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スマートフォンが熱い「熱暴走」の原因や対処法&予防法 | スマホスピタル
普段、いつも通りに使用しているのにスマートフォンが熱くなると、故障したのではないかとびっくりしますよね。
なぜスマートフォンは熱くなってしまうのでしょうか。熱が発生する原因についてご説明します。
Contents
スマートフォンの熱暴走とは
熱暴走とは、スマートフォン本体が熱を持ち、動作に悪影響を与えている状態のことです。各アプリの動作が不安定になったり、タップやスワイプなど指の操作に対する反応がワンテンポ遅くなったりします。
反応が鈍くなるのは、セーフティ機能の作動による現象です。動作に異常が見られるだけで故障とはいえないケースが多いのが熱暴走の特徴です。
アプリを長時間使用しているとき、前触れなく強制終了した経験のある方もいるのではないでしょうか。アプリに原因がある場合もあれば、スマートフォンの熱暴走による機能制限や強制終了である可能性もあります。
スマートフォンが熱を持つ原因は?
スマートフォンの使用中に、段々と端末本体が熱くなってくるケースは珍しくありません。では、なぜスマートフォン本体が熱をもつようになるのか、主に8つの原因が挙げられます。
充電の仕方が問題
充電を頻繁に繰り返すと、バッテリーに過度な負担がかかり、バッテリーが熱を持ってしまいます。
充電が終わってからも充電ケーブルを外さずに、そのまま置き続けることもバッテリーに負担がかかります。
充電が完了したら、速やかにスマートフォン本体から充電ケーブルを外すようにしましょう。
すでにバッテリーが劣化している
バッテリーが劣化していると、充電できる量が減るのでおのずと充電する回数も増加します。結果、充電回数が増えることでまた劣化を進める悪循環になってしまいます。
負荷の高いアプリを使用している
GPSを使用する地図アプリや高画質のグラフィックが使用されているゲームアプリなど、負荷の高いアプリを使用することでスマートフォンのCPUに負荷をかけ、発熱の原因となります。複雑な処理や大容量のデータを扱うためです。地図アプリの使用やフルHDや4Kの動画視聴を長時間続けるのは注意が必要です。
他にもカメラアプリの動画撮影も負荷がかかります。これらのアプリを複数同時に起動していたりすると、スマートフォン内の処理動作が増え、バッテリーの負担も大きくなります。
スマートフォンを使用する場所の問題
長時間、暑い場所に置いていると、外部からの熱を受けてスマートフォンが熱くなってしまいます。
特に夏場は窓際などを避け、日の当たらない所へ置くようにしましょう。
直射日光だけでなく、車内などの高温多湿なところにはスマートフォンを置きっぱなしにしないよう注意してください。暑い時期は、短時間で車内の温度は急激に上昇します。熱や水分に弱いスマートフォンが、故障してしまうおそれもあるので気をつけましょう。
長時間の使用
スマートフォンを使用する時間が長くなると、スマートフォンに負荷がかかり、熱が溜まりやすくなります。
また、終了させたと思っていたアプリが、バックグラウンドで起動していることはよくありますので、適度にアプリのタスクキルなどを行い、使用していないアプリを終了させましょう。
充電しながらの使用
バッテリーの劣化が原因でスマートフォンが熱くなる可能性は高いでしょう。
また、充電が減らないようにと、充電をしながら通話をしたり、インターネットを使用すると、バッテリーに過度な負担がかかります。
「ながら充電」はバッテリーの負担を減らすためにも、極力しないように気を付けましょう。
手の体温で熱くなる
手の体温がスマートフォンを熱くさせる原因になることもあります。スマートフォンはパソコンなどと違って、直接手に持って使用するので、体温がスマートフォンに伝わりやすいのです。
もちろん、体温だけではほとんど影響はありませんが、夏場の気温が高い状態で複数のアプリを同時に使用するなど、条件が重なった場合に体温でさえも、スマートフォンの温度を上げる原因となってしまいます。
スマホケースが熱を生んでいた
ケースが熱を生んでいる可能性もあります。
スマートフォンをケースに入れることによって、スマートフォンの熱が逃げにくい状態になってしまうからです。
ケースの形状によっても熱の逃げにくさに違いがあります。
手帳型のケースは、スマートフォンの表面と背面の両方にカバーがあるため、他の形状のケースよりも熱がこもりやすくなっています。
スマートフォンの熱暴走のリスク
画面がフリーズして固まる、急に電源が落ちる、何度も再起動がおきるなどの症状が出た場合、熱暴走の可能性があります。では、熱暴走が起きると本体にはどのような影響があるのでしょうか。
スマートフォンの充電の減りが早くなる
スマートフォンのバッテリーである、リチウムイオン電池は熱に弱い性質です。さまざまな要因でバッテリーに熱が加わり続けると、だんだんバッテリーは劣化していきます。
バッテリーが劣化するとバッテリーの持ちは悪くなり、充電してもすぐに減ってしまう症状が出てくるでしょう。
アプリやシステムに不具合が発生する
負荷のかかるカメラなどのアプリの場合、温度が高くなると動作できなくなるものもあります。
温度が高いときにアプリを立ち上げても、強制的に終了して使用できなくなります。
スマートフォン本体の故障
スマートフォンにはさまざまな精密部品が使用されていますが、使用されているパーツすべてが熱に強いわけではありません。
スマートフォンの機能は年々、高性能な製品へと発展していますが、本体の大きさはスリム化、コンパクト化が進んでいます。この結果、熱に弱いパーツが隣り合わせに配置されるケースもでてきており、発熱が本体の故障につながる可能性も考えられるでしょう。
劣化が進み、製品の寿命が短くなることもあります。
最悪の場合はスマートフォン本体の発火・爆発も
滅多に起こることではありませんが、触れなくなるほどスマートフォンが熱くなる問題もあります。
日本では大きなニュースとして取り上げられたことはありませんが、海外ニュースなどで報道されているように、発火や爆発などのおそれもあります。
発火や爆発などの最悪の状態が起きてしまえば、スマートフォンの故障だけでは済まなくなりますので、触れなくなるほどスマートフォンが熱くなった場合は、すぐに使用を中止して修理店に問い合わせましょう。
このように、熱暴走はスマートフォンの故障に大きな影響をあたえることがわかっています。熱暴走が起きる前に対策を行ってください。
スマートフォンの爆発についての詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。
iPhoneの爆発は他人事じゃない!爆発する原因と前兆を紹介!
スマートフォンの熱暴走の対処法
端末本体が熱くなってきたときは、本格的に熱暴走が起きる前に対処する必要があります。スマートフォンの熱暴走に対処する主な手順は、次のとおりです。
充電をやめて電源をオフにする
充電しながらスマートフォンを操作している場合、まず充電器から端末本体を取り外しましょう。バッテリーの発熱を抑えられるため、熱暴走の軽減につながります。
また、使用しているアプリを落とし、電源をオフにすることもスマートフォンの発熱を抑えるポイントです。バッテリーに加えてCPUからの発熱も軽減できます。
スマートフォンのケースカバーを外す
カバーが原因でこもっている熱は、スマートフォンを覆うものを取り除くとある程度放熱しやすくなります。
最近は放熱しやすい設計のカバーも販売されているため、カバー自体の買い替えも検討してはいかがでしょうか。
風で冷却する
カバーを外したスマートフォンを風通しの良い場所に置いて徐々に冷めていくのを待ったり、扇風機やうちわで人工的な風をあてたりします。
窓辺に置くときは、直射日光があたらないよう注意してください。直射日光があたっていると、風にあてていても熱暴走の原因となる場合があります。
熱暴走のNG対処法
熱暴走の予防や、起こったときの対処法として、次の行為はおすすめしません。
・冷蔵庫や冷凍庫に入れる
・保冷剤を端末本体にあてる
・冷水につける
いずれの方法も冷気でスマートフォンを効率良く冷やせそうですが、安全とはいえない誤った対処法です。
冷蔵庫や保冷剤などによって、端末内にこもった熱い空気が急速に冷えると、内部に結露が発生します。内部のパーツが結露由来の水に濡れるため、スマートフォンが故障する原因となってしまいます。
防水性に優れたスマートフォンでも、冷水にあえてつける方法は避けてください。防水性はあくまで雨天時での使用などを想定した機能に過ぎず、完全防水ではありません。
冷水につけた場合、防水性のスマートフォンであっても内部に結露ができることがあります。
スマートフォンの熱暴走を防ぐ方法
普段、何気なく使用している中でも、スマートフォンが熱くなってしまうことはよくあります。スマートフォンが熱くなったときに熱暴走を起こさないために、どのような対処法があるのでしょうか。
スマートフォンを冷やす
まずはスマートフォンを冷やして熱を下げましょう。ここで決してやってはいけない冷却方法は、先述でもご紹介した冷蔵庫での冷却やクーラーなどで急激にスマートフォンを冷やすなどです。
高温になっているスマートフォンを、冷蔵庫やクーラーなどで急激に冷やすとその温度差によりスマートフォンの内部に水滴が発生してしまい、水没とほとんど同じ状態になってしまいます。スマートフォンのパーツは精密部品なので、故障してしまうおそれが考えられます。
また充電をしている最中に熱くなった場合は、スマートフォンから充電ケーブルを外してください。充電しながら使用している場合は、スマートフォンの使用も止めてください。
外せる場合は、スマートフォンのケースやカバーも外しましょう。ケースやカバーを外すことによって、スマートフォン内部の熱が放熱しやすくなります。
不要な写真や動画を削除
不要な写真や動画などはスマートフォンの容量を圧迫するので発熱の原因のひとつになります。定期的に不要な写真や動画を削除するようにしましょう。
削除が難しい場合はクラウドサービス、パソコン、USBメモリなどに保存をしましょう。
アプリやシステムのアップデート
アプリやシステムがアップデートされてないと必要以上の処理が行われ、負荷がかかり、発熱することもあります。アプリやシステムは最新の状態にアップデートしましょう。
スマートフォンの使用を中断する、電源を切る
スマートフォンの操作を止めて電源を切りましょう。操作を止めると電源を切る、どちらもするのがより効果的です。スリープ状態ではなく、電源を切りましょう。
アプリも終了してください。スマートフォンの処理動作が発熱の原因になっていた場合は、電源を切ることで処理動作が止まり、発熱を防ぐことができます。
iPhoneのアプリ終了方法
iPhone X以前のモデルは、ホームボタンを2度押す、iPhone X以降のモデルは画面下から上にスワイプしてください。タスク一覧からアプリを上にスワイプして終了、もしくはアプリを選択いたします。
Androidのアプリ終了方法
ナビゲーションバーが無いもしくはホームボタンと戻るボタンだけの2ボタンナビゲーションの場合、スマートフォンの画面下から上にスワイプして一番下のアプリアイコンくらいの位置で止めます。
画面下にある3つのボタンのナビゲーションバーのタイプは□ボタンもしくは|||をタップすれば待機中のアプリが表示されるので、マルチタスク画面でアプリを探し、上に向かってスワイプするとアプリが終了します。
バッテリーを交換する
熱がこもりやすくなっている原因のひとつにバッテリーの劣化が考えられます。1年以上使用している場合はバッテリーの交換を検討してみてはいかがでしょうか。
スマホスピタルでは、電気用品安全法の技術基準に適合した、安全性の高い「PESマーク」が表示されたバッテリーを取り扱っています。
安全性の確認・検査を行っている高品質なバッテリーですので、安心して交換のご依頼をいただけます。
バッテリーの交換修理にかかる時間は、およそ15分で完了します。
経験豊富なスタッフが修理を行いますので、当日予約なしでの飛び込み修理にも対応しています。ぜひお気軽にご来店ください。
また、スマホスピタルでの修理は、交換が必要なパーツのみを交換して修理しますので、大切なデータが消える心配がありません。しかし、万が一のときに備えてバックアップはとっておくと安心でしょう。
交換料金は、機種によって異なりますので、料金が気になる方は一度最寄りの店舗へお問い合わせください。
まとめ
私たちの生活に欠かせないスマートフォン。しかし、いざというときにトラブルが起きて使用できなくなってしまっては、困りますよね。
普段の何気ない使い方によって、故障や事故を招いてしまいます。今回はそんなささいな故障を防ぐために、高温になりやすいスマートフォンや熱暴走が起こったスマートフォンの原因と対処法を紹介しました。
今回ご紹介した内容以外でも、わからないことや不安なことがあるとき、バッテリーの交換など修理を希望される方はぜひお近くのスマホスピタル店舗に相談してください。
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