマホのバッテリー交換も即日修理いたします！

いつでもお気軽にご相談ください。