バッテリー修理について
発火・爆発もありえる?!バッテリー交換は何故必要なのか。充電長持ちの秘訣も! | スマホスピタル
「そろそろバッテリー交換をした方がいいですよ」スマホ修理店に行ってそんな事を言われた事はありませんか?
画面交換と1位2位を争うくらいにご依頼されるバッテリーの交換修理。
実は我々お店のスタッフから「修理した方がいいですよ」「そろそろ交換の時期ですよ」と薦める事がございます。
本日は何故薦めるのか?何を見て判断しているのか?放っておいたら何が起こるのか?をご説明していきます。
最後には充電が長持ちする秘訣やバッテリー自体の寿命を伸ばす為の豆知識もお教えしますね♪
Contents
そもそもスマホに使われているバッテリーってどんな物?
iPhone等のスマートフォンは勿論、精密機器を持ち歩くに当たって絶対に欠かせない存在がバッテリーです。
スマートフォンはよく分からなくても誰でも何となくは便利に使いこなせる様にどんどん進化してきました。
しかし、少し詳しく知るだけで今よりももっと便利に安全に、お得に使う事が出来る様になります。
特にバッテリーはどういう物なのかを知る事でアイフォン自体の寿命を長持ちさせる事も可能ですので、心に留めてみて下さい^^
リチウムイオンバッテリーの誕生
ほぼ全てのスマートフォンに使われているのがこのリチウムイオンポリマーバッテリーです。
1999年に日本の会社が開発・商品化しました。
使い切りの電池を「一次電池」
繰り返し充電して使える電池を「二次電池」と呼びますが、数ある二次電池の中でリチウムイオンポリマー電池はとても画期的な商品でした。
何が凄いのか?簡単に言ってしまうとこのバッテリーのお陰で現在のスマホは薄くて軽いのです!
電気が通る為の物質(電解質・イオン)を液体からゲル状に変える事で薄型化・軽量化が可能になり、充電に対する耐性も上がりました。
高品質を貫くAppleも愛用
リチウムイオンバッテリーは品質にこだわりを持ったアップル製品、iPhoneやiPad等にも必ず採用されています。
特にiPhone(アイホン)のバッテリーはAppleが独自に設計しており、消耗品には違いありませんが特徴を知っておけば長く使う事が出来ます。
↑左側(大)がiPadのバッテリー、右側(小)がiphoneのバッテリー
特徴①いつでも充電していい
よく「0%まで使い切ってから充電をした方がいい」という豆知識を耳にしますが、iPhone(アイホーン)のバッテリーにはそれが必要ありません。
むしろ100%の電力を使い切るのを1回のサイクルとするなら
1日目電力80%を使用し充電
↓
2日目電力20%(合計で100%)を使った段階で1回のサイクルとみなされるので
従来のものよりサイクルを節約して使えるためバッテリーの寿命も長く出来るのです。
特徴②劣化を食い止める設計
そしてこのサイクル、繰り返せば繰り返すほどバッテリーは劣化していきます。
劣化してくるとバッテリーの最大容量が減ってきます。
100%まで充電しても最大容量が90%であった場合、実際には最大90%までしか電力を蓄えられてないですよという事が起きます。
それは消耗品である以上仕方のない事なのですが、Appleはサイクルを繰り返したとしてもこの最大容量が80%を維持出来るように設計されているのです。
ここで気をつけて頂きたいのはこの80%維持が絶対ではない事です。
劣化が激しくなれば勿論最大容量はどんどん下がっていきます。
維持出来るように設計されたバッテリーがそれを下回る時、それはかなり深刻な状態だという事を覚えておいて欲しいのです。
長所と短所を知る事で危険を見極める
先述の通りリチウムイオンバッテリーが素晴らしく便利で私達には欠かせない存在だと言うことは間違いありません。
しかし便利である反面、危険性を拭えない物でもあります。
簡単に長所と短所を知っておく事で安全に使う事が出来ます。
従来のバッテリーと比べた長所
・エネルギー密度が高い
→耐用年数が増えた上、本体は軽くなった
・自己放電が少なくなった
→使わずにいると少しずつ自然に放電してしまう事が減少
・寿命が長い
→500回以上の充放電サイクルに耐える為長期間の使用が可能に
・高速充電が可能
知っていた方がいいバッテリーの短所
・振動.衝撃.外力.変形などによってショートを起こす
→基盤がショートした場合スマホ本体が壊れてしまう
・正しく充電しないと劣化を早めてしまう
→急速や過度の充電
・可燃性が高い
→一度燃え上がると酸化剤に燃え移り大変な事に
・エネルギー密度が高い為、急激に過熱する危険性
→発火.破裂.爆発事故につながる危険性も
・バッテリーの劣化による膨張で圧力がかかりフロント画面が割れてしまう事も
↑右側が劣化により膨張してしまったiPhoneXのバッテリー
劣化したバッテリーはどうする?
発火や爆発と言うと少し大袈裟に聞こえてしまうかもしれませんが、これらは実際に起こりうる事なのです。
過去何度かスマートフォンが発火した・触っていたら火傷する程熱くなった・爆発した等の事故で回収騒ぎやニュースになった事もありました。
ただ、今店頭に並んでいるもの…特にiPhone等は先程挙げた短所にもしっかりと安全策が施され基準を超えているものですので基本的には安心して使える物です。
しかし劣化する事も劣化が進んだバッテリーによる不具合や危険性も完全に無くなるわけではありません。
そこで私達が新しいバッテリーへの交換をオススメするのです。
基準は最大容量
先程も出てきましたバッテリーの最大容量。
電力を蓄える容量の最大数がパーセンテージで表示されます。
その見方はiPhone(アイホーン)の設定→バッテリー→バッテリーの状態から見る事が出来ます。
私達はこの最大容量を基準にお客様に交換をオススメしております。
目安は80%台を切っている事、もしくはお客様自身が充電の減りが早くなったと体感している事です。
最近はお客様の方でも最大容量を確認して交換に来て頂く事が増えてきました^^
早めの交換で回避できる様々なリスク
本当の事を言いますと最大容量が70%台60%台になっていても使えないわけではありません。
充電の減りが早くてもモバイルバッテリー等を使って凌いでいる方も沢山いらっしゃいます。
ただ先程書いた通り、劣化したバッテリーはとても危険です。
まだ使える・頑張れば使えるからといって放置してしまうと、例えば発火や爆発の最悪を避けられたとしても、急に電源が入らなくなってしまったりショートを起こしてバッテリー交換の修理だけでは済まなくなってしまったり
電圧が不安定になりアップデートが上手くいかない事例もございます。
何か大きなリスクに繋がる前に、充電の減りが早いと感じたり最大容量が少なくなってきたらお早めに交換する事を検討してみて下さい!
豆知識:充電の持ちをよくするには?
最後に充電の持ちを良くするテクニックをご紹介します♪
これは新しいバッテリーに交換した後も使える豆知識ですので是非実践してみて下さい!
バックグラウンドをこまめに消す
1日のうちにどれぐらいのアプリを使っていますか?
インターネット・LINE・カメラ・メモ・ゲームなど色んなタスクを気軽に開けるのがスマホの良い所ですよね。
ただこのアプリ、一度起動すると一時的に閉じてもバックグラウンドから消さない限り裏ではずっと待機されています。
当然そこにも電力が使われている為、充電の減りが早いと感じる方はアプリが沢山立ち上がったままの可能性がございます。
ちゃんとした充電器を使う
iPhoneを購入すると必ず充電器がついてきます。
このついてきた充電器が純正の充電器になるんですが、iPhoneは基本的にはこの充電器を使う事が推奨されてします。
モバイルバッテリーや他の会社の充電器が沢山出回っていますがこれらを使うとバッテリー自体の劣化を早めてしまう事があります。
そして最近多いのがiPadの充電器を使っている方です。
iPhoneの充電器と違ってちょっと大きいですよね。
このiPadの充電器で充電すると通常よりかなり早く充電される急速充電が行われます。
一見とても便利で良さそうなのですが、無理に早く充電しているのでやはりこれもバッテリーの劣化を早めてしまう事になります。
バッテリーの劣化を防ぐ事は充電の持ちにも繋がりますのでiPhoneの充電はiPhoneの充電器で行う様にしましょう。
充電しながら使うのをやめる
動画を見たりゲームをしたり、長時間使う際に気になるのが電池残量ですよね。
急に落ちたりしたら困る・怖いという気持ちからつい充電器に挿しながら作業してしまうものですが、この使い方実はあまり良くないのです。
バッテリーに常に負荷がかかってしまうため、この使い方をしていると端末がかなり熱くなってくると思います。
端末が熱くなるのはバッテリーが頑張り過ぎているサインなのであまり負荷をかけないように使ってあげて下さいね。
本日はバッテリーについて詳しくお話させて頂きました!
・便利に使えるリチウムイオンバッテリー
・利便性の裏には危険性も
・正しく使えば長く使える!
・劣化を感じたら早めに交換する
これだけでも覚えて頂けたら幸いです
そしてiPhoneのバッテリー交換は是非スマホスピタルへ!!
お時間最短15分~、料金もお安くご案内出来ます。画面交換修理等他の修理の際にバッテリー交換をオススメする事がございますが、同時に修理して頂くとさらにお安くなります。
iPhoneだけでなくAndroid・iPad・タブレット・Switchなどのゲーム機のバッテリー交換
その他修理も承っておりますのでお困りの際は是非ご相談下さい
更新日:2023/05/19
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