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スマホ・iPhoneの充電が遅い7つの原因と充電速度を改善する対処法を紹介 | スマホスピタル
「なんだか最近スマホの充電が遅くなった」
「充電したばかりなのに、すでにバッテリーが減っている」
など、スマホを長く利用していると充電が遅くなってしまう可能性があります。
スマホやiPhoneのバッテリーには寿命があり、劣化が進むと充電完了まで何時間もかかってしまうケースも少なくありません。
この記事では、スマホの充電が遅いときに考えられる7つの原因と対処法について解説します。
また、スマホのバッテリーを長く保つコツもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
スマホ・iPhoneの充電にかかる平均時間
スマホ・iPhoneの完全充電にかかる時間の平均は2、3時間といわれています。ただしこれは機種によって変動するため、あくまでも目安です。
たとえば、iPhone 15シリーズでは、バッテリー容量の大きいiPhone 15 Pro Maxが一番充電に時間がかかります。
これまでバッテリー容量が小さいiPhone SEなどを使用していた場合、充電が遅いと感じるかもしれません。
https://www.apple.com/jp/iphone/compare/
また、スマホ、iPhoneを充電する際に使用する充電器のスペックによって、充電速度が異なります。
Apple公式では20Wの充電器であれば、iPhone 15、iPhone 15 Proを30分で最大50%まで充電できると公表しています。
スマホの充電が遅いと感じたら、充電が満タンになるまでどの程度の時間がかかったか計測してみましょう。3〜4時間経っても充電が完了しない場合は、不具合が起きている可能性が高いです。
スマホ・iPhoneの充電が遅くなる7つの原因
スマホ・iPhoneの充電が遅くなるのにはいくつかの原因が考えられます。
ここからはスマホの充電が遅くなる原因を7つ解説します。自分のスマホに当てはまる項目がないか確認してみましょう。
原因1|バッテリーの劣化
スマホの充電が遅いと感じる原因で最も多いのが、バッテリーの劣化です。長年使用しているスマホ・iPhoneはバッテリーが劣化し、充電速度が遅くなります。
スマホの使い方や充電方法でバッテリーの劣化速度は変動するため、使い方によっては1年でもバッテリーが劣化している可能性が高いです。
家族と同じ時期に購入して、自分のスマホだけ充電が遅くなった場合は、バッテリーに負荷がかかる使い方をしているかもしれません。
充電器に挿した状態で動画視聴したり、ゲームをしたりすると、バッテリーの劣化が早まるため、できるだけ充電が完了してからスマホを使いましょう。
原因2|バッテリーの寿命
スマホが完全に充電ができなくなった場合は、バッテリーの寿命である可能性が高いです。
バッテリー寿命は一般的に2年前後とされているため、2年以上使用しているスマホは充電が遅くなる傾向にあります。
スマホの電源が入らなくなると中のデータが取り出せなくなる可能性が高くなるため、バッテリーの寿命を迎える前にバッテリー交換を検討してみましょう。
原因3|スマホ・iPhoneが熱を持つ
スマホ・iPhoneでゲームをしたり、動画視聴したり、長時間スマホを使っていると本体が熱くなることはないでしょうか。
スマホ・iPhoneが熱を持つと、バッテリーに負担がかかり、充電が遅くなってしまいます。
スマホ・iPhoneが熱を持つ原因に多いのが、次の3つです。
- 同時に複数のアプリを起動している
- 充電しながら操作している
- モバイルバッテリーを使っている
特にありがちなのが、充電しながらのスマホ操作です。
ゲームをプレイ中、充電がなくなりそうになり、慌てて充電器に挿してプレイを続けた経験がある方も多いのではないでしょうか。
充電しながらのスマホ操作は、バッテリーに負荷がかかるため、できるだけ避けたい行為です。
また、モバイルバッテリーは外出先で充電できる便利なアイテムですが、稀に相性があわない製品があります。相性が悪いと、電力供給が不安定になり、スマホが熱を持つこともあるので注意が必要です。
原因4|スマホ・iPhone本体の不具合
バッテリー自体に問題はなくとも、スマホ・iPhone本体の不具合でスマホの充電が遅くなる可能性があります。
たとえば、スマホを落としたり、水没させたりした後に充電が遅くなった場合は、スマホ本体が故障しているかもしれません。
また、端子部分の汚れや破損により、充電が遅くなる可能性もあります。
普段と同じ充電器で別のスマホを充電して問題ないようであれば、スマホ本体の故障が疑わしいでしょう。
原因5|充電器の不具合
スマホ・iPhone本体に異常がなければ、充電器自体に問題がある可能性があります。
充電器が壊れていると、電力の供給が正しくされずに充電が遅くなっていることもあります。
また、スマホやケーブルには対応電力供給量が決まっていて、出力が足りていないと充電が遅くなります。たとえば、2.4Aが適正電力のスマホに対して2.1Aまでしか対応していないケーブルを使用すると、電力が2.1Aまでしか供給されず、充電が遅くなる可能性が高いです。
スマホの充電が遅いと感じたら、スマホの適正電力と、ケーブルの適正電力があっているか確認してみましょう。
原因6|電力の供給不足
電力の供給方法が原因ということもあります。
具体的には充電器を電源コンセントではなく、PCや複数のUSBポートができる充電器に挿し込んで充電している場合、充電速度が落ちてしまうのです。
電力の供給不足が疑わしい場合は、充電器をコンセントに差してみましょう。コンセントに差して、充電速度がアップすれば電力の供給不足が原因と考えてよいでしょう。
原因7|ウィルス感染
バッテリーの寿命やスマホの故障など、どれも当てはまらない場合、スマホのウィルス感染が原因で充電が遅くなっているかもしれません。
ウイルスというとパソコンのイメージですが、スマホもフィッシングサイトや不正アプリからウイルス感染する可能性があります。
ウイルス感染するとバックグラウンドで、不審な挙動や通信が増え、バッテリーの消耗が激しくなります。
よくあるウイルス感染経路は、ウイルス感染を謳う広告で不正アプリをダウンロードしてしまうケースです。
不審なサイトにアクセスすると、突然ポップアップ広告が表示され「ウイルス除去するにはアプリをダウンロードしてください」などと、不正アプリをダウンロードするよう誘導されてしまいます。
公式ストア以外のアプリは、不正アプリである可能性が高いため、信頼性の高いアプリ以外はダウンロードしないようにしましょう。
また、スミッシングと呼ばれる見知らぬ相手から不審なURLが記載されたSMS詐欺にも、注意してください。
スマホの充電が遅いときに役立つ5つの対処法
ここからはスマホ・iPhoneの充電速度が遅くなったときの対処方法を5つ紹介します。まずは自分でできることから試してみましょう。
対処法1|スマホケースを外して充電する
スマホの充電が遅くなる原因のひとつとして、スマホが熱を持つことをあげました。
スマホケースをつけていると、うまくスマホの熱が放熱されていない可能性があるため、一度外してみるとよいでしょう。
スマホケースを外して充電速度が回復した場合は、放熱しやすいスマホケースに見直すのもおすすめです。
革製や手帳タイプのケースはスマホの熱が籠もりやすいので、本体が熱くなりやすい場合は、別の素材、デザインにしてみましょう。
対処法2|気温が適温範囲内か確認する
スマホは精密機器のため、気温によって本体の操作や充電速度に影響がでる可能性があります。
スマホに使用されているリチウムイオン電池は熱に弱く、夏の車内や窓際など高温になりやすい環境では充電が遅くなりやすいです。
また、低温時でもバッテリーに負荷がかかり、バッテリーパフォーマンスが下がる可能性もあります。
Apple公式では、バッテリーの負荷を抑えるために、0°〜35℃程度での使用を推奨しています。特に充電時にはスマホ・iPhone自体が発熱しやすいため、できるだけ適温で充電しましょう。
対処法3|スマホを再起動する
スマホ本体の不具合が原因と考えられる場合には、スマホを再起動してみるのもひとつです。
複数のアプリが起動したままの状態であったり、不要なタスクやキャッシュが充電に影響を与えていたりする可能性もあります。
スマホの再起動によって、一時的な不具合が解消されるケースも多いため、充電速度が遅いと感じたらスマホを再起動してみてください。
対処法4|不要なアプリを終了する
スマホを再起動する前に、不要なアプリを終了しておくのも大切です。
バックグラウンドで起動したままのアプリが多いと、再起動してもスマホ本体への負荷が高く不具合が解消されないケースがあります。
一つくらいであればアプリを起動したままでも問題ありませんが、いくつものアプリを起動していると充電が遅くなる原因になりかねません。
スマホの充電が遅いと感じたら、不要なアプリを終了させてからスマホを再起動してみましょう。
対処法5|バッテリーを交換する
ここまでの対処法を試しても充電速度が改善されない場合、バッテリー交換をおすすめします。バッテリーが完全に寿命を迎えてしまうと、電源が入らなくなる可能性もあるため、早めの交換がおすすめです。
また、スマホの充電が遅い原因を判断できないときは、修理に出すことも検討してみましょう。
スマホ・iPhoneを急いで充電したいときの対処法
スマホ・iPhoneの充電が遅いと、外出先やお家でのリラックスタイムに困ってしまいますよね。
ここからはスマホ・iPhoneを急いで充電したいときの時短方法を3つご紹介します。
急速充電器を利用する
急速充電に対応しているスマホであれば、急速充電器を使用するのも充電が遅い場合の対処法として有効です。
iPhone 8以降は急速充電に対応していて、約30分で最大50%までバッテリーが充電できます。
Androidスマホも、急速充電に対応しているモデルがあるため、スペック表などを確認してみましょう。
急速充電する場合は、対応している電源アダプタと充電ケーブルが必要です。
たとえば、iPhoneであればAppleが取り扱っている「18〜140WのUSB-C 電源アダプタ」と「USB-C – Lightning ケーブル」があれば急速充電できます。
スマホによって急速充電に対応しているアダプタ、ケーブルが異なるため、メーカー公式などで確認してみてください。
また、急速充電の注意点として、50%までの充電は早いものの、50%から100%までの充電速度は早くなりません。
特に80%以降はバッテリーへの負担を抑えるために充電速度が遅くなる仕組みなので、注意しましょう。
機内モードを活用する
スマホ・iPhoneには機内モードという設定が搭載されています。機内モードに設定することで余計な機能が制御されます。
機内モードは通信機能もオフとなり、消費する電力も大幅に下げられるため、充電効率がアップします。
スマホの充電はしたいけど、電源は落としたくないという方は、ぜひ試してみてください。
電源を落として充電する
寝る前など、しばらくスマホを触らないのであれば、電源を落として充電すると早く充電が完了します。
電源が入ったまま充電するよりも、電源が入っていない状態で充電するほうが、バッテリーの消耗を抑えて充電が可能です。
充電時の発熱を抑えられる可能性もあるため、放熱しにくいスマホケースを使用している方はできるだけ電源を落とした状態で充電してみてください。
スマホ・iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法
スマホ・iPhoneの充電はバッテリーの劣化具合に左右されやすいです。
充電が遅いと感じた場合は、バッテリーが劣化している可能性が高いため、できるだけ長持ちするよう使い方に注意してみましょう。
ここからはスマホ・iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法を3つご紹介します。
過充電に要注意
充電が満タンになっているにも関わらず、放置してしまうと過充電となりバッテリーの劣化につながります。
過充電が続くとバッテリーに負荷がかかり続けるため、バッテリーが劣化しやすいです。
最近のスマホであれば過充電防止機能が搭載されていますが、長くスマホを使用している場合は過充電にならないよう注意しましょう。
充電残量に要注意
充電残量とは、どの程度充電が残っているかを示す数値です。
バッテリーは充電を繰り返すと負荷がかかり、徐々に劣化していきます。
まだ充電残量が残っているのに充電してしまうと、バッテリーに負荷がかかって劣化を加速させてしまいかねません。
充電する目安としては、充電残量が20%程度になってから充電を開始することが理想とされています。
スマホ・iPhoneを使いながらの充電に要注意
充電をしながらスマホで操作することは、短時間であれば問題ありません。
しかし、ながら充電を長時間続けると、バッテリーに大きな負荷がかかるため、バッテリーの寿命が短くなります。
なぜ充電がスマホ・iPhoneのバッテリーの劣化につながるかというと、充電と放電が同時に起こるからです。
バッテリーを長持ちさせるためにも、充電時はできるだけスマホを触らないようにしましょう。
バッテリーの交換方法と費用目安
バッテリーが原因でスマホの充電が遅い場合、交換すれば充電速度を改善できます。
スマホのバッテリーは自分では交換できないため、メーカーや専門業者に任せるのが一番です。
ここからはバッテリー交換を依頼する際に、押さえておきたいポイントと費用目安について解説します。
iPhoneのバッテリー交換
iPhoneのバッテリーは以下の方法で交換できます。
- Apple Store
- キャリアや正規プロバイダーサービス
- 修理対応ショップ
iPhoneのバッテリー交換を依頼する際に重要なのが、データのバックアップを取ることです。
バッテリー交換を依頼するサービスによっては、データが削除されてしまう可能性があります。
iPhoneのバッテリー交換にかかる費用目安は機種や依頼するサービスによって異なります。
一例としてiPhone 13であれば、Apple Storeや正規のプロバイダーサービスで交換かつAppleCare+に加入していない場合14,500円(税込)、スマホスピタルであれば8,980円(税込)で交換可能です。
※2023年11月時点スマホスピタル 新宿アルタ店例
Androidのバッテリー交換
Androidのバッテリー交換は、キャリアや修理対応ショップでの交換が基本です。
キャリアごとで受付方法は異なりますが、店舗に持ち込めば説明してもらえます。
Androidの場合、キャリアでバッテリー交換を依頼すると、修理センターへ送ってから交換してもらうため、1週間から10日ほど預けなければなりません。
その間は代替機などを使う可能性が高く、もっと早くバッテリー交換をしたいなら修理対応ショップでの交換がおすすめです。
ショップによっては即日対応できない場合もありますが、スマホスピタルはAndroidのバッテリー交換を大体60〜90分を目安で対応しています。
費用目安は機種によって変動しますが、9,300円(税込)からバッテリー交換しているので、まずはご相談ください。
※2023年11月時点スマホスピタル 新宿アルタ店の作業時間、費用例となります。
スマホ・iPhoneの充電が遅い原因をしっかり見極めよう
スマホ・iPhoneの充電が遅いと感じたら、本体とバッテリーどちらに原因があるか見極めるのが必要です。
充電が遅い原因で多いのはバッテリーの劣化であり、長く使っているスマホであればバッテリー交換で充電速度を改善できるかもしれません。
スマホの充電が遅い原因がわからない、どこでバッテリー交換したらいいかわからない場合は、スマホスピタルにご相談ください。
iPhone、Android問わず幅広い機種のバッテリー交換に対応しています。
お近くにスマホスピタルがない場合は、配送修理も対応可能なので、お気軽にお問い合わせください。
更新日:2023/11/30
2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。
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