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スマホのトラブル事例集2021年最新版!対策や相談先まで紹介 | スマホスピタル
子どもを持つ保護者の中には、ニュースや新聞でたびたび報道されるスマホトラブルに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。スマホを持つ子どもが多くなるに連れて、トラブルも増えているのが現状です。
しかし、予めリスク対策をしておけば、子どもがスマホトラブルに巻き込まれる可能性も低くなります。本記事ではスマホでよくあるトラブルを8例紹介するので、子どもがスマホを持つことでどのようなリスクがあるかをチェックしてみてください。
さらに、リスクを下げる対策やトラブルに巻き込まれたときの相談先も紹介します。これから子どもにスマホを持たせる予定がある方は、この記事を読んで万が一のスマホトラブルに備えてください。
スマホでよくある8つのトラブル事例
インターネットの脅威を理解している大人でも、スマホトラブルに巻き込まれる事案は少なくありません。大人に比べてインターネットに触れる機会が少ない子どもは、なおさらスマホトラブルに気をつける必要があります。
まずは、子どもにスマホを持たせることで実際に起きたことのあるトラブル事例を紹介します。
SNSから始まる誹謗中傷
TwitterやLINEなどのSNSは、大人だけでなく子どももコミュニケーションツールのひとつとして利用しています。NTTドコモのモバイル社会研究所が実施した調査では、10代~20代の過半数がTwitterを毎日利用していることがわかっています。
子ども同士のコミュニケーションツールとして便利なSNSですが、使い方を間違えるとスマホトラブルにつながる可能性があるので注意が必要です。SNSは、アカウントを持っているユーザーであればリアルタイムで投稿できます。
しかし、ときには不適切で不用意な投稿が広がり、いわゆる「炎上」に発展するケースも少なくありません。そのときの感情をそのまま投稿すると、いじめや脅迫などを助長するリスクがあります。SNSは匿名で利用できますが、投稿内容によってはアカウントの特定に至る可能性もゼロではありません。
写真や文章などを基にアカウントが特定されると、本名や住所などの個人情報がさらされてさらなるトラブルを招くこともあります。
出典:NTTドコモモバイル社会研究所「ケータイ社会白書2021年版」
スマホに登録したクレジットカードで高額課金
最近では、ゲーム機器のほかにスマホでオンラインゲームを楽しむ子どもも増えています。オンラインゲームの中には、ゲームを進めるために必要なアイテムを課金制で購入できるものもあります。保護者のスマホを子どもに持たせている場合、予め登録された決済方法で課金してしまうケースも少なくありません。
また、子どもが保護者のクレジットカードを勝手に抜き取り、高額課金をしてしまった事例もあります。保護者がスマホ代の請求書を見て高額課金に初めて気づくケースもあるため、手遅れにならないうちの対策が必要です。
高額課金に陥りやすいのは、オンラインゲームだけではありません。課金制が導入されているサービスはライブ配信の投げ銭システムや音楽のダウンロードなど多岐にわたるため、保護者がきちんと管理するようにしましょう。
不用意なリンクのクリックによる詐欺
子どもにスマホを持たせるときには、ワンクリック詐欺にも注意が必要です。ワンクリック詐欺とは、メールやWebサイト上のリンクを一度クリックするだけで実際には発生していない料金を請求する行為になります。子どもが料金の請求画面を見て、慌ててクリックしてしまうケースも少なくありません。
また、メールを悪用した詐欺にフィッシング詐欺があります。フィッシング詐欺とは第三者が金品を得るために、本人を騙してクレジットカード情報や銀行の口座情報を抜き取る行為です。最近では、大手ショッピングサイトに偽装したフィッシング詐欺も増えているので注意しましょう。
個人情報の特定による犯罪被害
最近では、一般人が投稿した画像や動画などに人気が出て、若年層でもインフルエンサーが数多く登場する時代になりました。しかし、投稿内容には十分注意しなければ、個人情報の特定につながる可能性があります。
過去にはアイドルが日常的に投稿した画像をもとに自宅の住所が特定され、ストーカー化した人物が逮捕される事件も発生しています。これは、アイドルの瞳に映った背景から自宅の住所が特定されたケースです。スマホの使い方次第ではストーカーや性犯罪、空き巣の被害に遭う可能性があります。
そのため、スマホを持たせる前には子どもに犯罪被害に遭うリスクがあることをきちんと伝え、理解させておくようにしましょう。
著作権違反のアップロード・ダウンロード
インターネット上にアップされている画像や動画の中には、著作権があるものも少なくありません。著作権がある画像や動画をアップロードしたりダウンロードしたりすると、著作権法違反になる可能性があるので注意しましょう。
例えば新作マンガの一部をスマホで撮影し、動画サイトにアップする行為も著作権法違反です。動画サイトの運営側から度重なる警告を受けていたにも関わらず、動画をアップし続けた結果、逮捕されたケースもあります。
長時間のスマホ利用による体調への影響
最近では、社会問題のひとつとして子どものスマホ依存が懸念されています。スマホ依存とは、スマホを長時間使用し続けることで身体に何らかの影響が現れているにも関わらず、スマホを手放せない状態のことです。
例えば夜遅くまでスマホを使用した結果、睡眠不足に陥るケースも少なくありません。生活リズムが崩れて学校に遅刻したり、授業中に居眠りしたりなどの症状が現れることもあります。スマホ依存による体調への悪影響を防ぐためには、各家庭でスマホを使用する時間をルール化するなどの対処が必要です。
移動中のながらスマホによる事故
子どもにスマホを持たせるときには、移動中のながらスマホによる事故に注意しましょう。歩いているときや自転車に乗っているときにスマホを使用したために、周囲への注意が散漫になって事故を起こすリスクがあるからです。
実際に、自転車に乗った高校生が、子どもの見守り活動中の男性と衝突して意識不明の重体になった事故がありました。ながらスマホは通常に比べて注意力が低い状態になっているため、重大な事故を起こす可能性があります。
各家庭では、ながらスマホが被害者だけでなく加害者になるリスクがあることを子どもに伝えるようにしましょう。
スマホの端末自体にトラブルが起こることも
スマホに搭載されているバッテリーは消耗品なので、使用し続けているといつかは寿命を迎えます。バッテリーの寿命が近づくと、使用中に突然フリーズしたり電池の残量が一気にゼロになったりなどのトラブルが起こりやすくなります。
このようなトラブルは、大人や子どもに関わらずスマホを使用している限りは起こります。一時的な不具合であれば、再起動で症状が改善されることも少なくありません。しかし、不具合が起きる頻度が高くなった場合は、スマホ本体が故障している可能性があります。
スマホの故障が疑われるときには、契約しているキャリアやスマホ専門業者に修理を依頼しましょう。しかし、キャリアに修理を依頼すると返却されるまでに1週間~2週間程度の時間がかかります。すぐに修理したい場合は、スマホ専門業者のスマホスピタルにご相談ください。
修理内容によっては、最短15分での返却が可能です。飛び込みでの来店修理にも対応していますが、予約するとスムーズにご案内できます。
【2021年】スマホによるトラブルの現状
ここでは、2021年最新のスマホによるトラブルの現状を紹介します。
SNSによる被害は増加傾向
新聞やニュースでたびたび報道されているとおり、SNSによる被害は増加傾向にあります。警視庁が公開した、平成23年から令和2年までのSNSの被害件数は次のとおりです。
年 | 件数 |
平成23年 | 1,085件 |
平成24年 | 1,076件 |
平成25年 | 1,293件 |
平成26年 | 1,421件 |
平成27年 | 1,652件 |
平成28年 | 1,736件 |
平成29年 | 1,813件 |
平成30年 | 1,811件 |
令和元年 | 2,082件 |
令和2年 | 1,819件 |
年によっては若干数減ったときはあったものの、ここ数年は平成23年から1,000件程度に増加していることがわかります。次に、令和2年のSNS別の被害件数を紹介します。
SNS | 件数 |
642件 | |
221件 | |
Tik Tok | 76件 |
Koe Tomo | 63件 |
ひま部 | 160件 |
その他 | 657件 |
この表をみると、Twitterによる被害が最も多いことがわかります。子どもにスマホを持たせるときには、Twitterの利用に十分注意しなければなりません。
※出典:警視庁「令和2年における少年非行、児童虐待および子どもの性被害の状況」
フィルタリング義務化でも利用率は低い
子どものスマホトラブルを防ぐためには、フィルタリング機能を活用するのも手段のひとつです。2018年2月1日に施行された「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」では、各携帯電話会社にフィルタリングサービスの提供を義務づけています。
しかし、総務省が2021年4月に公表した調査では、フィルタリングサービスの利用率が38.1%に留まっているのが現状です。さらに一度はフィルタリングサービスを利用したものの、すでに解除した人の割合が全体の13.7%でした。
フィルタリングサービスが子どもにとって不便だと感じたため、解除に至ったケースが31.3%を占めています。
※出典:総務省「我が国における青少年のインターネット利用に係るフィルタリングに関する調査」
スマホのトラブルによる罰則
スマホトラブルによっては罰則が設けられており、最悪の場合は逮捕される可能性もあります。ここでは、代表的なスマホトラブルと罰則を紹介します。
「スマホでよくある8つのトラブル事例」の「移動中のながらスマホによる事故」でも少し触れましたが、ながらスマホは逮捕される可能性がある行為です。ながらスマホで罰則を受けるのは、過失によって相手にケガをさせてしまった場合です。
ただし、罰則の度合いは状況によって異なります。例えば混雑した場所でながらスマホによって相手にケガをさせた場合、30万円以下の罰金または科料が科せられます。
また、不正アクセスで第三者のアカウントを乗っ取ったときには、不正アクセス罪や不正取得罪などの罪に問われます。不正アクセス罪に問われた場合、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
スマホのトラブルリスクを下げる4つの対策
子どもにスマホを持たせるときには、さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性を十分に理解しておかなければなりません。しかし、スマホトラブルに巻き込まれるリスクは下げることが可能です。ここでは、対策を4つ紹介します。
基本的なネットリテラシーの勉強
スマホを取り巻くトラブルは、子どもだけでなく大人も気をつける必要があります。ネットリテラシーが低いと、インターネット上の情報をすぐに信用して惑わされたり顔や自宅などのプライバシー情報を安易にアップしたりなどのリスクがあるからです。子どもにスマホを持たせる前に、まずは保護者が基本的なネットリテラシーを勉強しておきましょう。
身につけておきたい基本的なネットリテラシーは、次のとおりです。
- 個人情報を不用意に公開しない
- 疑わしい情報を安易に書き込まない
- インターネット上の画像は勝手に転用しない
- 匿名であることが安全だとは限らない など
最近では匿名で投稿できることを逆手にとり、SNSやインターネット上の記事のコメント欄に乱暴な書き込みをする人が多い傾向にあります。しかし、匿名でも必ずバレないわけではありません。書き込み内容によっては誹謗中傷と捉えられ、プロバイダ責任制限法に則って投稿者の情報開示を請求できるからです。
過去には、SNSやインターネット上で芸能人を誹謗中傷するコメントを投稿し、名誉棄損罪で逮捕されたケースもあります。自分や子どもを守るためにも、保護者が率先して基本的なネットリテラシーを勉強しておくとよいでしょう。
家庭内でのスマホのルールを決める
「スマホでよくある8つのトラブル事例」の「長時間のスマホ利用による体調への影響」でも紹介したように、子どもにスマホを持たせるとスマホ依存に陥ってしまう可能性があります。スマホ依存になると身体に悪影響を及ぼすリスクがあるため、家庭内で使用時間をルール化するようにしましょう。
子どもが部屋にスマホを持ち込むと、どのくらい使用しているかを保護者が把握しにくくなります。また、オンラインゲームやアプリの中には課金制のものもあります。そのため、時間のほかに場所や使用するアプリのルールも併せて決めておくとよいでしょう。
子どもがスマホのルールをきちんと守れないときには、家庭だけの問題におさめておくのではなく、学校に相談するのも有効です。
フィルタリングとセキュリティの強化
2018年2月1日からは、各携帯電話会社によるフィルタリングサービスの提供が義務化されています。子供のスマホトラブルを防ぐためにも、不適切なWebサイトを閲覧しないようにフィルタリングサービスを利用しましょう。
ドコモでは、小学生や中学生などの学齢別のフィルタリングサービスが用意されています。設定の変更にはパスワードが必要なので、子どもが勝手に解除する心配はありません。また、フィルタリングサービスと同時にセキュリティ対策を強化してみてください。
各携帯電話会社には、スマホ向けのセキュリティサービスが用意されています。セキュリティアプリの中には無料で利用できるものもあるので、各家庭でどのようなセキュリティ対策が適切かを話し合ってみましょう。
スマホ本体を守るグッズを装備
子どもにスマホを持たせると、落下によって本体がダメージを受ける可能性があります。そのため、予めスマホが落下しにくい対策を施しておきましょう。スマホグッズの中には、スマホの落下を防いだりダメージを最小限に抑えたりするものも販売されています。
スマホの落下を防ぐ代表的なグッズは、ストラップです。スマホにストラップをつけて首からかければ、うっかり本体から手が離れても落下の心配はありません。
スマホでトラブルが起きたときの相談先
最後に、スマホトラブルが起きたときの相談先を紹介します。
気軽な相談はNPOや行政の窓口
スマホトラブルで気軽に相談したいときには、NPOや行政の窓口に問い合わせてみましょう。おもな相談窓口は次のとおりです。
- 都道府県警察の少年相談窓口や
- 子どもの人権110番
- チャイルドライン など
子どもの人権110番は総務省が設置している窓口で、スマホ以外にもさまざまな悩みを相談できます。チャットで気軽に相談したいときには、チャイルドラインがおすすめです。
子ども同士のトラブルは学校
子どもがSNSを利用すると、いじめにつながる可能性があります。子ども同士のスマホトラブルで困ったときには、まずは学校の担任に相談しましょう。それでも解決する見込みがない場合は、学年主任や校長などの上の人を頼ってみてください。
学校として解決できることなら、適切に対応してもらえる可能性があります。
犯罪の被害は警察
スマホトラブルの中でも、巻き込まれたくないのは犯罪被害です。万が一子供が犯罪被害に巻き込まれた場合は、判断に迷うと被害が拡大する恐れがあるので速やかに警察に相談してください。警視庁のWebサイトでは、インターネット上のトラブルに関する事例をまとめた「インターネット安全、安心相談」のページがあります。
よくある相談のリンクをクリックすると、トラブルを防ぐためのアドバイスが詳細に記載されています。被害に巻き込まれたときの対処法も記載されているので、ぜひ参考にしてください。
法的解決を目指すなら弁護士
スマホトラブルの内容によっては、各家庭や学校だけでは解決できないこともあります。SNSで誹謗中傷を受けたり何らかの手口で個人情報を抜き取られたりした場合は、法的解決を目指して弁護士に相談してみてください。
弁護士にはそれぞれ得意分野があるため、スマホトラブルを解決したいならインターネットに強い弁護士を探しましょう。弁護士事務所の中には、初回に限って無料で相談に応じてくれるところもあります。
スマホ本体のトラブルは専門業者
子どもに持たせたスマホ本体に不具合が起きたときには、スマホ専門業者に修理を依頼しましょう。スマホ専門業者では、次のようなさまざまな不具合の修理に対応しています。
- ガラスの破損
- フロントカメラの破損
- 水没復旧
- バッテリー交換 など
スマホ専門業者のスマホスピタルにスマホをお持ちいただければ、状況によっては最短15分で修理が完了します。データの取り出しや復旧が必要になったときもお任せください。スマホが水没してデータの取り出しが困難になった場合や、その他のスマホに関するお困りごともご相談可能です。電話、Webページよりご用命を承りますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
些細なことでもスマホトラブルが起きたら専門機関に相談しよう
子どもにスマホを持たせる前には、まず保護者がネットリテラシーを勉強することが大切です。スマホトラブルはさまざまな状況で起こり得るため、保護者が学んだネットリテラシーは子どもに伝えて理解を深めてもらうようにしましょう。
子どものスマホトラブルは増加傾向にあり、SNSによるトラブルが約3割を占めています。SNSの投稿内容によってはいじめを助長する可能性もあるため、些細なトラブルでも専門機関に相談するのがおすすめです。各専門機関にはスマホトラブルのスペシャリストが在籍しているため、適切なアドバイスを受けられます。
2014年より、日本PCサービス株式会社にて、年間700件以上のパソコン・スマホ・タブレット修理およびお困りごと解決を行うフィールドエンジニアとして活躍した後、IT人材の育成や事業責任者として業界に従事。2021年11月、同社取締役に就任。
同年12月よりスマホ・iPhone修理のスマホスピタルを運営する株式会社スマホスピタル 取締役として、全国のスマホ修理事業を統括。
2023年5月、特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事に就任。リテラシー格差、使い方やトラブル時の正しい対処法など、スマホの正しい知識の普及のためスマートフォン整備士検定の構築に携わるなど、スマホ・パソコンをはじめIT関連業界に10年以上従事。
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